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全長41m高さ11mの仏像に出会える、福岡「南蔵院」
福岡県粕屋郡篠栗町にある「南蔵院」をご紹介。ニューヨークの「自由の女神」と同じ大きさを誇る、世界一のブロンド製仏像が見どころです。緑豊かな森の中にある南蔵院で日本文化に触れてみませんか?
福岡市などの繁華街から少し離れたところにある、福岡県粕屋郡篠栗町(ふくおかけんかすやぐんささぐりまち)。
篠栗町にはおよそ180年の歴史と伝統を持つ「篠栗八十八カ所(ささぐりはちじゅうはちかしょ)」があり、篠栗町にある88の寺院や仏教施設を全て巡礼することで、願いが叶ったり、過去の罪を懺悔することができると言われています。
最近では、訪日観光客の方も多く訪れており、山奥にある新鮮な空気を吸いながら日本の文化に触れられる場所として人気です。
本日はそんな篠栗八十八カ所のひとつ、世界最大級のブロンズ仏像を拝める「南蔵院」をご紹介します。
日本の歌が奏でられるメロディー橋がお出迎え
南蔵院の最寄りであるバス乗り場「城戸南蔵院前駅」から降りるとすぐに見えてくるのが、このメロディー橋です。
メロディー橋には左右両方とも音響版がついており、日本の代表的な童謡「めだかの学校」と「ふるさと」が奏でられるようになっています。
南蔵院へ行く前に日本の歌に触れられる素敵な場所です。この日も訪れた方々が楽しそうにメロディーに合わせて歌っていました。
いざ南蔵院の中へ!
Photo by Pixta
入口から少し歩いて行くと本堂へ続く階段が現れます。本堂の階段を通りすぎ、さらに奥へと進んでいけば「不動明王像」と「奥の院」があります。
不動明王像はさまざまな厄災から私たちを守ってくれる神様です。
秋になると不動明王像の後ろにある木々が赤くなり、とても色鮮やかな姿をご覧いただけます。ベンチに座りながら不動明王像を眺めている訪日旅行客の方もたくさんいらっしゃいました。
Photo by Pixta
奥の院のそばには「不動の滝」が流れており洞窟もあります。この滝に打たれながら、尼(あま:女性の僧侶)が人々の幸せを願っていたと言われています。南蔵院の中でも一気に雰囲気が変わる場所です。
自由の女神と同じ大きさの「釈迦涅槃像」
南蔵院と言えば「釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)」。全長41メートル、高さ11メートル、重さおよそ300tという世界一のブロンズ製涅槃像です。涅槃像とは、お釈迦さまが死に向かっている様子を表している像のこと。
訪れる多くの方が驚くほどの大きさであり、なんとニューヨークにある自由の女神と同じなんだとか。
間近で大きさを感じるのも良いですが、オススメは遠くから全体を見ることです。遠くからでも天気が良い日はお釈迦さまのお顔がハッキリと確認できますよ。
Photo by Pixta
釈迦涅槃像の手にひもがついているのを確認できますか?
参拝者が祈りを捧げる場所とつながっており、ひもを通じて釈迦涅槃像と握手ができるのです。
このひもを通じてお釈迦さまのパワーをいただきます。ひもを握りながらお祈りをしている方もたくさんいらっしゃいました。
ひもは全部で5色あります。なぜ5色なのかと言うと、死に向かっているお釈迦さまが悟りを開いた時に見えた光がこの5色だったと言われているからです。
南蔵院に来たときは、ぜひ5色の布を握ってお参りしてください。
釈迦涅槃像の足裏と裏側
Photo by Pixta
釈迦涅槃像の足裏には、このような紋様があります。お釈迦さまの足を「仏足」と呼び、インド初期仏教においてはお祈りの対象でした。紋様にはお釈迦さまの尊い教えと慈悲の心が込められています。
そして、なんとお釈迦さまの裏側も通ることができます。前からではなく、後ろからでもお釈迦さまを拝められ、その大きさが実感できるでしょう。
おわりに…
全長41メートル、高さ11メートル、重さ約300トンもある釈迦涅槃像が1番の見どころですが、南蔵院にはほかにもたくさんのスポットがあります。
幸運をもたらす7人の神様がいる「七福神トンネル」や団子・お抹茶・甘酒が飲める「大黒茶屋」など、南蔵院で日本の文化と自然に触れ癒されてください。
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