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高知「いの町紙の博物館」でオリジナルの和紙作りを体験!
海や山などの自然、新鮮な魚介類、おいしい日本酒が魅力の、知る人ぞ知る観光地「高知県」。そんな高知県で、伝統工芸の「土佐和紙」作りを体験できる施設「いの町 紙の博物館」を紹介します。
日本の四国地方南部に位置する高知県(こうちけん)。太平洋に面した県であり、少し南へ行くと綺麗な海を見ることができます。
海や山などの自然がたくさんあり、新鮮な魚が穫れ、おいしい日本酒が造られている、観光地としての魅力がいっぱいの県なのですが、まだまだ海外の方には知られていません。
また、様々な体験型アクティビティがあることも高知県の魅力の一つです。本日はそんな高知県の体験サービスをご紹介します。
和紙作りを体験できる「いの町紙の博物館」
高知市内のJR高知駅から電車で約25分(路面電車でも行けます)のところにある「いの町」。その「伊野駅」からさらに約10分歩くと、「いの町紙の博物館」に到着します。
こちらでは、実際に紙漉き体験ができます。高知県で作られる和紙のことを「土佐和紙(とさわし)」と言います。土佐とは、高知県の旧国名のこと。1976年に、「土佐和紙」の名称で、日本の伝統的工芸品に指定されました。
合わせて読みたい:日本のことば事典「和紙(わし)」
和紙を作ってみよう!
最初に、紙漉き体験(和紙作りのこと)の流れを簡単に説明していきます。紙漉き体験には、溜め漉き(ためすき)と流し漉き(ながしすき)の二種類があるのですが、通常体験できるのは溜め漉きです。
紙料を手でかき混ぜる
紙料が偏らず、まんべんなく広がるよう、しっかり手でかき混ぜます。
簀桁(すけた)に紙料を汲み込む
ここで使用している道具を簀桁(すけた)といいます。これを使って紙料を汲み上げます。紙料を均等に行き渡らせ、繊維をしっかりからめるために、簀桁(すけた)を前後左右に揺らします。この後、簀桁(すけた)から紙床台(しとだい:紙を置く台)に紙をうつします。わからないところは、ていねいに教えてくれるので間違えることはないはず。和紙が乾くまでの間に、館内見学をしましょう。
館内を見学しよう!
館内は大きく分けて4つのコーナーに分かれています。
第1室 和紙の歴史
ここでは、土佐和紙の歴史を表した年表や、紙衣(かみこ:和紙を用いて作った衣服)など、実際に使われていたものなどを展示しています。
第2室 原料と道具
第2室では、和紙を作る際に使われている道具やその原料が展示されており、和紙を作る手順を知ることができます。
第3室 手漉き教室
ここでは、いつでも職人による流し漉きの実演を見ることができます。毎月第一日曜日は、流し漉きも体験できます。
第4室 現代の和紙
最後の、第4室はおみやげ屋さんになっています。手漉き和紙を使ったもの、その他紙製品が売られています。かわいい和柄の小物がたくさん置いてあるので、買って帰れば喜ばれると思います。
手作り和紙の完成です!
館内を見ている間に和紙が完成しました(30~40分程度)。館内に置いてあるスタンプ等が無料で使えるのでオリジナルのはがきなどを作っちゃいましょう!
高知にきたら、ぜひ一度紙漉き体験に挑戦してみてください!
Information
いの町紙の博物館
住所:高知県吾川郡いの町幸町110-1
開館時間:09:00〜17:00
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日が休館日)
駐車場:有り(無料)、大型3台普通車50台
Wi-Fi環境:現在調整中(2016年度より導入)
クレジットカードの有無と種類:入館料・お土産やどちらも現金のみ
言語対応レベル:事前予約のみ可能
他言語パンフレット:英語・中国語・韓国語
最寄り駅:JR「伊野駅」、とさでん交通「伊野」電停
アクセス:JR伊野駅から徒歩約10分、とさでん交通路面電車「伊野終点」から徒歩約10分
入館料:大人500円、小・中・高生100円
減免対象(半額):身体障害者手帳1、2級の方。精神障害者保険福祉手帳、療育手帳保持者とその介護者1名。65歳以上の方(年齢証明できるものを提示)。
紙漉き体験:溜め漉き・流し漉きともに400円(色紙2枚もしくははがき8枚)
※紙漉き体験10名さま以上の場合は事前予約が必要です。
電話番号:088-893-0886
公式HP:いの町紙の博物館(2016年度より英語表記有り)
2015年9月に高知県の大学を卒業。学生時代はとにかく隙あらば国内外へ。現在は、高知県の面白いもの、素敵なものを発信しています。モラトリアム真っ只中。人生で大事にしていることは、自分の直感を信じて行動する、そのための瞬発力を常に持っておくことです。