日本最後の秘境で、本当の田舎暮らし体験。徳島県の農林漁家民宿
日本ならではの文化を体験したい、田舎のローカルな空間でのんびりとした時間を過ごしたいなら、"農林漁家民宿"に泊まってみませんか?徳島県の「農林漁家民宿」なら、田植えや山菜採り、地引網漁などの農林漁業体験、地元の方とのアットホームな触れ合い、日本の田舎らしい自然や絶景を堪能できます。
日本ならではの文化を体験したい、田舎のローカルな空間でのんびりとした時間を過ごしたい、他とは違うユニークな旅をしてみたい。
そんな方は、農林漁家民宿に泊まってみませんか? 都会とは違うのどかな場所で、日本の昔ながらの生活を体験することができますよ!
※農林漁家民宿は、自治体や施設によって名称、条件や基準などが異なります。本記事では徳島県の農林漁家民宿に限って紹介します。詳しくは各施設にお問い合わせ下さい。
※提供されているサービスや設備は、施設によって異なります。
農林漁家民宿って?
農林漁家民宿のイメージ
農林漁家民宿は、農山漁村の生活を旅行者が体験し、地元の文化や地元の方に触れることを目的とした宿泊施設。古民家を再利用した施設や、実際に農家の方の居宅に宿泊できる施設など、"日本の田舎暮らし"を体験するための工夫がこらされています。
日本では全国に様々な農林漁家民宿があり、さらに自治体によっても基準や特徴、名称も異なります。日本の文化に興味がある方なら、日本全国の農林漁家民宿を巡ってみるのもよいかもしれません。
※農林漁家民宿と名乗る施設の中には、国や自治体が認定した施設とそうでない施設があります。詳しくは農林水産省や各自治体のHPなどをご確認下さい。
徳島県祖谷地区の眺め
農林漁家民宿は山間部や漁村にあることが多いので、大抵の施設ではきれいな空気、満天の星空、季節によって変わる美しい自然の景色を楽しめることでしょう。さらには田植えやそば作り、トレッキングなど、日本の文化・自然体験サービスを用意していることも珍しくありません。
宿泊できる人数や団体数が限られていることも多いため、オーナーの方とより身近に触れ合えたり、施設を"独り占め"できるような贅沢な時間を過ごせます。
徳島県って?"とくしま農林漁家民宿"って?
今回はそんな全国の農林漁家民宿の中から、徳島県の農林漁家民宿を紹介します。
徳島県は四国地方にある自治体。日本でも有数の秘境「祖谷渓谷」や「大歩危峡」、紅葉の名所である「高の瀬峡」、世界三大潮流のひとつにも数えられる「鳴門海峡」で知られる、自然に恵まれた地域です。詳しく知りたい方は「絶景の宝庫、徳島の観光スポット9選」の記事もぜひご覧ください。
徳島県には、山間部や海岸部にまだまだ人の手の入っていない自然や古くからの景観・生活が残っています。農林漁家民宿は日本中にありますが、そんな徳島県だからこそ、他とは違う本格的な体験ができるのです。
また、徳島県では条件を満たした宿泊施設を「とくしま農林漁家民宿」に認定しています。
認定されるのは、「農林漁業従事者が経営していること」「農林漁業体験サービスを提供していること」など、厳しい基準を満たした施設だけ。とくしま農林漁家民宿なら、日本の本当の田舎で、贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。
とくしま農林漁家民宿だからできる4つのこと
1.徳島県ならではの体験
とくしま農林漁家民宿では、必ず農林漁業体験サービスが提供されています。施設によって体験の種類は異なりますが、田植えや山菜採り、地引網での漁体験など、定番の農林漁業作業はもちろん体験できます。
自分の手で薪を割り、割った薪で米を炊いたり、お風呂をわかせば、まるで自分が農家の人のようになったかのような気分に浸れるはず!
そのほかにオススメなのが、徳島ならではの体験です。
徳島の名産である藍染めの体験や、阿波和紙を使った小物作り体験など、他の地域ではできない徳島県ならではの体験にもぜひチャレンジしてみてください!
水稲を育てるのが難しかった山間部では、そばが栽培されてきました。そんな徳島のそばを自分で作るそば打ち体験もオススメ。
今回も体験させていただきました! 初めての体験で最初は戸惑いましたが、オーナーさんが手取り足取り教えてくれるので大丈夫。わきあいあいとした雰囲気で、楽しくおそば作りが出来ました。
自分で作ったおそばは、おいしさも別格。写真に残してシェアすれば、友達にうらやましがられることうけあいです。
2.徳島県ならではの食
「どこも山」の"ひらら焼き"
自然豊かな徳島県だからこそ、宿での食事も楽しみのひとつ。地元の郷土料理や、地元の食材を活かしたディナーや朝食をいただけます。農家が経営している場合は、民宿の畑で収穫した野菜が食卓に並ぶことも。
「旅の宿 奥祖谷」の"鹿カレープレート"
シカやイノシシなどの野生動物の肉料理、通称「ジビエ料理」も徳島県の名物。阿波地美栄(あわじびえ)の名前で流通しています。ジビエと言えば食味にクセのあるイメージですが、適切に処理された阿波地美栄なら臭みはほとんどありません。赤身の旨み、野生を感じる心地よい歯応えは、牛や豚にはないジビエだからこその魅力です。徳島に行くならぜひ阿波地美栄に挑戦してみてください。
阿波地美栄を食べられる飲食店は徳島県内でもまだまだ多くありません。一部のとくしま農林漁家民宿では、この阿波地美栄を提供しているので、気になる方は問い合わせてみてください。詳しくは徳島県のHP(英語版はこちら)にも記載があります。
日本全国の日本酒を取り揃えている「カジヤ祖谷浪漫亭」
3.徳島県ならではのふれあい
徳島県の農林漁家民宿では、 少人数での受け入れをしているところが多いため、施設を"独り占め"したり、宿の方とより密接に触れ合うことができます。何より、徳島県の方は優しい方ばかり! 海外の方のことも大好きなので、「日本人と仲良くなりたい」と思う方にはオススメです。
日本語しか通じない方もいますが、持ち前の優しさと明るさで言語の壁を乗り越えてくれることでしょう。
4.徳島県ならではの自然
カジヤ祖谷浪漫亭を外から見た様子
民宿は山間部や漁村にあることがほとんど。ちょっと散歩に出るだけで、都会にはない本物の自然と出会うことができます。
また、オーナーやスタッフの方に相談すれば、周辺散策に同行してもらえたり、少し遠くのスポットを案内してくれることも。日本最後の秘境とも言われる祖谷地区、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている落合集落などなど、徳島県ならではの絶景を一緒に楽しめるかもしれません。
※とくしま農林漁家民宿は、県内全域に点在しています。エリアによっては上記のスポットにアクセスしづらいことがあります。
落合集落(徳島県三好市)
祖谷のかずら橋(徳島県三好市)
大歩危峡(徳島県三好市)
注意点
1.設備
農林漁家民宿は、「農家や漁師の暮らしを追体験する」観光施設です。そのため、一般のホテルとは設備やアメニティの準備状況が異なります。タオル・歯ブラシなどの洗面用具は用意しておくのがよいでしょう。また山間部では昼夜の寒暖差が激しいことも。防寒対策は十分しておきましょう。
2.アクセス
農村や漁村ということで、ほとんどの施設は公共の交通機関ではアクセスしづらい場所にあります。電車やバスの本数も都会ほど多くありません。レンタカーやタクシーを手配するか、時間と体力に余裕をもった旅行計画を立てておきましょう。
3.食
ほとんどの施設では日本の昔ながらの食事が提供されています。中には海外の方が苦手な食材や調理方法の料理もあるかもしれません。食べられないものがあれば、予約の時に必ず相談しておきましょう。
4.予約方法
予約方法や言語対応状況は施設によって異なります。日本語での予約に自信がない方は、メール予約のできる施設を選ぶとトラブルや不便を避けることができます。
終わりに
とくしま農林漁家民宿の多くは、山の奥や海を越えた島の中にあります。そのため都会ほどアクセスや周辺施設が充実しているわけではありません。しかしだからこそ、そこにしかない自然が残り、観光客でごった返す有名観光地とは違う静かな時間を過ごせます。
徳島県では2017年3月現在、全部で39ヶ所の施設がとくしま農林漁家民宿に認定されています。地域や施設によって、周囲の環境やサービス、アクセスや利用方法も様々。詳しくは、徳島県のHPをご覧ください。
取材協力
どこも山 (とくしま農林漁家民宿)
住所:徳島県吉野川市美郷字丸山14-2
電話番号:0883-43-2970
公式HP:http://wwwd.pikara.ne.jp/docomoyama/
カジヤ祖谷浪漫亭(とくしま農林漁家民宿・阿波地美栄料理)
住所:徳島県三好市東祖谷京上141
電話番号:090-5144-9277
公式HP:http://iya-romantei.info/
公式FB:https://www.facebook.com/iyaromantei.kajiya
旅の宿 奥祖谷(阿波地美栄料理)
住所:徳島県三好市東祖谷京上
電話番号:0883-88-2045
公式HP:http://www.okuiya.jp/
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