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隠れた忍者を探し出せ!伊賀鉄道の上野市駅とは?
三重県伊賀市を走る伊賀鉄道は、100年以上の歴史を、住民や観光客の足として欠かせない鉄道です。本記事では、手作り感満載のな仕掛けが施されている、伊賀鉄道上野市駅をご紹介します。
"忍者のふるさと"として知られる三重県伊賀市を走る伊賀鉄道は、100年以上の歴史を持つ、住民や観光客の足として欠かせない鉄道です。また忍者列車を代表とする、ユニークな車両でもよく知られています。
列車に加えて、駅そのものにも手作り感満載の様々な工夫が施されています。今回は伊賀鉄道の中核を為す上野市駅についてご紹介します。
まずは可愛い駅舎をご紹介
ツートンカラーが可愛らしい上野市駅の駅舎は1917年頃に建てられたとか。特徴ある三角屋根は、マンサード風屋根(腰折屋根)で、以前は3F部分が駅長室として使われていたそうです。
駅の構内で忍者を探そう!
改札を入って構内踏切を渡るとホームがあります。その柱の上に隠れている忍者。その向こうにもダークな色の装束に身を包んだ忍者が見えますね。
伊賀市は"忍者の里があった土地"として日本では有名です。そこで上野市駅舎にこのような趣向がこらされているのです。
改札のすぐ内側にあるコインロッカーにもたくさんの忍者の絵が。そしてロッカーの上には……。
背の高い忍者が下の様子を伺っていました。迫力満点です。
駅の外でもにんにん!
改札を出てすぐの場所にはカップルの忍者がお待ちかね。色合いも記念撮影にぴったりですね。
改札の内と外を隔てるアルミ製の柵にも可愛い忍者たちが忍んでいます!
上野市駅だけで買える伊賀鉄道グッズをおみやげに!
旅の思い出には、切符売り場で買える伊賀鉄道グッズはいかがでしょうか。壁のウィンドウに見本があるので、じっくり選んでみてください。
日本の受験シーズンに一番人気なのが、こちらのキーホルダー3種。いずれも税込500円です。一見普通のデザインですが、中に電車の滑り止めに使用する砂が入っています。日本語で「すべる」は試験に「落ちる」ことを意味するため、すべらない=試験に受かるという縁起担ぎの意味から、合格祈願のお守りとして人気があるのです。一番下のように交通安全祈願のお守りもあります。
こちらは列車の缶バッジ。3個入りで税込500円です。この他にも、忍者列車のハンドタオル(税込500円)やクリアファイル(税込200円)など、ここでしか買えないユニークなグッズがたくさん。ぜひおみやげをチェックしてみてください。
多言語サービスについて
小さな駅ですが、少しずつ多言語化が進行中。重要な表示は英語以外にも韓国語や中国語での表示があります。切符の自動販売機は現在のところ日本語のみなので、分かりにくいときは窓口で駅員さんから購入しましょう。
待合室の側には、英語や中国語、韓国語による伊賀市の案内チラシが設置してあります。その右には伊賀鉄道のマスコットキャラクター「ふくにん」が見えますね。
伊賀鉄道には、忍者列車以外にも写真のようなふくにんのラッピング列車も走っています。どんなデザインの列車が上野市駅に停車しているのか、ぜひお楽しみに!
駅からすぐの観光案内所で伊賀情報をゲット!
駅から歩いてすぐの場所、左の白いビル「ハイトピア伊賀」の1Fには伊賀市観光案内所があります。
伊賀観光に役立つ情報がたっぷり。ぜひ立ち寄ってみてください。
最後に
©松本零士
上野市駅構内に入ってくるピンクの忍者列車。夕日を浴びて美しく輝いて見えます。
今回ご協力いただいた伊賀鉄道の担当者の方より「伊賀鉄道は忍者電車をはじめとして、ユニークで楽しい魅力あふれる鉄道です。ぜひ観光に来てください」とのメッセージをいただきました。
見て楽しむ、乗って楽しむ、写して楽しむ。様々な楽しみ方を秘めた伊賀鉄道の旅においでください。
日本文化、特に絵画や工芸品が好き。福岡、京都、大阪、ベルギー、アメリカを経て現在は神戸在住。座右の銘は「住めば都」。