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歴史ある建物が魅力!別府「竹瓦温泉」で、昔ながらの温泉文化を体験しよう
別府駅から徒歩10分の「竹瓦温泉」は、内湯のほか、砂を使ったサウナ「砂湯」の設備を持つ共同浴場です。この記事では、昔ながらの日本の温泉地の姿を残す竹瓦温泉の建物や、別府ならではの共同浴場でのマナーについてご紹介します。
生活に温泉文化が根付く町「別府」
日本屈指の温泉リゾート、別府。街のいたるところで、無数の源泉が湯けむりを立ち上らせる圧巻の光景を目にすることができます。
そんな温泉の町・別府では、地元の人たちの間でも温泉が身近な娯楽として浸透しており、観光客にも開放されている格安の共同浴場が数多く存在します。
その中でも、別府のシンボル的な共同浴場が、別府駅近くの「竹瓦温泉」です。
創業は1879年。歓楽街のレトロな共同浴場「竹瓦温泉」
Photo by 宮川マロ
竹瓦温泉は、別府駅東口から徒歩10分ほどの、スナックや居酒屋が密集している歓楽街の中にあります。ピンクやむらさきの派手な電飾看板が彩る通りの中で、竹瓦温泉はまるでそこだけ切り取られたかのように古びた面影を残しています。
重厚な木造2Fの建物で、昔ながらの共同浴場としてはかなり大きく、敷地面積は約906㎡、床総面積は約712㎡です。
竹瓦(Takegawara)とは、竹(Bamboo)の瓦(Roof tiles)のこと。創設は1879年で、できた当時は屋根が竹でできていたことから「竹瓦温泉」と呼ばれるようになったそうです。
1902年には木造瓦葺きに改築され、現在の建物は1938年に再改築されたものです。この時、玄関に「唐破風(からはふ)」と呼ばれる豪華な装飾屋根が付けられ、内部の構造も整備されました。
浴室は建物の1F部分にあり、2Fは以前は湯治客(※1)が休憩したり寝泊まりできるスペースになっていましたが、現在2Fは一般には開放されておらず、地域の公民館として利用されています。
※1:湯治(とうじ)……温泉に入って療養すること。