旅の準備はじめよう
【岐阜県】油揚げをお供えして幸運を! 千代保稲荷神社へ行こう
岐阜県海津市の千代保稲荷神社は、地元の人から「おちょぼさん」と呼ばれる地域で愛されている神社。一番の特徴は参拝の際に小銭と一緒に油揚げをお供えすること。本記事ではそんな千代保稲荷神社と、周辺のオススメ施設の紹介をしています。
日本で伝統的な雰囲気を味わいたいなら、神社や寺院に行くのが一番の近道。
伏見稲荷大社や伊勢神宮、出雲大社などの有名神社もいいですが、日本にはその他にも各地にユニークな神社があります。
今回紹介するのは、岐阜県海津市(かいづし)の千代保稲荷神社(ちよぼいなりじんじゃ)です。いったいこの神社は他の神社とどこが違うのか? 一緒に見ていきましょう!
お供え物は油揚げ?地元に人に愛される千代保稲荷神社
千代保稲荷神社は、地元の人からはおちょぼさんと呼ばれ、親しまれている神社です。千代保稲荷神社が祀っているのは、食糧を司る神とされる稲荷大神。人々は昔、穀物の豊作を祈るためこの神社にやってきましたが、今では事業や商売の繁盛をお祈りする人がほとんどです。
神社の前の入り口では何軒かのお店がローソクと油揚げ(豆腐を油で揚げた食品)を1組50円で販売しています。油揚げは稲荷大神の使いであるキツネへのお供え物。
日本では、キツネは油揚げを好むと言われているので、神社の中に油揚げをお供えする専用の場所が設けられています。
購入したローソクに火を点け入口のローソク台に差した後、賽銭箱にお金と油揚げをお供えします。他の神社と同様に2礼2拍手1礼の作法でお参りします。神社の参拝方法については「いまさら聞けない 神社の正しい参拝方法」をご覧ください。
参拝後に訪れたい「玉家串カツ」
千代保稲荷神社での参拝が終わったら、商店街に足をのばしてみてください。その中でもっとも有名なのは「玉家」の串カツ店です。串カツ以外にもどてめしがとても有名なので、ぜひ試してみることをオススメします! ちなみに「どて」とは、豚のホルモン(内臓肉)などを味噌で煮込んで作る、岐阜県のご当地メニュー。どてめしはそんな「どて」を炊いたお米に盛り付けた料理です。
玉家はその美味しい料理以外にも、店内のデザインもすごいです。店主が「金」好きだったらしく、店内の至るところに金箔が貼られており、トイレの床や蓋までもが金色に輝いています。トイレに行けば黄金に輝くその迫力に圧倒されること間違いなしです!
このお店では立って食べることも可能で、多くのお客さんは多くの串と共にビールを注文し食事を楽しんでいます。
商店街でもうひとつ有名なグルメは「もころ」と呼ばれる小魚で、佃煮(※1)として売られています。味は甘さの中にしょっぱさがあり、ご飯のお供として楽しめます。
※1:佃煮(つくだに)……小魚や野菜、貝などを醤油で煮込んだ料理。
まとめ
取材の日、筆者は神社まで車を運転して行き、車は近くの駐車場に停めました。ここは無人の駐車場で、管理室内に料金の小さな投入口があるだけでした。駐車料金は一律300円、駐車をする人は自発的にお金を入れるシステムで、地方ならではの深い信頼関係のもとに成り立っていると感じました。深く感動しました。
東京に出てきて11年目です。