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役立つ雑草、日本のハーブを使った「どくだみ茶」はいかが?
雑草の中に人々の生活に役に立つ草、つまり、ハーブがあります。この記事では、そんな雑草のひとつ「どくだみ」について紹介します。
私たちは、ミントとか、ローズマリーとか、タイムとかいう、生活に役に立つ外国の草を「ハーブ」と呼んでいます。お金を出してお店で買ったり、料理に入れたり、それで作ったお茶をカフェで飲んだりしています。ハーブを使うことを、外国のおしゃれな習慣だと感じている人も多いと思います。
でも、日本人も昔から、生活に「ハーブ」を利用してきました。そして、そのハーブは私たちが「雑草」と呼ぶ草の中にもあります。
「雑草」っていうと、どこにでもあるけれど名前も知らない、そんな普通の草のことですよね。でも、こういう雑草の中に人々の生活に役に立つ草、つまり、ハーブがあります。
この記事では、そんな雑草のひとつ「どくだみ」について紹介します。
ほら、どくだみはそこにあります
どくだみは日本中、どこにでも生えています。
山にも。庭にも。町の中にも。
みなさんの近くにもきっとあります。深い緑色のハートの形の葉で、初夏には白い花が咲きます。明るいところより、少し暗いところが好きです。
ほら、あったでしょう?
緑の中に白い花。小さくて、気を付けないと見つからない花ですが、かわいいですね。「かわいいっ」と思って近くで見ると……。
うっ。変な匂い……。
花の匂いではありません。草全体が臭いのです。
かわいい花なのに、残念です。
こんな匂いがあるので、この草を庭に植える人はいません。この草が庭に出てくると、みんな一生懸命とって捨てます。でも、また生えてきます。どくだみはとても強い草だからです。だから、庭を持っている人は、どくだみが大嫌いです!
本当に、かわいいのに、残念ですね。
薬になる雑草です
こんなどくだみですが、実は薬になる草です。ほかの国にもあって、ほかの国の人たちもいろいろな方法で利用しています。そして、日本人も昔から、この草を健康のために使ってきました。
どくだみの「どく」は、体に悪いもの、「毒」のことです。でも、毒の草という意味ではありません。毒を外に出す草という意味です。だから、体の中の悪いものを外に出すように働きます。本やインターネットで調べると、いろいろな病気や健康の問題に役に立つことが書いてあります。
では、このどくだみを、私たちが毎日の生活で簡単に利用するにはどうすればいいでしょう。
一番簡単なのは「どくだみ茶」を飲むことです。
どくだみ茶を飲んだらどうなるか、一人ずつ違いますが、たとえば、便秘が治る人が多いです。それから、寝る前にどくだみ茶を飲んだら、次の日、とっても肌の調子が良くなった! という人もいます。
便秘や肌については、特に女性に困っている人が多いです。だから、どくだみは、特に女の人の毎日に役に立つハーブだと言うことができます。
そうそう、お腹が弱い人は、一度にたくさん飲まないほうがいいですよ。「便秘の反対」になるかもしれないからです。
どくだみ茶の作り方
どくだみ茶は、誰でも簡単に作ることができます。
作り方を紹介します。
- どくだみを見つけます。
- 切ります。
- 洗います。(きれいな場所でとった時は洗わなくてもいいです)
- 干します。
- 乾くまで待ちます。
どくだみが乾いたら、小さく切って、お茶のようにして飲んでください。
不思議ですが、お茶にするとほとんど匂いがありません。
どくだみは、日本では春から秋まで生えていますが、一番いいのは花が咲いている時のどくだみです。夏の初めにとるといいです。
冷たいお茶にしてもいいですよ。
お店でどくだみ茶を買うこともできます
どくだみが周りにない人もいるかもしれません。それから、冬にはどくだみがありません。
それでも、今、どくだみ茶を飲んでみたい! という人は、お店で買ってください。ドラッグストアや薬屋、スーパーマーケットにあります。
「じゅうやく(十薬)」という名前で売っていることもあります。もともと雑草ですから、安いですよ。
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All pictures by Pixta
MATCHAのやさしい日本語版の担当者です。普通の日本語をやさしい日本語に翻訳しています。