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松本城は、長野県松本市にあるお城。17世紀ころに建てられた貴重な天守が現存します。これは、現存する5重6階の天守のなかではもっとも古い天守と言われています。松本城の概要や見どころ・アクセスなどをまとめました。
①大天守、②乾小天守、③渡櫓、④辰巳附櫓、⑤月見櫓
松本城の天守は、複数の建物が連なって形成された連結複合式(れんごうふくごうしき)と呼ばれる建築様式のもの。
天守群は、一番大きな建物が①大天守(だいてんしゅ)、正面から見て右に大天守より一回り小さな②乾小天守(いぬいこてんしゅ)があり、大天守と乾小天守は③渡櫓(わたりやぐら)でつながっています。
正面左側には、④辰巳附櫓(たつみつけやぐら)と④月見櫓(つきみやぐら)の2塔の櫓(defensive tower)が、城の防衛のために建っています。
松本城の見どころは何と言っても大天守です。外からは5F建てに見えますが、内部は6F建ての5重6階構造をしています。外から見えない3Fは、戦時には一番安全な場所と考えられていました。
天守からの眺め
5Fから6Fへの階段には踊り場があり、四方の窓から城下が見渡せます。戦の時は重臣たちがここで戦況を見ながら作戦を立てていたのでは、と考えられています。最上階の6Fの外は廊下で囲まれ、室内から出て城下をぐるりと見下ろすことができます。
お堀の桜
ライトアップした天守と夜桜が楽しめます。
野点のお茶会が開かれます。1席500円。そのほか、松本藩古流砲術演武や生け花展、5月にもお茶会があります。
城の敷地内で、和太鼓の演奏が楽しめます。参加費は無料。2017年7月29日(土)~30日(日)17:30〜21:00開催
日没後、かがり火が照らす舞台で能が披露されます。参加費は無料、雨天時は中止です。2017年8月8日(火)17:30~20:30開催
長野県内各地からそばの名店が集結。物産展も開かれます。天守以外は入場料無料です。2017年10月7日(土)〜9日(月・祝)10:00~16:00
松本城鉄砲隊をはじめ、日本各地の古銃研究会の鉄砲隊による演武が披露されます。10月15日(日)13:30~15:00開催、雨天中止。
毎日、9:00から16:00まで、松本城本丸庭園内に忍者やお姫様、鎧武者の衣装をまとった「おもてなし隊」が登場。一緒に写真撮影ができます。
松本市は松本城の城下町(じょうかまち)。第二次世界大戦での戦災を免れたため歴史的な建物が数多く残っています。
日本最古の小学校の1つ「旧開智学校(きゅうかいちがっこう)」は、和風と洋風の混じった建築で有名です。
1889にフランス人のクレマン神父が建てた西洋館「松本市旧司祭館」はレトロな雰囲気です。「あがたの森公園」は、松本市民の憩いの場。敷地内には、1919年に建てられた旧制松本高等学校の校舎があり、大正時代の優雅な空気を漂わせています。
歴史ある建物が残る松本市をぜひ訪れてみてください。
ライター
山口県出身、千葉県在住の日本語を教える日本語教師になる勉強をしている主婦です。分かりやすい、やさしい日本語で日本の紹介をしたいと思っています。家には、ボストンテリアとカブトニオイガメと金魚がいます。お隣のネコも遊びにやってきます。ジャパンホラーが大好きです。世界に日本の怪談を紹介したいです。