旅の準備はじめよう

春になると「お出かけしたいのに、花粉症がひどくてできない」と悩む方が多くいらっしゃいます。国内には花粉が少ない地域もあるので、春の旅行先を選ぶときの参考にしてみてください。
花粉症に悩む方々にとって、季節の変わり目や外出の際の不安を和らげる環境選びは重要なポイントです。
本記事では、花粉の少ない日本国内の地域、いわゆる”避粉地”として注目されるスポットを10カ所、厳選。各地域の特徴や花粉の発生しにくい背景について詳しくご紹介します。
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北海道は日本の中でも独自の自然環境と気候条件を持ち、春先のスギ・ヒノキ花粉の飛散が本州に比べて少ないと言われています。
特に釧路市は湿潤な気候と広大な原生林、湿地帯に恵まれており、花粉の種類自体が限られているため、アレルギー症状に悩む人にとって過ごしやすい環境が整っています。
また、自然豊かな釧路湿原は、四季折々の景観が楽しめるだけでなく、花粉のピーク時以外は快適な空気が魅力です。冬季は寒冷な気候となり、花粉自体が発生しにくいため、季節ごとに違った魅力を体感できる地域です。
マリモが有名な阿寒湖、タンチョウがいる釧路湿原など、美しい風景も楽します。
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南国沖縄の代表的なリゾート地の1つである宮古島は、温暖で過ごしやすい気候が一年を通じて続き、花粉の飛散が非常に少ない点が大きな魅力です。また、花粉の原因であるスギの植林は行われていません。
サンゴ礁に囲まれた美しい海と亜熱帯性の植物群落が特徴ですが、花粉の多くを引き起こす針葉樹や広葉樹が少ないため、花粉症に悩む人でも安心して滞在できます。
さらに、宮古島の自然は風通しがよく、湿度の調整が働くため、室内外での快適な生活環境が保たれています。リゾートとしての知名度も高く、観光だけでなく、セカンドライフの拠点としても注目されています。
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鹿児島県に属する奄美大島は、豊かな自然環境と温暖な気候に恵まれており、年間を通して花粉の発生が抑えられる地域です。
島特有の亜熱帯気候と海風の影響で、花粉が局地的に集まることなく、拡散・希釈されやすい環境となっています。
また、奄美大島の自然は、豊富な海洋資源や固有種の生態系を維持しており、一般的な樹木による大量の花粉飛散とは一線を画します。
さらに、観光地としても人気が高く、エコツーリズムや自然体験を求める人々にとって、快適な環境とともに心身のリフレッシュが期待できる地域です。
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長崎県に位置する的山大島は、離島ならではの静かな環境が魅力です。風が強く海に囲まれた環境では、花粉が一箇所に留まることなく、海風に乗って流されやすくなります。
その結果、空気中の花粉濃度は低く抑えられています。また、スギやヒノキは、ほとんど植林されていません。
島内には大規模な森林は少なく、花粉の原因となる樹木の種類や密度も限られているため、花粉症のリスクが低いとされています。観光面でも歴史的な遺産や美しい自然景観が楽しめるので、ゆったりとした島時間を過ごしたい方におすすめです。
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群馬県の草津市は、標高が高く山々に囲まれた温泉地として知られ、豊かな自然環境とクリーンな空気が魅力です。
高地特有の気候は、温暖湿潤な地域に比べて花粉の発生が抑えられる傾向にあります。また、草津温泉周辺は人工的に整備された観光エリアなので、花粉源となる自然植生の密集も見受けられません。
さらに、温泉の効能と合わせて、リラックスできる環境は花粉症によるストレスを軽減する効果も期待できます。冬季は寒さが厳しいものの、暖かな温泉と静かな環境が心身ともに癒されると、多くの観光客から支持を受けています。
関東地方は比較的花粉が多いと言われていますが、草津市は花粉の被害から逃れられる地域の一つです。
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嬬恋村は群馬県の山間部に位置し、標高が高いため年間を通じて涼しい気候が特徴です。
豊かな森林や渓流、清流に沿って広がる自然は、都市部とは一線を画す静謐な環境を提供します。
高地特有の低温環境では花粉の発生が抑えられやすく、春先や初夏に多く見られる花粉症の原因が軽減されるといわれています。
また、村内には風情ある温泉地が点在し、疲れた心と体を癒す効果も期待できます。四季折々の変化が楽しめる嬬恋村は、自然を感じながら健康的な暮らしを実現したいと考える方々に最適な地域です。
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日光市は世界遺産に登録されている日光東照宮をはじめ、歴史的建造物と自然美が融合する地域です。
山々に囲まれており、豊かな森林と清流が織りなす風景が魅力です。山岳地帯特有の風通しの良さが花粉の拡散を促進し、結果として局所的な花粉濃度を下げています。
歴史と伝統が息づく街並みは、季節ごとに変わる表情を見せ、訪れる人々に癒しと感動を与えます。文化財や温泉、地元のグルメを楽しみながら、花粉の少ない環境でゆったりと過ごせる点が、観光地として高い評価を受けています。
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東京都に属する小笠原諸島は、太平洋上に浮かぶ独特の生態系と亜熱帯気候が魅力のエリアです。スギやヒノキは一切植林されていません。
そのため、花粉を発生させる樹木の種類がなく、また常に心地よい海風が吹くことで、花粉や微粒子が拡散される環境が整っています。
透明度の高い海や手つかずの自然が広がるこの地域は、ダイビングやトレッキング、野鳥観察など、自然とのふれあいを満喫できるスポットとしても人気です。小笠原のリゾート感溢れる穏やかな時間は、日常のストレスから解放され、心身ともにリフレッシュできる貴重な体験を提供してくれます。
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八丈島は、東京都にある離島の中でも、とても温かく、美しい自然が楽しめる場所です。
島に吹く海風が花粉や小さな粒子をよく流してくくれるため、花粉がたまりにくい環境になっています。
自然豊かな山々や渓谷、美しい海岸線が広がる八丈島では、季節ごとに異なる表情が楽しめ、地元の新鮮な海産物や特産品も魅力の一つです。伝統行事や文化も色濃く残り、島民との温かい交流を通して、訪れる人々は心和むひとときを過ごすことができます。
リゾート地としての魅力と健康を意識した生活環境が両立する八丈島は、花粉症対策を求める方々にとっても理想的な選択肢となります。
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岐阜県の高山市は、古い町並みが「小京都」として親しまれ、歴史と伝統が息づく地域です。
山間に位置するこの町は、夏は涼しく冬は雪景色が楽しめるため、季節ごとに違った魅力があります。
古民家が立ち並ぶ通りや、伝統工芸、地元の祭りは、訪れる人々に昔ながらの風情と温かさを感じさせ、リラックスできる空間を生み出しています。
高山市は、標高の影響で気温が比較的低く、花粉の発生が抑えられやすい環境も備えているため、花粉症に悩む方々にとって安心して暮らせる場所と言えるでしょう。歴史と現代が融合したこの町は、観光のみならず、セカンドライフや移住先としても注目されています。
それぞれの地域は気候、地形、そして植生の違いにより、花粉が発生しにくい環境となっています。例えば、海風が花粉を流してくれる離島や標高が高く涼しい山間部は、特に花粉がたまりにくいです。
本記事では、北海道・釧路市、沖縄県・宮古島、鹿児島県・奄美大島、長崎県・的山大島、群馬県・草津市、群馬県・吾妻郡嬬恋村、栃木県・日光市、東京都・小笠原諸島、東京都・八丈島、岐阜県・高山市の10地域を紹介しています。
花粉の少ない環境では、花粉症の症状が軽減されやすく、季節の変わり目や外出時の不安を和らげる効果が期待できます。また、各地域には独自の自然美や歴史、文化があり、健康的でリラックスした生活が送れる点も大きな魅力です。
花粉症対策だけでなく、気候、自然環境、観光資源、地域のインフラなど、自分のライフスタイルに合った環境かどうかをしっかり確認することが大切です。各地域の魅力と生活しやすさを比較してみてください。
離島では、スギやヒノキなど花粉を多く出す樹木が少ないことに加え、常に海風が吹いて花粉や微粒子を拡散してくれるため、結果的に花粉がたまりにくい環境となっています。
本記事では、花粉の少ない日本国内の魅力的な地域を10カ所取り上げました。
これらの地域は、花粉症に悩む方々が安心して過ごせるだけでなく、豊かな自然、歴史、文化を感じながら生活や旅行を楽しむための理想的な環境です。
季節の変わり目や外出の際の不安を軽減し、健康的なライフスタイルを実現するために、ぜひ一度各地域の魅力を体験してみてください。
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ライター
ヨーロッパを旅するために、ドイツに1年間ワーキングホリデーをした経験のあるWEBライター。30カ国以上訪れた中で、特にタイが好き。