旅の準備はじめよう
今さら聞けない「餃子の食べ方」について
ラーメン屋のメニューによくある「餃子」。ビールのつまみにも最高の料理なのですが、餃子とは一体どのようなもので、どうやって食べるのでしょうか。日本に来て「食べてみたい」と思った時に困らないよう、餃子とは何か、またその食べ方について解説します。
中華料理の1つである「餃子」は、小麦粉に水を加えて薄くのばした皮に、細かく刻んだ野菜(白菜、キャベツ、ニラ、ニンニクなど)や豚ひき肉などの具材を包んで調理した食べ物です。調理法には、ゆでる、焼く、蒸す、揚げるなどがあり、それぞれ、「ゆで餃子(水餃子)」、「焼き餃子」、「蒸し餃子」、「揚げ餃子」と呼ばれています。
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本場の中国では「水餃子(写真)」が主流ですが、日本では皮をパリッと焼いた「焼き餃子」が人気です。
おふくろの味として人気
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日本での焼き餃子は、一般の家庭で作られるポピュラーなおかずです。たいていのスーパーには数種類の「餃子の皮」が置かれ、家庭ごとに具材や包み方、焼き方などを工夫しています。
お母さんが子どもに作る定番の料理を「おふくろの味」と言いますが、若い世代では、カレーライスや鶏のから揚げとともに「餃子」を挙げられることが多いようです。
焼き餃子のおいしい食べ方
餃子を外で食べるときは、中華料理店だけでなく、ラーメン店のサイドメニューとして、ラーメンと一緒に食べる機会が多いでしょう。
それでは、餃子のおいしい食べ方をレクチャーします。
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餃子は「1人前」「2人前」というように、1人数個という単位で提供されることが多く、大きい一皿に盛り合わせて提供されます。1個の大きさや、1人前で何個あるかは店によって違うので、注文時に聞いてみるとよいでしょう。また、一皿の価格も180円〜700円と店によって開きがあるので注意が必要です。
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餃子の入った大皿とともに、小皿が添えられて出てきます。そこに、酢・醤油・ラー油(※1)などの調味料を混ぜ合わせたタレを作り、焼き上がった餃子につけて食べます。餃子そのものにあまり味をつけていない店が多いので、タレの配合で自分好みの味にします。タレの基準は酢:醤油=1:1です。赤っぽい色をしたラー油は辛いため、量に気をつけて入れてください。はじめは2〜3滴程度がよいでしょう。これでいよいよ、餃子を食べるスタンバイOK!
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餃子は「焼き目」がおいしさでもあります。こんがりとした焼き目にタレをつけてしまうと、せっかくのパリッとした食感が損なわれて残念なことに……。柔らかい逆側にタレをつけましょう。また、餃子を箸で割ってしまうと、中のおいしい肉汁がこぼれ出てしまうのでご注意ください。熱いのに気をつけて、パクッとひと口で食べるのをオススメします。
※1……ラー油(らーゆ):唐辛子などの香辛料を植物油で加熱して作られる調味料。
女性にも人気の餃子も登場
ひと昔前まで、ニンニクやニラがたっぷり入った餃子は、ビールにもぴったりな男性向きのスタミナ料理でした。しかし最近は、食後のニオイが気にならないニンニクに替え、野菜をたっぷり入れたヘルシーなメニューとして出す店が登場し、女性ファンが増えています。小さめのサイズで食べやすく、リーズナブルですので、仲間とシェアして食べるのにもよいでしょう。
2つの「餃子のまち」
栃木県宇都宮市(とちぎけん・うつのみやし)と、静岡県浜松市(しずおかけん・はままつし)は、「餃子の町」として知られています。両市とも、1世帯当たりの年間餃子購入額が4,000円を超えるという餃子好きが多く、市内では数百の餃子専門店が競い合っています。
焼き餃子だけでなく、茹でることで皮がプリッとした水餃子や、こんがりと揚げて皮がカリッとした食感になった揚げ餃子など、バラエティに富んだ餃子があります。もし、近くに行かれることがあれば、ぜひ餃子の食べ比べをしてみてください。
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