サーフィンのメッカ!東京五輪の開催地・千葉県一宮町の楽しみ方
2020年に行われる東京五輪で新たに採用された競技、サーフィン。空の玄関口・成田空港のある千葉県の、一宮町にある「釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ」が会場です。一宮町は年間を通して多くのサーファーが訪れる波乗りの町。海を中心とした町の楽しみ方を紹介します。
東京駅から1時間の観光スポット「千葉県一宮町」
Photo by Pixta.
千葉県は日本の首都・東京都の東に隣接する県。成田空港や東京ディズニーリゾートなど、観光客にとって馴染みのある施設の多い地域です。
雄大な自然も残っており、特に太平洋に面した千葉県東部の一宮町は、海のレジャーやスポーツが盛ん。全長66キロメートル、日本最大級の砂浜海岸・九十九里浜があることから、海を楽しむ人々で賑わいます。
一宮町は海のレジャーの中でも特に、サーフィンで有名な地域です。九十九里浜南端の釣ヶ崎(つりがさき)海岸では、サーフィンの国際大会も開かれてきました。2020年の東京オリンピックでもサーフィンの競技会場に指定されています。
アクセス
一宮町へは東京から日帰りで訪れることもできます。電車で訪れる場合はJR上総一ノ宮駅に向かいましょう。東京駅から特急わかしおでは直行で60分です。
成田空港からも90分程度と、少し足を延ばして訪れるにはちょうどよい距離。メジャーな行き方はJR成田線で千葉駅に行き、JR外房線・安房鴨川行に乗り換え上総一ノ宮駅まで向かう方法です。
電車の本数は多くないので、訪れる際には時間の余裕を見ておきましょう。
上総一ノ宮駅の待合スペースは、椅子の背もたれがサーフボードの形をしていました。サーフィンの町らしさが表れていますね。
海へ行くならレンタサイクルが便利
最寄りの一宮海水浴場までは駅から約3キロメートルほど、オリンピック会場の釣ヶ崎海岸サーフィンビーチまでは約6キロメートルと少し離れています。そのため海に行く人は、駅前の観光案内所でレンタサイクルがオススメ。
駅前にはタクシーも止まっていますが、レンタサイクルを利用すれば砂浜や海沿いのサーフショップに自由に立ち寄れます。
レンタサイクルはパスポートや運転免許証、健康保険証などの身分証明書を提示し(コピーを提出します)、連絡先などを用紙に記入して借ります。
自転車は電動アシスト付自転車(税込1,000円/1日)、ロードバイク(税込1,000円/1日)、ビーチクルーザー(税込500円/1日)、普通自転車(税込500円/1日)の4種類。
海へ向かう道は平坦ですが、力をかけずに速度が出せる電動アシストサイクルが便利です。サーファーに人気のビーチクルーザーが用意されている点は、一宮町ならでは。気分を盛り上げてくれるでしょう。
自転車は4種類合わせて23台(2019年12月現在)が用意されています。オリンピックシーズンは無くなってしまう可能性もあるので、到着したらすぐに確認しましょう。
またサーフボードを片手に持ち、もう一方の手で自転車を運転することは、日本の道路交通法で禁止されています。サーフボードを設置できるキャリア付きのビーチクルーザーを借りるか、海沿いにあるサーフショップを確認してみてくださいね。
九十九里浜のサーフポイントをチェック!
一宮町は日本だけでなく、世界有数のサーフィンスポットともいえる場所です。
特に釣ヶ崎海岸広場では、世界最高峰のプロサーフィンツアー運営組織WSL ASIA(World Surf League ASIA)主催の「WSL QS6000 ICHINOMIYA CHIBA OPEN」が、2016年から行われています。これはWSLでも重要な大会とされており、トップクラスの選手が参戦します。
砂浜に立つ大きな鳥居が印象的な釣ヶ崎海岸広場。2019年12月に訪れたときは大会に向けた工事が行われており、オリンピックの準備が着々と進められているようでした。
写真左の自転車のように、サーフボードを固定できる補助具を装着し、海へ来ている人もいました。サーフィンが身近な存在であることがよく分かります。
取材時の気温は12度ほど。しかし海には波を待つサーファーの姿がありました。一宮町はサーファーが1年を通して訪れる町なのです。
周辺には宿泊先やレンタルサーフボードのサービスも
九十九里浜と平行に走る道路沿いには、宿泊施設やサーフボードレンタルが可能なショップがいくつかあります。時間に余裕をもってサーフィンを楽しみたい方は、海沿いの宿泊地で滞在するのもよいでしょう。
海に訪れる人の中には、静かに海を眺めている人も見かけます。サーフィンはもちろん、好みの過ごし方で海を楽しんでください。
縁結びや安産にご利益のある玉前神社
サーフィンを楽しんだあとは町を観光してみてはいかがでしょうか。
上総一ノ宮駅から徒歩10分ほどで到着する上総國一之宮 玉前神社(かずさのくにいちのみや たまさきじんじゃ)は、1200年以上の歴史をもつ神社。日本の初代天皇・神武天皇の母「玉依姫魂(たまよりひめのみこと)」が祀られていることから、縁結びや子宝で知られる神社です。
神社の参拝では、賽銭箱にお金を入れ、鈴を鳴らし、「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」を行います。ちなみにお金は、神様に日ごろの感謝の気持ちを伝える意味があります。金額にルールはありません。
賽銭箱の上部には鈴があるので、数回鳴らしましょう。この鈴の音には、厄除けの役割があると言われています。
鈴を鳴らしたら「二拝二拍手一拝」をします。「二拝」は、二度、お辞儀(お礼)をすること。「二拍手」では、顔の前で2度、両掌を叩きます。「一拝」で、もう一度お辞儀(お礼)をします。
この「一拝」のタイミングで願い事・祈り事をしてください。終わったらもう一度お辞儀をして、参拝は完了です。
海の幸や特産品のチェックも忘れずに
九十九里浜では漁業も行われているため、新鮮な刺身や海鮮料理が楽しめるのも一宮町の魅力です。
飲食店「魚料理タカラ亭」は上総一ノ宮駅の駅前にあり、その日に獲れた新鮮な魚介料理が食べられます。
刺身の定食は、魚の種類に応じて松(税込1,000円)、竹(税込800円)、梅(税込500円)のメニューが用意されています。当日の仕入れに応じてメニューが変わるので、何度も通いたくなるお店です。
上総一ノ宮駅から西方向の道路付近には商店街があります。商店街に店を構える「タカラ鮮魚」は、魚料理タカラ亭の運営元。新鮮な魚介が安く買えるので、地域の人にも親しまれています。
ピーナッツよりもおいしい?「Qなっつ」
千葉県の名産の1つにピーナッツがあります。特に品種改良を続けてきた一宮のピーナッツは格別だといわれ、Peanutsの頭文字「P」よりもワンランク上の「Qなっつ」と名付けられた商品も発売されています。
きゅっと締まった実、圧倒的な甘味はほかの品種とは比較にならないおいしさ。子どものおやつにも、お酒に添える一品としてもぴったりですよ。
海もグルメも楽しむなら、一宮町
1年中楽しめるサーフィン、海の幸を始めとしたグルメ、歴史ある神社など、魅力の詰まった一宮町。東京から日帰りでも楽しめるので、1度訪れてみてはいかがでしょうか?
Written by Daiji Okuno
Sponsored by 成田空港活用協議会
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