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日本に来る前に知っておきたい、日本の水を飲む際の注意点
日本では水道水が飲めます。日本に来る前に知っておきたい、日本の水を飲む際の注意点をお伝えします。
「水」の確保は、旅行中とても重要になります。のどが渇いていれば観光に集中することができませんし、体調にも影響します。
本記事では、旅行前に知っておきたい「日本の水の基本情報」をお伝えします。
日本では水道水が飲めます
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日本の水の最大の特徴は、「水道水が飲める」ことです。日本全国の水道局が水道インフラや浄水施設をしっかり整備しているため、飲んでも腹を壊すことのない良質な水が提供されているのです。
そのため日本旅行中にのどが渇いたら、水道水を飲めばとりあえずは問題を解決できます。
水道水を飲める国は、日本の他にフィンランドやドイツなど、世界で15カ国ほどしかありません。
日本では水道水を売っています
「水道水を飲めると言っても、ミネラルウォーターのほうがおいしいに決まっているのだから、わざわざ水道水を飲む必要はない」と考える読者もいるかもしれません。
そんな方にぜひオススメしたいのでが、「東京水」。東京都が水道水をボトリングして販売している、商用の水道水です。こちらは東京都水道局のPR用に作られており、100円前後で購入できます。
都内であれば東京都庁内の売店や東京駅の「東京みやげセンター」、上野恩賜公園内の売店「パークス上野」でも販売中です(2014年現在)。水道水にお金を出すのは少し不思議ですが、東京みやげとしては面白いかもしれません。
日本の水は「軟水」です
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日本に来た旅行者、特にヨーロッパから来た人は日本の水を飲んで最初は違和感を感じるかもしれません。これは日本と欧米では水の「硬度」が違うから。硬度とは水の中に溶けているカルシウムやマグネシウムなどの量を表した数値のことです。
日本ではヨーロッパとは違い、水道水や湧き水を含むほとんどの水が、硬度の低い「軟水」です。軟水は硬水に比べクセがなく飲みやすいのですが、硬水に慣れている方からすると物足りなく感じる場合もあるようです。
残念ながら、日本では硬水を飲む機会はほとんどありません。旅行中に硬水を飲むのなら、「evian」などの硬水のミネラルウォーターを購入するのが一番手軽です。
日本のコンビニやスーパーマーケットに行けば、比較的簡単に硬水のミネラルウォーターを購入することができます。
日本の水が美味しいからこそ生まれた料理や食品
味わいの異なる硬水と軟水では、当然、適した料理も異なります。蕎麦や豆腐などの日本食の多くは、クセのない日本の軟水だからこそおいしくなるのだと言われています。
また日本では昆布などの素材を煮ることで、料理のベースとなる味を取り出します(ダシ)。このダシも、硬水より軟水のほうが味の成分を引き出しやすいと言われています。
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日本茶の苦味や渋味も軟水の方が出やすいため、味の違いがよりはっきりとわかります。
慣れない方は日本の水を苦手に感じるかもしれません。しかし、これもまた日本の文化を作る土台となった大事な要素のひとつです。日本にお越しの際は、日本に触れると思って、ぜひ「日本の水」にチャレンジしてください。
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MATCHAで最高の仕事をしている編集・プロデューサーです。