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ここは東京?韓国、中華、インドの情緒あふれる本場グルメを紹介
ここ、日本人は住んでるの?——東京には外国籍の方がたくさん住む、異国の雰囲気が漂うエリアがあります。韓国グルメが集まる新大久保、火鍋やマーラータンが楽しめる池袋北口、そしてハズレ無しのインドカレー店が軒を連ねる西葛西など。一歩足を踏み入れれば、東京にいることを忘れてしまうでしょう!
"日本人のいない"東京?外国籍の人が住む東京の街
東京では、コンビニやドラッグストア、ホテルのカウンターなど、外国籍のスタッフが多くなりました。実際、留学や仕事で日本に訪れる方は大幅に増えており、なんと江東区では、人口の75%を外国籍の人が占めます。
一般的に、中華圏の人が多く集まっているのは新宿や池袋一帯、韓国籍の人は新宿からほど近い新大久保付近、そして日本でもっともインド人が集まっているのは江戸川区の西葛西駅だといわれています。
インド人が西葛西駅周辺を好んでいる理由は、日本語学校の数やアクセスのよさがポイントだそう。東京メトロ東西線が通っており、日本橋などのビジネス街に乗り換えなしで行けるのです。そのためITスキルに秀でたインド人たちが通勤に便利な西葛西に定着し、リトルインディアが形成されたとのこと。
海外の人が住んでいる地域では、その国の本場の料理店やスーパーが集まる傾向にあります。東京に住んでいる外国籍の方は、本場の多国籍料理を食べたいと思うこともあるのではないでしょうか? または東京に訪れた際に、日本以外の異国情緒を感じたいと思うこともあるかもしれません。
今回はMATCHA編集部が、東京で韓国、中国、インドの雰囲気に浸れる場所を紹介します!
韓国情緒を感じるなら!新大久保コリアンタウン
Picture courtesy of pixta
新宿から1駅の新大久保駅は、駅から一歩外にでるとハングルの看板がお出迎え。聞こえてくる韓国語に、店内に流れるK-POPミュージック。一瞬、韓国のソウルにいるような錯覚に陥ります。
「オムニ食堂 本店」
清潔感があり居心地のよい「オムニ食堂 本店」は、新大久保のメイン通りから少し外れた場所にあります。穴場のスポットなので、ほとんど並ばずに入れるでしょう。目の前のおいしい韓国料理をゆっくり味わうことができます。
店内はとてもアットホームな雰囲気。アジュンマ(韓国語でおばさんの意味)と店主が料理を準備しながら、和気あいあいとおしゃべりをしている様子を楽しむことができます。
オススメは韓国海苔巻きです。海苔巻きの主流は長細くて輪切りにしたものですが、オムニ食堂では水滴のような形をしており、花のように盛り付けられています。シンプルな伝統料理が、華やかな食べ物に変わりますね。
寒い時期は、アツアツのキムチ鍋が注文できます。ほどよい辛さのスープと、しっかりと漬け込まれたキムチの酸味が、ご飯との相性抜群。
韓国料理店では、無料で小皿料理がよく提供されます。キムチやたくわん、もやしナムルなど、種類も豊富で栄養もありますよ。
市場タッカルビ&BBQ chicken
このお店は、チーズタッカルビ発祥の地として有名な場所。チーズを囲むようにチキンが並べられた「UFOチキン」も話題のパワー・メニューです。訪問時、隣の女子高生たちがアツアツでトロトロのチーズにチキンをディップして食べていて、とてもおいしそうでした。
筆者が注文したのはネギチキンとハニーガーリックチキン(骨なしモモ肉)。肉汁たっぷりの柔らかいチキンは、次から次へと箸が進み、さらに持ち帰りもしたくなるほどです。
韓国人も思わず「なつかしい!」と叫ぶソウル市場
「ソウル市場」は、日本で頑張る韓国人たちがオススメする食材スーパーです。アジュンマが商品の味見を提案してくれるだけでなく、彼女たちがその場で作る手作りのトッポキ(餅を甘辛く炒めた屋台料理)やキンパ(韓国風のりまき)を買うこともできます。
自社工場で漬け込んだというキムチは種類が多く、何を買えばいいのか迷ってしまうほどです。
韓国旅行では定番のバナナ牛乳もここで購入可能です。
ニューヨークのコンビニでも販売されている、辛ラーメンのアルミ鍋セット(1人用)。どこで食べても雰囲気の出る商品です。
池袋駅北口のリトルチャイナタウンで本場の火鍋をいただく
神奈川県の横浜にも中華街はありますが、池袋北口のリトルチャイナタウンは、中華圏の人たちからとくに人気。ここの料理は庶民的で、流行も取り入れており、タピオカミルクティーのお店も軽く数えるだけで30~40軒あるのです。
1人火鍋もOK!「逸品火鍋」
「逸品火鍋(いっぴんひなべ)」では、薬膳や四川麻辣(マーラー)、コラーゲンなどの自家製スープが用意されており、お得な価格で本場の中国風火鍋を味わうことができます。友人を誘って食べ放題でも、1人でゆっくり楽しむのもいいですね。
中でもオススメが、ランチの火鍋セット。1,000円前後で豚肉や鶏肉、さらに2種類のスープの火鍋をいただくことができます。また、きくらげや豆腐、野菜なども出てくるので、コスパも抜群!
食材が何でもそろう!「陽光城」
「陽光城」は、日本でここだけの年中無休で24時間営業の、アジア食品専門店。販売している食品も多くて目移りしてしまいます。接客も丁寧なのがポイント。
訪問時には葱抓餅皮(葱を入れて薄く焼いた中国風お好み焼き)を買いました。筆者は台湾出身なので、定番の台湾朝ごはんを再現しようと思います。
インド人の聖地?カレーの香り漂う激戦区、西葛西リトルインディア
西葛西駅はごく普通の住宅地ですが、知る人ぞ知る高評価のインドカレー店が集まる地域。この地でインド国籍の人々が、自慢の腕をふるっています。
西葛西を代表するお店!「アムダスラビー」
来日10年以上の女店主と、南インド出身のシェフたちが共に築いた温かい雰囲気のお店「アムダスラビー」。ここでは伝統的な南インド料理を食べることができます。
カレーはインド北部より辛く、黄色いライスが特徴の南インド料理。お店ではナンも選べます。写真はエビカレーとほうれん草チキン(ほうれん草ペーストを使ったカレー)です。温かく、食べ応えのあるカレーに食欲はどんどん高まります。
どのインド紅茶を味わう?「シャンティ紅茶」
「シャンティ紅茶」はもともと、インド政府の紅茶局広報官を務めた人が立ちあげたインド紅茶ブランド。店内の紅茶はインド各地の契約茶農園から直接輸入しています。厳選された花茶、果物茶、アッサム茶、ダージリン茶、テータリックなど300種以上の茶が揃っており、手頃な価格で販売されています。
筆者の好きなポイントは、自社ブランドの包装です。クオリティの高さと、美しさを感じます。
会社併設の店舗のため、平日・会社の営業時間帯に営業しています。
まとめ
東京は、日本の伝統文化もあると同時に、各国の文化も受け入れ、さまざまなカラーを私たちに見せてくれます。次回東京に訪れたら、異国のグルメも味わってみましょう!