秋葉原で伝統文化と先端技術が出会ったら?刀の演武やVRを体験!
「アニメオタクの聖地」「ロボットやVRなど最先端技術の集積地」「日本の伝統文化が味わえる場所」。そんな秋葉原の多様な魅力が一堂に会するイベントが2018年1月に開催されました。VRや甲冑のコスプレ体験、刀を使った演武が行われた当日の様子をレポートします!
秋葉原で2018年1月27日、日本の伝統文化と最先端技術が体験できるイベント「フォトロゲ&東京」が開催されました。当日参加した日本在住歴18年の記者、マークさんは、その場で何を見たのか!? 体験レポートをお届けします。
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「真の日本の心があれば、寒さなどものの数ではない」。そう思いながら、1月末の土曜日、寒風が吹く秋葉原で筆者は伝統と最新技術を紹介するイベント「フォトロゲ&東京」に参加しました。
当日、ブースコーナーにはVR(仮想現実)関連の機器や甲冑などが展示され、ステージでは武道の演武などが行われました。また、複数の目的地を歩いて巡るスポーツ「フォトロゲイニング」も開催されました。
フリーランスのロボットエンジニア「のらとりえ」のブースでは、ユニークな機器が展示されていました。これらは、玩具や産業用など、さまざまな用途に使われる機器なのだそう。
別のブースでは、日本の甲冑を紹介。その隣にはVRの体験コーナーが設けられていたため、参加者の中には甲冑とVRのヘッドギアを同時に装着して記念撮影していた人も!
ステージでは、人気イラストレーターのジョン・ハサウェイ氏がライブドローイングを披露。スクリーン上に、神秘的な近未来の風景と生き生きとした少女の姿が描かれていく様に、観客からは大きな拍手が。
筆者は、パソコンの通販会社「ドスパラ」のブースでVR体験にチャレンジ。ジェットコースターに乗って、爆弾を避けながらコインを集めるゲームでしたが、あまりの現実感と迫力に驚きました。
刀や鎖鎌――ステージで繰り広げられた迫真の演武
筆者が「フォトロゲ&東京」に参加した最大の目的は、演武を見ることでした。
はじめに登場したのは、秋葉原を拠点に、刀などの武器を使った武術の稽古を行っている双月会。筆者は、映画で描かれるような、目にも止まらぬ早技が繰り広げられるのだろうと想像していました。
実際には、日本社会のさまざまな側面に見られるのと同様、演武のすべての動作はよく計算され、体系立てられていました。
玄黄二刀流は、"最短・最速"で"できるだけ無駄を省く動き"で斬ることを主眼としているそう。その優雅な動きは、実に見応えありました。
映画では、怒りに満ちた切り合いといった場面を見ることが多くあります。しかし、双月会の演武者からは、まるで相手を倒すことを悲しむような、内省的な深みを感じました。
筆者はこの「フォトロゲ&東京」で、初めて鎖鎌(くさりがま)を見ました。一心流鎖鎌術で活用される、鎖と鎌から成る武器です。
鎖鎌の起源は14世紀頃までさかのぼるという説もあります。「フォトロゲ&東京」では、なんと13歳の少女が演武を披露しました。あまりのすばらしさに、後で「もう一度見せてほしい」とお願いしたほど。
一方で、「今後は、若い日本人女性を怒らせないよう気を付けよう」とも思いました。
このほか、願羽マサル氏がヌンチャクの妙技を披露しました。伝統的な型から音楽に合わせたフリースタイルの技まで、伝統と現代性を巧みに表現する姿はとても魅力的です。
演武を見終わったあと、「クワイエットフレームプロダクショ ン」の創設者で武道歴25年を誇る友人チャック・ジョンソン氏と、今回の「フォトロゲ&東京」について意見を交わしました。
彼は「日本刀は映画に使われる武器として特に人気があるが、誤解に満ちた形で描写される場合がほとんど。このようなイベントを通して、武器の使い方をきちんと学びたいという人が出てくれればよい」と述べました。
ヌンチャクに挑戦――稽古に参加しよう!
日本文化を体験してみたい東京在住の方は、武道関連のイベントに参加したり、道場を訪ねてみたりしてはどうでしょうか?
「クワイエットフレームプロダクション」のジョンソン氏は、映画スターのようなアクションを学べる教室「アクション映画のトレーニング」を主催しています。新宿から電車で1駅離れた中野では、願羽マサル氏がヌンチャク教室を開いていますよ。
双月会は2月3日、埼玉県東松山市で開催された「第23回平野文化祭」でも演武を行いました。彼らの稽古では、試し斬りなどを通して、日本の武器の正しい使い方を知ることができます。子どもから大人まで誰でも参加可能なので、気軽に行ってみてくださいね!
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Photos of martial arts demonstrations of Sougetsukai and Gamba Masaru by MATCHA.
Other photos are courtesy of DeepJapan and Mark J. Hill.
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