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京都の世界遺産・仁和寺。桜の季節には一風変わった「御室桜」が咲き誇ることで有名です。本記事では、御室桜の開花時期や見ごろを紹介。人気イベント「御室花まつり」の日程・詳細もお伝えします。
仁和寺(にんなじ)は888年に創建された寺院で、現在は真言宗御室派の総本山です。
境内には、五重塔や二王門などの江戸時代に建立された立派な建造物が並びます。
1467年から始まった「応仁の乱」により仁和寺は一山のほとんどを焼失してしまいましたが、その後約160年もの歳月を経て再興が叶い、創建時の姿に戻ることができました。
1994年には、古都京都の重要な文化財としてユネスコの「世界遺産」に登録されています。
・仁和寺の「御室桜」とは
・仁和寺の桜の開花・見ごろ
・御室花まつり
・FAQ
・まとめ
Photo by AC
御室桜(おむろざくら)とは京都で一番遅咲きの桜で、江戸時代から「庶民の桜」として人々から親しまれています。
桜の木の背丈は2〜3メートルと低く、目の高さで楽しめる御室桜はほかの種類の桜にも劣らず立派な姿が印象的です。
桜の海の上に五重塔が浮かぶ風景を見ることもでき、見る人を魅了することでしょう。1924年には国の名勝に指定され、より貴重な桜となっています。
「仁和寺や 足もとよりぞ 花の雲」「ねぶたさの 春は御室の 花よりぞ」などの歌が、春泥や与謝蕪村に詠まれています。
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仁和寺に咲く桜の例年の見ごろは、4月上旬〜中旬となっています。
シーズンには金堂前の「ソメイヨシノ」、鐘楼前の「しだれ桜」、中門内西側一帯の「御室桜」など約550本(御室桜は約200本)の桜が咲き誇ります。
御室桜はソメイヨシノが散る4月中旬が見ごろで、公式HPのデータによると2024年度の御室桜の満開時期は4月11〜13日でした。
ただし、近年の気温の高さなどから今後の桜の見ごろも前後する可能性があります。
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例年、仁和寺で人気の「御室花まつり」2025年度の開催予定期間は、3月22日(土)〜5月6日(火)です。
御室桜・御室ツツジ・御室もみじを総称して、「御室花まつり」としています。
御室桜は中門をくぐった先の左手北西に広がっており、御室花まつり開催中に御室桜を目当てに訪れる方も多いです。
「御室花まつり」には人が多く訪れるため大変混雑します。桜をゆっくり撮影するのが難しいので、開門直後や閉門直前の混雑が緩和する時間帯がねらい目です。
昨年の御室花まつり期間中の土日祝とゴールデンウイークには、「御室花まつり布教」が開催されました。
観音堂で11時〜・13時〜・14時〜に本山布教師の法話(ほうわ)が実施されていましたが、今年度の開催は未定です。
また、同時開催で「霊宝館春季名宝展」、「仁和寺御所庭園第4回春の御室藝術祭」もおこなわれました。
営業期間:御室花まつり開催時は8:30~17:30(受付終了時間17:00)
拝観料:御室花まつり特別入山料として大人500円、高校生以下は無料
駐車場の有無:有(有料)9:00~17:00(受付終了16:30)
※花まつり期間は8:30~17:30(16:30入場終了)
交通機関:(JR)円町駅・市バス26番にて約10分、または花園駅から徒歩15分またはタクシーにて約5分
(JRバス)京都駅から高尾・京北線にて約30分
(市バス)京都駅から26番にて約40分
(車)京都南インター・京都東インターよりともに約40分
もともとは桜の下に硬い岩盤があるために、根を深くのばせず背丈が低いと言われていました。しかし、現在の調査では岩盤ではなく粘土質の土壌が原因であることが発覚しました。
以前まではライトアップされていましたが、近年では実施されていません。2025年度のライトアップ情報は未定なので、桜シーズンが近づくころに公式HPを要確認です。
お弁当の持ち込みは可能ですが、御室桜の下では食事ができません。境内でお弁当を食べる場合は、霊宝館向かい広場を利用しましょう。また、アルコール類の持ち込みは禁止、ゴミは各自で持ち帰ることとされています。
桜の満開時期・土日の周辺道路は例年大渋滞します。駐車場への入庫も困難となるため、できる限り車以外の交通機関の利用をおすすめします。
仁和寺は、京都を代表する桜の名所として有名です。桜シーズンには遅咲きの「御室桜」以外にも、さまざまな種類の桜が境内を彩ります。
背丈が低く、花弁は白で可憐な姿を見せる仁和寺の御室桜。桜シーズンには多くの人々が珍しい御室桜を求めて仁和寺へ訪れます。カップルや女性グループで、フォトジェニックな一枚を撮影してみてはいかがでしょうか。
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英語環境に身を置きたい思いに駆られ、カナダとオーストラリアでワーホリを経験。
帰国後は、地元大阪から「スキ」を理由に北海道移住し、Preschoolで約6年働いていました。
いまこの瞬間も旅がしたくてウズウズしているママライターです。