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「招き猫」のふるさと 浅草「今戸神社」で縁結びをお祈り!
浅草にある「今戸神社」は、「招き猫」誕生の地として知られています。縁結びにも御利益があり、ぜひ訪れたいスポットとなっています。
「招き猫」は日本旅行のおみやげとしても有名な、猫の形をした置物です。日本全国どこでも見かけることできますが、実はその発祥地が浅草にあることをご存知ですか?
今回は、そんな招き猫のふるさと「今戸神社」をご紹介します。
参考記事:日本のことば事典 「招き猫」
招き猫誕生の地、今戸神社とは
今戸神社は東武浅草駅から隅田川沿いに歩いて15分ほどの位置にあります。浅草寺からもすぐそばなので、浅草観光の際、気軽に立ち寄ることができます。
神社の鳥居の前には、招き猫の看板が置いてあります。目印にするとわかりやすいでしょう。
招き猫の置物は、もともと今戸神社周辺で作られていた陶器「今戸焼」の手法を用いて作られたとされています(※1)。なぜ猫の形をした置物が、この場所で作られるようになったのでしょう。今戸神社には、以下のような逸話が伝わっています。
その昔浅草に、猫を飼っているある老婆がいました。老婆は貧しく、あるとき飼い猫を手放さなければならなくなりました。泣く泣く猫を手放した日の夜、夢の中へその猫が現れ老婆に言います。
「私の姿の人形を作ってください。そうすればおばあさんは幸せになれますから」
老婆が言われた通りに人形を作ったところ、猫の人形は人々の間で大変な人気となりました。お金を出して買い求める人も現れ、老婆は貧しさから抜け出すことができました。
これが招き猫の置物がこの地で誕生したきっかけなのだとか。
※1…招き猫の誕生に関しては、このほかにもいくつかの説があります。
境内では、たくさんの猫たちがお出迎え
招き猫のふるさとである今戸神社の境内では、たくさんの猫たちを見ることができます。猫の置物がところ狭しと並んでいる様子は、ほかの神社では見られない、今戸神社ならではの光景です。
ときには本物の猫に出会えることもあります。猫の人形と本物の猫が並ぶ光景は、なんともユーモラスです。
招き猫だけじゃない! 今戸神社は縁結びの神社です
今戸神社には、日本で最初の夫婦と言われている「イザナギ」と「イザナミ」、2柱の神様が奉られています。そのため縁結び(※2)の神様としても有名です。
招き猫を楽しんだ後は、よい人と出会えるようお祈りしてみてはいかがでしょうか。
※2…人と人、特に男女の運命や関係をつなぐこと。
参考記事:いまさら聞けない 神社の正しい参拝方法
おみやげの定番、招き猫を買って帰ろう
さまざまな場所でおみやげとして売られている「招き猫」ですが、ふるさとである今戸神社でももちろん手に入れることができます。発祥の地で手に入れる招き猫ですから、きっと幸福を招いてくれるはずです。
また神社の敷地内には、たくさんの絵馬が結ばれています。絵馬にもやはり招き猫がデザインされています。おみやげとして持って帰るだけでなく、絵馬にお願い事を書いて結んで帰るのも良いかもしれませんね。
参考記事:神社で、あなただけの願い事を。絵馬を奉納してみよう!
Information
今戸神社
住所 :東京都台東区今戸1-5-22
最寄り駅:東武浅草駅
アクセス:東武浅草駅から徒歩15分
電話番号:03-3872-2703
受付時間:09:00~17:00(年中無休)
茨城県出身の観光学部生。趣味は国内外旅行・写真撮影・ファッション・音楽。