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別府観光のモデルコース(半日・日帰り・1泊2日)!地獄めぐりやご当地グルメなどを詳しく紹介
大分県・別府市は、日本を代表する温泉街の一つです。温泉や観光を目的に、全国から多くの人が訪れます。今回の記事では、別府観光をする際のモデルコースを半日・日帰り・1泊2日などでご紹介します。
温泉好きにはたまらない!別府観光のモデルコースを紹介
別府市は大分県に位置し、世界屈指の温泉地として知られています。市内には8つの主要温泉地「別府八湯」があり、湯けむりが立ち上がる風景が象徴的です。
今回は、別府を観光するときに参考になるモデルコースをスケジュール別にご紹介します。車なしでも十分に楽しめるので、ぜひ参考にしてください。
半日(午後〜夜)観光モデルコース
別府観光ではずせないのが、「ぺっぷ地獄めぐり」です。半日観光の場合は時間が限られているので、厳選した地獄のみ巡るのがおすすめです。下記では、別府を半日で観光するときのモデルコースをご紹介します。
【半日(午後〜夜)観光モデルコース】
海地獄→血の池地獄→白池地獄→ディナータイム(別府冷麺 六盛 松原本店)
海地獄
Picture courtesy of Pixta
ぺっぶ地獄めぐりは、「海地獄」からスタートしましょう。海地獄は約1300年前に、鶴見岳の噴火によって誕生したと言われています。一面に広がるコバルトブルーは、目を奪われるほどの美しさです。
池の青色は、温泉中の成分である硫酸鉄が溶解していることが理由です。泉温は98℃、深さは200mあり、国指定名勝に選ばれています。敷地内は庭園が広がり、季節によって異なる景色を楽しめるのも魅力の一つです。
【海地獄】
住所:大分県別府市大字鉄輪559-1
営業時間:8:00〜17:00
定休日:年中無休
公式HP:海地獄
公式SNS:Instagram
血の池地獄
Picture courtesy of Pixta
「血の池地獄」は国指定名勝に選ばれており、日本最古の天然地獄として知られています。奈良時代に編纂された「豊後国風土記」には”赤湯泉”という名で記されていて、赤く染まった熱泥が特徴です。
豪快に湯気を上げてボコボコと湧き上がる様子は、まさに地獄を連想させます。赤い熱泥を利用して作られた”血の池軟膏”は、血の池地獄の名物なのでお土産におすすめです。園内には足湯もあるので、ぜひ入ってみてください。
【血の池地獄】
住所:大分県別府市野田778
営業時間:8:00〜17:00
定休日:年中無休
公式HP:血の池地獄
公式SNS:Instagram
白池地獄
Picture courtesy of Pixta
「白池地獄」は、落ち着いた雰囲気の和風庭園にあります。海地獄や血の池地獄とは異なり、無色透明なのが特徴です。国指定名勝に選ばれており、池を上空から眺めるとハート型に見えることも魅力として挙げられます。
園内には県指定重要文化財の「向原石幢(むこうばるせきどう)」や「国東塔(くにさきとう)」もあるので、あわせて散策するのがおすすめです。温泉蒸気熱を利用した熱帯魚館も併設されており、ピラルクやピラニアなど珍しい魚が展示されています。
【白池地獄】
住所:大分県別府市鉄輪283-1
営業時間:8:00〜17:00
定休日:年中無休
公式HP:白池地獄
公式SNS:Instagram
手のべ冷麺専門店 六盛 松原本店
「別府冷麺 六盛」は、朝鮮冷麺を和風にアレンジした”別府冷麺”を食べられるお店です。別府冷麺のツールは、昭和25年頃に満州に住んでいた日本人が日本に引き揚げて来て開いたお店が始まりとされています。
国産牛と釧路産の2種類の昆布から取るスープをはじめ、蕎麦粉入りの麺、チャーシュー、キムチも全て自家製となっています。コク深い和風だしのスープとコシの強いもちもち麺は相性抜群なので、別府を観光する際はぜひ食べていただきたい一品です。
【別府冷麺 六盛 松原本店】
住所:大分県別府市松原町7-17
営業時間:11:30〜14:00(L.O13:45) / 18:00〜20:00(L.O19:45) ※スープがなくなり次第終了
定休日:水曜日
公式HP:別府冷麺 六盛
公式SNS:Instagram
日帰り(朝〜夜)観光モデルコース
べっぷ地獄めぐりで7つの地獄をすべて回りたい場合は、朝から行動するのがおすすめです。歩き回った疲れは、日帰り温泉で癒しましょう。下記では、日帰りで別府を観光する際のモデルルートをご紹介します。
【日帰り(朝〜夜)観光モデルコース】
海地獄→鬼石坊主地獄→かまど地獄→鬼山地獄→白池地獄→龍巻地獄→血の池地獄→ランチタイム(東洋軒)→ひょうたん温泉
鬼石坊主地獄
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「鬼石坊主地獄」は、灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭ににていることから名付けられました。733年に編まれた豊後風土記にも登場しており、歴史深いスポットです。
ポコポコと音を立てながら沸騰する様子は、つい見入ってしまいます。施設の隣には別途料金が必要になりますが、日帰り温泉「鬼石の湯」があります。2階にある展望風呂が人気なので、ぜひ地獄の湯に浸かってみましょう。
【鬼石坊主地獄】
住所:大分県別府市鉄輪559-1
営業時間:8:00〜17:00
定休日:無休
公式HP:鬼石坊主地獄
【鬼石の湯】
営業時間:10:00〜22:00(最終受付は30分前まで)
定休日:毎月1日(土日祝の場合は翌平日)
料金:大人 620円 / 小学生 300円 / 幼児 200円
公式HP:鬼石の湯
かまど地獄
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「かまど地獄」は、湯の池が1丁目から6丁目まであるバラエティ豊かなスポットです。八幡竈門神社の大祭に、泉温98℃の噴気で御供飯を炊いていたことが名前の由来となっています。
かまど地獄では、岩間から100℃の源泉が吹き出す地獄や泥が溶け出した地獄など、さまざまな景色を楽しめるのが魅力です。
また、足湯や飲む温泉をはじめ、地獄を体験できます。”源泉ピータン”や”石垣まんじゅう”などの地獄名物グルメも充実しているので、ぜひ食べてみてください。
【かまど地獄】
住所:大分県別府市鉄輪621
営業時間:8:00〜17:00
定休日:無休
公式HP:かまど地獄
公式SNS:Instagram
鬼山地獄
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「鬼山地獄」は別名「ワニ地獄」とも呼ばれており、ワニが多く飼育されています。1923年に、日本で初めて温泉を利用したワニの飼育を始めました。現在は、クロコダイル科やアリゲーター科など、約80頭のワニが飼育されています。
土日限定で行われる餌付けは、迫力満点で必見です。マレーシア建築の展示館には、ワニの剥製や絶滅危惧種に指定されているガビアルの標本などがあります。
【鬼山地獄】
住所:大分県別府市鉄輪625
営業時間:8:00〜17:00
定休日:無休
公式HP:鬼山地獄
公式SNS:Instagram
龍巻地獄
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「龍巻地獄」は国指定名勝に選ばれており、他の地獄とは違い間欠泉となります。世界にも間欠泉はありますが、龍巻地獄は噴出周期の短さが特徴です。屋根がなければ、約30mも吹き上がると言われています。
大きな音を立てて、豪快に吹き上げられる150℃の熱湯と蒸気は必見です。間欠泉が見られるのは30〜40分ごとで、タイミングが来るとアナウンスが流れます。
【龍巻地獄】
住所:大分県別府市野田782
営業時間:8:00〜17:00
定休日:無休
公式HP:龍巻地獄
東洋軒
「東洋軒」は、大分のご当地グルメ”とり天”の発祥店として知られています。国産鶏のもも肉を使用しており、余分な筋や脂は手作業で丁寧に取り除いているため、脂っこすぎないのが特徴です。
また、衣は水を使わず新鮮な卵を使用しており、冷えてもサクサクな食感が残ります。中でも”本家とり天定食”がおすすめで、ボリューム満点です。
【東洋軒】
住所:大分県別府市石垣東7-8-22
営業時間:11:00〜15:30(L.O15:00) / 17:00〜22:00(L.O21:00)
※土日祝日は15時〜17時まで本家とり天・本家ゆずとり天(単品・定食)のみの営業
定休日:毎月第2火曜日
公式HP:東洋軒
公式SNS:Instagram / Facebook
ひょうたん温泉
Picture courtesy of Pixta
「ひょうたん温泉」は、1922年に創業された日帰り温泉施設です。大浴場や露天風呂に加えて、砂湯や蒸し湯などさまざまな温泉が楽しめます。源泉は約100℃ですが、独自の竹製温泉冷却装置を用いて100%源泉掛け流しで提供しているのが特徴です。
天然の保湿成分・メタケイ酸が温泉法基準の約10倍含まれており、美肌効果を期待できます。べっぷ地獄めぐりで歩き回った疲れをしっかり癒せるでしょう。
館内には食事処が併設されており、そのまま夜ご飯を食べて帰るのがおすすめです。「お食事処 温泉めし ゆらり」では、地元の食材を使った料理を堪能できます。
【ひょうたん温泉】
住所:大分県別府市鉄輪159-2
営業時間:9:00〜翌1:00
定休日:年中無休 ※4・7・12月中旬に施設整備の臨時休業あり
公式HP:ひょうたん温泉
公式SNS:Instagram
1泊2日観光モデルコース
別府観光は日帰りでも十分楽しめますが、スケジュールに余裕がある場合は1泊2日がおすすめです。2日あれば、地獄めぐり以外の観光も楽しめます。下記では、別府に1泊2日で滞在する際のモデルルートをご紹介します。
【半日(午後〜夜)観光モデルコース】
1日目
海地獄→鬼石坊主地獄→かまど地獄→鬼山地獄→白池地獄→龍巻地獄→血の池地獄→ランチタイム(東洋軒)→大分香りの博物館→ディナータイム(亀正くるくる寿司 横断道路店)→宿泊
2日目
別府ロープウェイ→竹瓦温泉→とよ常 本店
大分香りの博物館
「大分香りの博物館」は、世界でも珍しい香りをテーマにした場所です。別府の中でも穴場の観光スポットであり、館内には世界中から集められた香りにまつわる品が展示されています。
紀元前の香油瓶や中世の水蒸気蒸留器など、貴重なものばかりです。調香体験もあるので、ぜひ別府観光の思い出の品に世界に一つの香水を作ってみてください。
【大分香りの博物館】
住所:大分県別府市北石垣48-1
営業時間:10:00〜18:00(最終入館は30分前まで)
定休日:毎月第3木曜日・12月31日・1月1日〜1月3日
公式HP:大分香りの博物館
公式SNS:Instagram / Facebook
亀正くるくる寿司 横断道路店
「亀正くるくる寿司」は、別府で認知度が高い回転寿司店です。分厚くて大ぶりなネタが魅力で、リーズナブルに鮮度の高い寿司を堪能できます。
ただし、このお店は予約ができないので、特に週末は行列になることも少なくありません。並ぶ時間を短縮したい場合は、ランチ・ディナーの時間をずらして訪れるのがおすすめです。
【亀正くるくる寿司 横断道路店】
住所:大分県別府市北中7
営業時間:11:00〜20:30
定休日:火曜日・水曜日 ※臨時休業あり
公式SNS:Instagram
別府ロープウェイ
Picture courtesy of Pixta
「別府ロープウェイ」は、別府市街の町並みや別府湾を一望できるスポットです。春には桜、秋には紅葉、冬には霧氷が広がる銀世界と四季折々の自然を肌で感じられます。
ゴールデンウィークや7月〜10月の指定日は夜間も営業しており、標高1,300mから星空と夜景を眺められます。夜間営業の日と重なる場合は、夜に訪れるのもおすすめです。
【別府ロープウェイ】
住所:大分県別府市大字南立石字寒原10-7
営業時間:夏季(3/15〜11/14) 始発9:00 上り最終便17:00 下り最終便17:30
冬季(11/15〜3/14) 始発9:00 上り最終便16:30 下り最終便17:00
不定休:無休
公式HP:別府ロープウェイ
公式SNS:Instagram
竹瓦温泉
Picture courtesy of Pixta
「竹瓦温泉」は、砂湯を体験できるスポットです。1879年創設当時は竹屋根葺きの浴場で、その後改築されたものが瓦葺きだったことが由来となっています。
浴衣に着替えて砂の上に横になると、砂かけさんが温泉で温めた砂をかけてくれる仕組みです。砂湯の後はシャワーで落とし、内湯に入ります。建物自体も、登録有形文化財・近代化産業遺産に登録されているので必見です。
【竹瓦温泉】
住所:大分県別府市元町16−23
営業時間:6:30〜22:30 ※砂湯は8:00〜22:30(最終受付21:30)
定休日:毎月第3水曜日(祝日の場合は翌日)
公式HP:竹瓦温泉
とよ常 本店
「とよ常」は創業90年以上の歴史を持ち、代々受け継がれている秘伝のタレがたっぷりかかった天丼が人気のお店です。行列が絶えない名店であり、中でも人気なのが”特上天丼”となっています。
丼からはみ出すほど大きいエビ天と野菜天がのっており、ボリューム満点です。付け合わせのお味噌汁は、別府の老舗「坂本長平商店」の味噌を使用しています。
【とよ常 本店】
住所:大分県別府市北浜2-12-24
営業時間:11:00〜21:00(L.O20:00)
定休日:火曜日・水曜日
公式HP:Instagram
別府でおすすめのホテル
1泊2日で別府を観光する際は、ホテルにもこだわってみましょう。下記では、コストパフォーマンスが良いホテルと、少しリッチなホテルをご紹介します。
別府八湯 御宿野乃 別府
Picture courtesy of Booking.com
「別府八湯 御宿野乃 別府」は、最上階の大浴場で別府湾の絶景を見ながら入浴できるホテルです。自家源泉を使用した内湯と開放的な露天風呂、セルフロウリュのサウナ、水風呂が設けられています。
貸切風呂もあり、贅沢な時間を過ごせるでしょう。コストを抑えつつ、観光の疲れはしっかり取りたい方におすすめです。
竹と椿のお宿 花べっぷ
Picture courtesy of Booking.com
「竹と椿のお宿 花べっぷ」は、和モダンでくつろぎやすいお部屋が魅力のホテルです。和室でありながらも、おしゃれな空間が広がっています。
館内には大浴場が完備されており、ナトリウム炭酸水素塩泉が特徴です。美肌の湯・美人の湯とも呼ばれていて、温泉の中でも美肌効果が高いとされています。湯上がり後は皮膚が滑らかになるので、切り傷や慢性皮膚病でお悩みの方にもおすすめです。
まとめ
今回は、別府観光でおすすめのモデルルートについて詳しくご紹介しました。別府は日本を代表する温泉街の一つであり、国内のみならず海外からも多くの観光客が訪れています。
別府を訪れたなら、べっぷ地獄めぐりははずせません。7つの地獄それぞれ景色が異なるので、時間をかけてじっくり散策するのがおすすめです。
観光の疲れは、温泉で癒しましょう。スケジュールに余裕のある場合は、温泉付きのホテルに宿泊すると心身ともにリフレッシュできます。ぜひ本記事を参考にして、別府観光を楽しんでください。
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ヨーロッパを旅するために、ドイツに1年間ワーキングホリデーをした経験のあるWEBライター。30カ国以上訪れた中で、特にタイが好き。