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尾道をサクッと観光!半日で巡るおすすめモデルコース
半日で尾道を満喫する観光モデルコースを取り上げた記事です。歴史的な建造物や海の絶景、レトロな市街地など、尾道ならではの見どころをしっかり押さえました。尾道旅行のベストシーズンや、移動や観光にかかる所要時間も紹介しているので、ぜひ旅のプランを練るときの参考にしてください。
尾道の見どころ厳選!歴史と自然に触れる半日コース
広島県・尾道の定番観光には、海の絶景を楽しめるしまなみ海道や、レトロな街並みが魅力の市街地などがあり、これらは絶対に外せません。
尾道に半日で行くなら、効率良く観光スポットを回れるように計画を立てておきたいところです。
この記事では、定番の名所を半日でもしっかり満喫できる以下3つのモデルコースを紹介します。
【半日】歴史・アートを楽しむ!尾道市内~しまなみを巡るモデルコース①
Picture courtesy of 写真AC
広島県尾道市の定番観光といえば2か所あり、古い街並みを楽しめる市街地の「おのみちエリア」からと、広島と愛媛の島々を結び、瀬戸内海の景色を堪能できるしまなみ海道沿線の「しまなみエリア」です。この2カ所は車があればそれぞれのエリア同士移動しやすく、短い時間でも尾道を十分に堪能できます。
そこで、まずは「車あり」で楽しめる尾道観光のモデルコースを紹介します。
午前:尾道本通り商店街
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スタートは「おのみちエリア」の「尾道本通り商店街」から。芙美子通り・土堂中商店街・本町センター街・絵のまち通り・尾道通りという5つの商店街で構成されていて、全長約1.2キロメートルと日本有数の長さを誇ります。
創業100年を超える老舗が10店舗以上あり、ひと昔前にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気を楽しめます。商店街沿いには210県の店舗があり、その中には歴史ある建築物や個性的なカフェ、飲食店から日用雑貨店などが軒を連ね、さまざまな買い物が楽しめます。
むかいしま 嚴島神社
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午前中に「おのみちエリア」を散策したら、お昼前には「しまなみエリア」に移動して、海の景色を楽しみましょう。
しまなみエリアの尾道市向島にある「むかいしま 嚴島神社」は、宮島の厳島神社の分社です。商売繁盛や家内安全、海上安全でご利益があるとされています。鳥居や注連石(しめいし)など、境内の石造物やその彫刻技術を鑑賞できます。特に狛犬が乗った円形の手水鉢は、他にはない独創的な彫刻として有名です。
昼:お食事処 かねよし
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生口島にある「お食事処 かねよし」は、海鮮料理がおいしい人気店です。看板メニューは、ふわふわのあなごを味わえる「あなご飯定食」や「あなご丼」、他のお店ではなかなか味わえない「地穴子のしゃぶしゃぶ」(2週間前までに要予約)。海に囲まれた地域ならではの、新鮮な食材を使った絶品料理を堪能しましょう!
午後:生口島・平山郁夫美術館
生口島にある「平山郁夫美術館」には、瀬戸田町(現在の尾道市)で生まれた日本画家・平山郁夫の作品が数多く展示されています。
幼少期のスケッチや絵日記から、晩年の大作までをまとめて鑑賞できるアートスポット。瀬戸内海の風景や人々を描いた、地元民ならではの作品は必見です。
【半日】自然と海風を満喫!しまなみ海道沿いの島々を巡るモデルコース②
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尾道のしまなみ海道沿線の向島、生口島(瀬戸田)、因島やその周囲の島々は自然が満喫できる魅力的なエリアです。
そんな島々を車で巡る尾道観光のモデルコースを紹介します。
午前:向島・高見山展望台
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向島にある「高見山展望台」は、瀬戸内海に浮かぶ島々を一望できる絶景スポット。国立公園・高見山の山頂にあり、天気が良ければ四国山脈まで見渡せます。
山頂までは車で行けるので移動は楽ちん。展望デッキにはベンチもあるので、小休憩するスポットとしても最適です。
因島水軍城
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因島にある「因島水軍城」は、全国でもめずらしい城型の水軍資料館。標高124メートルの片苅山の中腹に建てられています。
本丸には村上海賊(村上水軍)の貴重な資料が展示されていて、南北朝時代(1336〜1392年)から室町・戦国時代にかけての武士たちの活躍を後世に伝えています。
昼:DINING SHIMA
「因島水軍城」のすぐ下にある「DINING SHIMA」は、創作料理を提供するダイニングバー。
金沢の近江町市場から直送される海鮮や地場野菜を使った和×洋の料理は、彩りが良く目でも舌でも楽しめます。
季節限定メニューや、日替わりのランチメニューがおすすめです。
午後:生口島・耕三寺
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生口島にある「耕三寺」は、大阪の元実業家・耕三寺耕三によって建立された浄土真宗本願寺派の寺院です。
国登録有形文化財に指定されていて、「耕三寺様式」の独創性と実用性は高く評価されています。
国の登録博物館として開館した、隣接の「耕三寺博物館」もおすすめ。仏教美術や茶道美術、近代美術を中心とした貴重なコレクションが多数展示されています。
【半日】車なしで楽しめる!尾道の風情を感じるモデルコース③
尾道は車なしでも十分に楽しめます。公共交通機関やタクシー、レンタサイクルなどを活用して、効率的に観光スポットを回りましょう。
また、観光スポットが集積したエリアを選べば、徒歩でも意外とたくさん回れますよ。
午前千光寺山ロープウェイ
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「千光寺山ロープウェイ」は、JR尾道駅より徒歩15分の距離にあり、尾道市の長江口から千光寺山頂までを結んでいます。
3分間の空中散歩は音声ガイドつき。山頂からは尾道市街やしまなみ海道を、天気が良ければ四国までも見渡せます。
千光寺公園
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「千光寺山ロープウェイ」で到着する「千光寺公園」は、千光寺山の山頂に位置しています。
公園内には2022年に新しくリニューアルされた展望台「PEAK」があり、尾道の街並みや尾道水道を大パノラマで楽しめます。
展望台の曲線と直線が組み合わされたユニークなデザインも見どころポイントです。
昼:文学のこみち
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「文学のこみち」は、千光寺公園内にある約1キロメートルの遊歩道です。道沿いには、尾道ゆかりの作家や詩人による25基の文学碑が設置されています。
尾道の風景を楽しみつつ、碑に刻まれた詩歌をの世界に浸りながら、そこで過ごした人々の心に思いを馳せてみるのはどうでしょうか。
梟(ふくろう)の館
Picture courtesy of ホットペッパーグルメ
「千光寺山ロープウェイ」の山麓駅から徒歩5分の「梟(ふくろう)の館」は、外観が緑で覆われた古民家カフェ。
尾道水道を一望できる絶好の立地にあり、1Fはカフェ、2Fは美術館です。
古民家をリノベーションしたレトロな雰囲気が魅力で、メニューはそれほど多くないものの、コーヒーやケーキを楽しみながら一息つくのにぴったりです。
午後:天寧寺海雲塔
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「天寧寺海雲塔」は、足利義詮(あしかがよしあきら)によって建立された、高さ25メートルの塔です。
もともとは五重の塔でしたが、改築により三重の塔となり、現在では国の重要文化財に指定されています。
海雲塔から見える美しい海と空の眺めは、尾道を代表する風景のひとつです。JR尾道駅より徒歩15分でアクセスできます。
猫の細道
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「猫の細道」は、JR尾道駅より徒歩15分の艮(うしとら)神社の東側から天寧寺三重塔まで続く、約200メートルの細い路地です。
フランス生まれの芸術家・園山春二氏がこの路地に「福石猫」を設置したことから、「猫の細道」と呼ばれるようになりました。
周辺には1000匹以上の福石猫が置かれていて、階段のひび割れを猫に見立てた階段猫アートもあります。
よくある質問
尾道に観光に行くときは、ベストシーズンや、観光・移動にかかる所要時間などが気になるところです。そこで、尾道観光でよくある質問に回答します。
よくある質問
尾道に行くなら何月がベストですか?
尾道は温暖な瀬戸内海式気候に属していて、年間を通じて降雨量も少ないので、基本的には四季を通じていつでも観光を楽しめます。その中でベストシーズンを挙げるとすれば、4月~10月がおすすめです。
千光寺公園付近では、春には桜、初夏にはツツジ、秋には紅葉が楽しめます。春から秋にかけては、地元のイベントやお祭りも数多く開催されます。
たとえば、春の「尾道みなと祭」、秋の「尾道灯りまつり」などが有名です。春から秋は、サイクリングのハイシーズンでもあります。
この時期以外にも、11月初旬には尾道市民俗文化財に指定されている奇祭「尾道ベッチャー祭」が行われるなど、基本的には4月~10月に限らず、いつ訪れてもその時期ならではの魅力があります。
尾道は何時間で回れますか?
尾道市街を散策するのであれば、主要な観光スポットを徒歩で2〜5時間程度で回れます。旧尾道市内の代表的なお寺や神社を巡る場合は、徒歩で約3時間を想定しておきましょう。
尾道駅から千光寺まで歩いて何分かかりますか?
尾道駅から千光寺まで徒歩で登る場合は、約30〜40分かかります。ただし坂道のため、所要時間は個人の体力に応じて変わります。
ちなみに、尾道駅から千光寺ロープウェイ乗り場までは、徒歩で10〜15分です。千光寺ロープウェイの所要時間は約3分です。
尾道の見どころを半日で満喫!おすすめモデルコースで楽しもう
尾道は、計画的に観光スポットを回れば、半日でも十分に満喫できます。歴史的な建物や海の絶景、レトロな市街地など、見どころを押さえて計画を立てるのがポイントです。ぜひこの記事で紹介したモデルコースを参考にして、尾道観光のプランを立ててみましょう。
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Written by Cakutama editorial team