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夢を叶える強力なパワーをもらえる!茨城県稲敷市の大杉神社
茨城県にある大杉神社は、具体的で明確な「夢」を叶える手助けをしてくれる日本で唯一の神社です。悪縁を断ち切ってくれる「かわらけ割り」もあるので、夢を叶えたい方はもちろん良い縁を呼び込みたい人にオススメです。
大杉神社とは?
大杉神社は、関東地方の茨城県稲敷市にある神社です。ここは、日本唯一の「夢むすび大明神」、つまり「夢を叶えてくれる神社」と呼ばれています。
健康祈願や交通安全などのお願いをする一般的な神社と違って、この神社には具体的で明確な夢や目標を叶えてくれる神様がいるのだそう。
拝殿(※1)や楼門(※2)は、朱色を中心とした鮮やかな色彩が特徴。境内は様々な色の建物や彫刻で囲まれており、市街地にある神社とは思えない特別な雰囲気を感じることができます。
※1:拝殿(はいでん)……神社の建物の1つで、賽銭箱が置かれており参拝を行う場所。
※2:楼門(ろうもん)……寺社などにある二階建ての門。
大杉神社が「夢結び大明神」と言われるワケ
西暦767年、大杉神社に旅の途中の僧侶、勝道上人(しょうどうしょうにん)が立ち寄ると、そこには病気に苦しむ民衆がいました。そこで勝道上人が境内の杉の木に祈りをささげると、三輪明神(みわみょうじん)と呼ばれる神様が現れ、病魔を撃退したのだといいます。
このことから大杉神社は「大杉大明神」と呼ばれるようになり、病気平癒や厄(やく:将来の不運)を取り除く、厄除けの祈りをささげる参拝者が訪れるようになりました。
その後、大杉神社に常陸坊海尊(ひたちぼう かいそん)という僧がやってきます。海尊は「大杉大明神」のご神力を借りて奇跡を起こし、人々がもつ様々な願いを叶えていったと言われています。
この海尊と大杉大明神が起こした奇跡から、人々は、大杉神社を日本で唯一の「夢むすび大明神」と呼ぶようになったのです。
大杉神社入り口の鳥居の両側にあるのは、狛犬ではなく「天狗」の石像。向かって左側の鼻高天狗は「ねがい天狗」、右側の烏天狗は「かない天狗」と呼ばれています。
これは、海尊が身体が大きく、頬ひげと青い目、高い鼻をもち、想像上の天狗に近い容姿だったことから、「海尊は大杉大明神の遣いの天狗だった」という信じられていたことに由来しているのだそう。
悪縁を切りたい人は「かわらけ割り」をしよう!
こちらは、拝殿に向かって右側にある「悪縁切りの斎庭(ゆにわ)」。斎庭とは、神を祀るために清めた場所のことを言います。
素敵なご縁に恵まれて夢を叶えるためには、まずは悪縁を立ち切るのが先決。おまじないの言葉を三回唱えてから、「悪縁切りのかわらけ(焼き物で作られたお皿のようなもの)」を桃の形の石像めがけて投げて割り、悪縁を断ち切ります。
おまじないの言葉は「われおもふ きみのこころははなれつる われもおもはじ きみもおもはじ[ware omou kimino kokorowa hanaretsuru waremo omowaji kimimo omowaji]」。
この言葉を心の中で3回唱えましょう。
おみやげには「夢叶御守」と「厄除けもなか」がオススメ!
拝殿でしっかりと夢をお願いしたあとは、お守りをチェックしましょう。
大杉神社の境内では「夢むすび」に関する珍しいお守りも扱っています。こちらはその中の1つ「夢叶御守」。「夢」と「叶える」という意味の漢字がデザインされている可愛らしいお守りです。税込1,000円。
神社に隣接した「結夢庵(ゆめあん)」では、お饅頭や最中(もなか)などの和菓子を買うことができます。
こちらは「厄除けもなか」。左の薄茶色の最中は「鼻高天狗(ねがい天狗)」を模ったもので、中にはつぶあんが。右の白い最中は「烏天狗(かない天狗)」を模ったものには、柚子白あん(※3)が入っています。
値段はそれぞれ税込120円。賞味期限は2週間ほどなので、おみやげにするのもオススメです。
※3:柚子白あん……小型の柑橘類の一種、柚子の皮を、白いんげん豆または白小豆を茹でて甘くしたペーストに混ぜたもの。和菓子の材料の1つ。
おわりに
意思をもって夢に向かう人を応援してくれる、夢むすび大明神さま。どうしても叶えたい夢がある方、目標に向かって一生懸命な方は、ぜひお参りしてみてはいかがでしょうか。
境内や隣接した神社などの見どころがたくさんある場所ですので、お参りの際はじっくり散策してみてください。
詳しいアクセス情報は、インフォメーションをご確認ください。
茨城県在住。 気になることがあったらこの目で確かめにいく、がモットー。手帳とカメラとレコーダーを携え駆けつけます。 生活に使える伝統工芸品や、地酒、和菓子など、気軽に伝統や文化に触れられるものが好きです。