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1度に188の神様を参拝できる!!茨城県日立市「御岩神社」
茨城県日立市の御岩山は古くから霊山として知られ、山の中には御岩神社が建っています。実はこの御岩神社、188柱もの神様が祀られている日本でも珍しい神社なのです。豊かな自然に癒されながら、たくさんの神様に会いに、ぜひお参りに行ってみましょう。
日本生まれの宗教「神道」。「八百万の神々」という言葉があるほど、神道ではたくさんの神様が存在し信仰されています。
しかし、普通の神社で祀られている神様は多くても数柱(※1)。
日本ならではの多様な神様を一度に参拝したいなら、茨城県日立市の「御岩神社」(おいわじんじゃ)をオススメします。御岩山(おいわさん)のふもとに立つ神社で、なんと188柱の神様が祀られているのです。
※1:柱(はしら)……神道の神様を数える際の単位。
御岩山は、約1300年前の書物にも霊山(れいざん:霊的な力の宿る山)として記されている、歴史ある山です。そこに建造された神社と共に、山の自然もいっぱい感じることができ、心身ともに元気になれるパワースポットとして有名なのです。
御岩神社に行ってみよう
御岩神社に行くには、林の中の坂道を歩くことになります。社務所では、杖を借りることができますので、歩くことに不安を感じる方は利用すると安心でしょう。御岩神社の建つ、御岩山に登る場合も借りられます。
最初に目に入るのは、巨大な三本杉(さんぼんすぎ)です。樹齢推定500年とされ、木の途中から3つに分かれているのが特長です。この木には天狗(てんぐ)が住んでいたという言い伝えもあります。自然が作り出す造形美を感じますね。
さらに進むと楼門が見えてきます。門の両側に立っているのは、金剛力士(こんごうりきし)の像。力強く神社を守る気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
斎神社(さいじんじゃ)には、大日如来像、阿弥陀如来像が祀られています。また、巨大な木も祀られています。その大きさに、目を見張りますね。
御岩神社に向かう途中には、後生車(ごしょうぐるま)があります。中の車を上に回すと現世の願い、下に回すと後生の願いが叶うと言われているので、ぜひ回してみましょう。
御神橋を渡ると、御岩神社に到着です。全部で26柱の神様が祀られています。 これだけ多くの神様が、ひとつに祀られている神社は日本でも大変珍しいです。
神社奥の御岩山に登る際のマナー
御岩神社奥からは、御岩山に登ることができます。山頂からは雄大な景色を眺められるのですが、ここは神域(しんいき)と呼ばれ、神様がいらっしゃる場所なのでマナーは必ず守りましょう。
ルート以外に出ない
雨天時、積雪時は入山禁止
15時以降の入山禁止
登山装備で(軽装でも大丈夫です)
動植物や、石の採取禁止
火気厳禁、ごみ投棄禁止
御岩山は、自然がいっぱい
御岩神社奥から、御岩山山頂までは、片道約40分かかります。今回は、途中の薩都神社中宮(さとじんじゃちゅうぐう)まで登りました。表参道、裏参道と2つのルートがあるので、山頂まで訪れたときは、それぞれのルートを使うと、違った景色が楽しめそうですね。
鳥の鳴き声が響き、美しい自然を満喫することができました。ゆっくり自分のペースで登ることができるので、小さいお子さんも一生懸命、登っていました。
御岩神社までのアクセス方法
御岩神社までは、JR品川駅、東京駅、上野駅から常磐線「特急ひたち」を使い、日立駅まで行くのが便利です。目安としては、各駅から約1時間半です。リーズナブルに行きたいときには、各駅停車や快速でも行くことができます。
日立駅からはバスかタクシーを利用しましょう。バスは本数が限られているので事前に調べておくことを、おすすめします。日立駅からはタクシーで約20分、バスで約35分です。
大自然に囲まれた歴史ある神社で、素晴らしいパワーをいただいてみてはいかがでしょうか。
宝塚・ミュージカル鑑賞、Jリーグサッカー観戦、WWE観戦、お酒、読書、料理、旅行が大好きな、元フジロッカー。東京西部の魅力を中心に、日本の素敵なところを、たくさん発信していきたいです。