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苫小牧市は、太平洋に面した海洋性気候のため、北海道内では比較的穏やかな気候が特徴です。この記事では、苫小牧の最低気温や最高気温、季節ごとの服装、積雪量について詳しくご紹介します。
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苫小牧市は太平洋に面した海洋性気候で、北海道内では比較的穏やかな気候が特徴です。
最低気温は冬に-10℃前後まで下がることがありますが、降雪量は札幌の約4分の1と少なく、乾燥した晴天の日が多くなります。
最高気温は夏に20~25℃程度で、涼しく過ごしやすいのが特徴です。
年間を通じての気温差が比較的小さく、春や秋は朝晩と日中の気温差が大きくなります。
降水量は年間を通じて比較的少なく、冬は乾燥しやすい環境です。
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苫小牧の3〜5月は、冬から春に移り変わる時期で、気温の変化が大きいのが特徴です。
3月〜5月の月ごとの気温の特徴と適した服装、おすすめの観光スポットをご紹介します。
3月の最低気温は-5°C〜-1°C、最高気温は2°C〜6°Cのため、まだ寒さが厳しく、雪が残っていることもあります。
服装
防寒具には、ダウンジャケットや厚手のコート、マフラー、手袋、帽子が必須となります。ヒートテックなどの保温性の高いインナーを着用すると1日を快適に過ごすことができるでしょう。雪が残る場合もあるため、外出時には防水性のあるブーツや滑りにくい靴がおすすめです。乾燥しやすいため、のどを潤す飲み物を携帯しましょう。
観光スポット
3月におすすめの観光スポットは、ウトナイ湖の野鳥観察です。冬の間に飛来したハクチョウやカモなどの野鳥が観察できます。また、苫小牧近郊のスキー場では春スキーが人気です。
4月の最低気温0°C〜4°C、最高気温は8°C〜13°Cと徐々に暖かくなりますが、朝晩の寒暖差が大きいです。
服装
3月ほどの防寒着は不要になりますが、軽めのダウンジャケットやウィンドブレーカーはまだ必要です。長袖のシャツや薄手のセーターが活躍する時期になります。路面状況により防水性がある靴だと安心です。3月に続き、乾燥が続くためこまめに水分補給をしましょう。
観光スポット
4月はお花見に最適の時期で、苫小牧市内では「緑ヶ丘公園」や「苫小牧港周辺」が桜の名所です。
5月の最低気温5°C〜8°C、最高気温15°C〜20°Cと春らしい気候になりますが、北海道特有の冷涼な風が吹き、体感温度が低く感じられることもあります。
服装
薄手のジャケットやカーディガンが必要です。1日の気温差が激しく、朝晩は少し冷えるので羽織れるものを持参するのがいいでしょう。長袖シャツや薄手のニットで過ごせますが、暖かい日や日中はTシャツでも過ごせる時もあります。歩きやすいスニーカーやローファーがおすすめです。また、紫外線が強くなるため、日焼け止めや帽子、サングラスを準備しましょう。
観光スポット
白老・登別温泉巡りでは、春の心地よい気候の中、温泉と自然を満喫できます。
また、苫小牧の海岸散策も、海沿いの散策が心地よく、水平線を眺めながらのんびり過ごすことができます。
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苫小牧の6〜8月は北海道の夏にあたり、全国的に涼しい気候が特徴です。
6月〜8月の月ごとの気温の特徴と適した服装、おすすめの観光スポットをご紹介します。
6月は最低気温11°C〜14°C、最高気温18°C〜22°Cと、朝晩はまだ肌寒く感じることがあります。
梅雨
苫小牧には、本州のような梅雨はなく、ジメジメとした蒸し暑さも少ないのが特徴です。6月下旬〜7月上旬にかけて、蝦夷梅雨(えぞつゆ)と呼ばれる時期があり、数日間雨が降ります。雨対策として、折りたたみ傘やレインジャケットがあると便利です。
服装
長袖シャツや薄手のカーディガン、パーカーが便利です。また、ボトムスにはジーンズやチノパンなど軽い防寒を意識したものだと快適に過ごすことができます。気温差がまだ激しいため、脱ぎ着しやすいアウターがおすすめです。
観光スポット
天気に恵まれた日は、自然散策に最適なウトナイ湖のハイキングがおすすめです。
また、千歳川の自然と魚の生態を学べるサケのふるさと千歳水族館もこの時期ならではのスポットです。
7月になると最低気温14°C〜17°C、最高気温20°C〜25°Cと、日中は快適ながら湿度が高くなる日も増えます。
蒸し暑さを気にする必要は少ないですが、カビ対策として室内の換気を意識すると快適に過ごすことができます。
服装
半袖Tシャツやポロシャツが中心となります。日差しが強い日は日焼け止め、帽子やUVカットの羽織ものを活用がおすすめです。
天気の良い日は外での活動も増えるため、ボトムスも動きやすいショートパンツや薄手のパンツがいいでしょう。
観光スポット
苫小牧フェリーターミナルの夜景はおすすめ観光スポットの1つです。
また、勇払・錦大沼周辺の海岸ドライブでは爽やかな海風を感じることができます。
8月は最高気温: 23°C〜27°C、最低気温: 17°C〜19°Cと1年で最も暑い時期ですが、夜は涼しく過ごしやすいです。
北海道らしい短い夏で、日中は少し暑さを感じる日もありますが夜は涼しいです。
服装
半袖Tシャツやタンクトップなど、涼しさを重視したものが快適です。風通しの良いショートパンツやリネン素材のパンツが好まれます。夜は冷え込む場合があるため、薄手のカーディガンやシャツを持ち運ぶと便利です。
観光スポット
苫小牧港まつりは、花火大会や屋台が並ぶ、苫小牧最大の夏祭りになります。また、苫小牧海岸は穏やかな波が特徴で初心者の方もサーフィンやSUPを楽しむことができます。
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9月〜12月の苫小牧は、秋から冬へと移り変わる中で、気温が徐々に下がるのが特徴です。
9月〜12月の月ごとの気温の特徴と適した服装、おすすめの観光スポットをご紹介します。
9月は最高気温18°C〜22°C、最低気温12°C〜16°Cと涼しさが増し、朝晩の冷え込みが感じられるようになります。
服装
長袖シャツや薄手のニット、カーディガンが活躍します。また、朝晩の冷え込みに備えて軽めのジャケットやウィンドブレーカーの用意がおすすめです。ボトムスはデニムやチノパンなど、暖かい素材のものがいいでしょう。
観光スポット
苫小牧名物のホッキ貝を味わうならこの時期が旬となります。また、錦大沼公園の紅葉は湖と紅葉のコントラストが美しく散策におすすめです。
10月には最高気温15°C〜18°C、最低気温7°C〜11°Cとなり更に気温は下がり、寒暖差が大きく、冷涼な風が吹くため本格的な秋の気候に切り替わります。
乾燥対策として加湿も大事になります。
服装
長袖の他、ニットやフリース素材の服だと快適に過ごせるでしょう。また、薄手のコートや防風性のあるジャケットが必要になりアウターは欠かせません。足元は冷えやすくなるため、暖かめの素材のパンツやレギンスを重ねると安心です。スニーカーの他、ブーツもおしゃれアイテムとして取り入れられるでしょう。冷たい風が吹くため、耳あてやホッカイロなどのアイテムがあると寒さを緩和できます。
観光スポット
紅葉と温泉が大変人気で樽前山の紅葉は山頂からの絶景と紅葉のコントラストを楽しむことができます。また、紅葉を眺めながら温泉を楽しめるスポットとして登別温泉の紅葉露天風呂が人気です。
11月は最高気温7°C〜10°C、最低気温1°C〜4°Cで、初雪が降ることもあり、冬の始まりとなります。
最低気温が氷点下になる日も増えるため、寒さ対策を心がけましょう。
服装
この時期から厚手のセーターやフリース素材の服が活躍します。アウターも寒さ対策重視で、中綿ジャケットやウールコートが必要です。ボトムスは、裏起毛のパンツや厚手のタイツを重ねると効果的です。雪が降る時に備えて、防寒仕様のブーツや防水シューズを履きましょう。朝晩は特に冷え込みが厳しくなるので、マフラー、手袋、帽子でしっかり防寒がおすすめです。
観光スポット
初冬を感じる観光スポットとして、ウトナイ湖の白鳥など渡り鳥で賑わう湖を見ることができます。また、海鮮市場巡りではカニやホッキ貝など冬の味覚を美味しく味わえます。
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12月〜2月の苫小牧は、本格的な冬の寒さが続く時期です。
12月〜2月の月ごとの気温の特徴と適した服装、おすすめの観光スポットをご紹介します。
12月は最高気温1°C〜4°C、最低気温-4°C〜-1°Cで、雪が降り始め、路面凍結が見られるようになります。
お出かけの際は、雪や路面凍結にも注意が必要です。
服装
本格的な冬の装いとして、ヒートテックや厚手のニットが手放せません。アウターはダウンジャケットや防寒コートが必須になります。外出の際は、スノーパンツや裏起毛パンツで防寒対策がおすすめです。防寒ブーツはもちろんのこと天気や路面状況を見て滑りにくい靴が活躍します。寒さに加えて、乾燥も進むため、保湿クリームやリップクリームを携帯すると快適です。
観光スポット
冬の幻想的な風景が楽しめる場所として、苫小牧市内のイルミネーションが多くの人で賑わいます。また、白老・登別温泉で雪見風呂もきれいな雪景色を眺めながら贅沢な温泉を堪能できます。
1月は最も寒く、最高気温-1°C〜1°C、最低気温-8°C〜-4°Cと、氷点下の日が多くなります。
風が強い日もあり、体感温度はさらに低く、防寒対策も1番必要になる時期です。
服装
ロング丈のダウンジャケットが活躍します。また、行き先によってはスキーウェアや厚手の防寒パーカーが必須になります。ヒートテックを活用して温度調節をすると効果的です。
観光スポット
北海道の質の良い雪でのアクティビティがおすすめです。苫小牧近場のスキー場はもちろんのこと札幌国際スキー場やルスツリゾートに足を運ぶのもいいでしょう。
2月も厳しい寒さが続き、最高気温0°C〜2°C、最低気温-7°C〜-3°Cで、積雪が残ることが多いです。
服装
引き続き、寒さ対策が必要となりますが、2月後半になると少し暖かい日が増えることもあるため、調節しやすい服装を意識すると良いでしょう。室内外の温度差に対応しやすいことより、重ね着がおすすめです。
観光スポット
氷の上で楽しむ冬の風物詩として氷上ワカサギ釣りが人気で勇払川・厚真川周辺で体験できます。また、苫小牧港の流氷観察では、運が良ければ流氷を見ることもできます。
苫小牧では、11月頃から雪が降り始め、12月〜2月が本格的な降雪シーズンになります。
苫小牧の年間気温は約-8°C〜27°C、湿度は60〜80%で、夏は涼しく冬は寒冷な気候です。
苫小牧市の年間降水量は約1,200mmで、8月が最も多く、約205mmの降水があります。 一方、2月は最も少なく、約33.7mmです。降水量のピークは夏季に見られます。
苫小牧の気温や天気についてご紹介しました。本州とはまた違った気候をぜひお楽しみください。
広告・観光・英会話・英語学習に関する記事をこれまで執筆してきました。企画営業として広告代理店に約8年勤めてきましたが、第3子の出産を機に退社、現在はフリーランスとして広告業・ライター業を行っています。趣味はピアノ、バレエ鑑賞、歴史、観光、自然巡りです。海外在住経験があることより、国際交流、訪日外国人へのサポートボランティアにも携わっています。訪日外国人へのお手伝いがしたい想いよりMATCHへ参加いたしました。