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【三重県】忍者の里にある伊賀の名城、上野城〜アクセス・見どころなど〜
上野城(または伊賀上野城)は、三重県伊賀市上野にあった日本の城。いまから400年ほど前に、この地域を治めた武将で築城の名手として知られる藤堂高虎が建設しました。中部地方の名城、上野城への概要、アクセスなどをまとめました。
上野城とは
上野城(または伊賀上野城)は、三重県伊賀市上野にある日本の城。伊賀市上野は東京都の上野とはまったく別の土地ですので、ご注意下さい。伊賀市は忍者の里として知られる中部地方の町です(東京は関東地方)。
上野城はいまから400年ほど前の1608年に、この地域を治めた武将・藤堂高虎(とうどうたかとら)によって建設されました。築城の名手として知られる藤堂高虎は、上野城以外にも愛媛県の宇和島城や今治城、兵庫県の篠山城などの立派なお城を築いています。
上野城の見どころは3F建で、白く美しい壁をもつ天守(※1)。天守の屋根の形は鳳凰(※2)が翼を休めている姿に似ているため、上野城は別名、白鳳城とも呼ばれています。高虎が建てた上野城は1612年の暴風雨により倒壊し、石垣やお堀など城の一部のみが現存しています。現在ある建物は、1935年に再建されたものです。
中部地方の名城、上野城への概要、アクセスなどをまとめました。
※1:天守……日本の城郭に建てられる最も高い建築物のこと。その城のシンボルとなる。
※2:鳳凰……クジャクに似た想像上の生物。
上野城の基礎情報
上野城は12月29日~31日が定休日になっていますが、それ以外は9:00〜17:00まで開いています。入場は16:45までです。
入場料は大人500円、小・中学生200円(税込)です。
上野城への行き方
伊賀上野城へ行くには、東京方面からでも大阪方面からでも、まず新幹線で名古屋駅まで行きます。東京駅から名古屋駅までは1時間40分程度で、料金は10,360円です。新大阪駅から名古屋駅へ行く場合の所要時間は1時間から1時間20分程度。料金は5,830円です。
名古屋駅からはJR関西本線快速・亀山行に乗り換え、亀山駅まで行きます。亀山駅では、JR関西本線・加茂行に乗り、伊賀上野まで行きましょう。伊賀上野では、伊賀鉄道伊賀線・上野市行きに乗り換え、上野市で下車します。名古屋駅からの所要時間はおよそ2時間30分、料金は1,920円です。
上野城は上野市駅から歩いて約10分です。
東京からまでの行き方について詳しくは「東京から名古屋までの行き方を、時間や料金で徹底比較!」の記事をご覧ください。
伊賀上野城の見どころ
石垣
400年以上も前に積み上げられた石垣の高さは30メートル。これは大阪城の石垣(32m)と並ぶ、日本でもっとも高い石垣のひとつです。風情があるため、黒澤明監督の映画『影武者』のロケ地にもなりました。
天守
白く輝く城壁や、丸みを帯びた独特の屋根の形が特徴的な天守。外から見るだけでも十分楽しめますが、内部ではこの城の歴史や藤堂高虎にまつわる資料が展示されており、城を深く理解するのに役立ちます。
展示物のなかでも、藤堂高虎が当時の日本の政権のトップ(天下人)だった豊臣秀吉(※3)から与えられた兜(かぶと、戦争用のヘルメット)、「唐冠形兜(とうかんなりかぶと)」は、歴史的価値が高いもの。天守ではぜひチェックしてみてください。
※3:豊臣秀吉……戦国時代の三大武将の1人(ほかは織田信長、徳川家康)。貧しい農民の身分に生まれたが、その知力によって織田信長に引き立てられ、信長の死後、日本の政権を掌握した。