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「ただいま」と帰りたくなる場所、長野県松本市・ゲストハウス「tabi-shiro」
「tabi-shiro」は、松本城近くにあるゲストハウスです。「おかえりなさい」とスタッフの方々が温かく出迎えてくれるアットホームな宿。上高地や槍ヶ岳、安曇野など、自然あふれるエリアの観光拠点に、ぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか。
空き家だった旅館をリノベーションしてゲストハウスへ
「tabi-shiro」は、何年も使われていなかった旅館を改装したゲストハウス。松本城から徒歩6分、JR松本駅から徒歩11分の立地にあります。
「旅にはもっと、色々な可能性が秘められていると思うんです」と語るオーナーの小澤さん。もともと旅行会社に勤めていましたが、旅の可能性を広げたいと思いゲストハウスを開いたそうです。
その想いは名前にも込められています。物事が成長したり、発展したりする余地のあることを示す日本語「伸びしろ」をもじって「tabi-shiro」と名付けたとのこと。
また「自分の育った街・松本市の魅力をもっと旅人に伝えたい」と小澤さん。旅の相談をすると、色々アドバイスをくれますよ。
旅人がくつろぐ共有スペース
玄関で靴を脱ぎ、部屋に入ると共有スペースが広がっています。ソファ、キッチン、カウンター、一段上がって足を伸ばせる座椅子など。気分に合わせて場所を選んでみてください。
宿泊客が帰ってくると、「おかえりなさい」と笑顔で迎える小澤さんやスタッフの方々。まるで家に帰ってきたかのような印象を受けます。
夜はカウンターがバーに変身
夜はカウンターがバーに変わります。チェックイン時に「1DRINK」と書かれた紙が渡されるので、そちらを提示すると1杯サービスで飲めますよ。
チケットで飲めるドリンクについてはメニュー表に載っていますので、そちらをご確認ください。
お酒を作ってくれるのは、小澤さん。バーカウンターに立ち、宿泊客の方と会話をしながらおいしいお酒を提供してくれます。
初めて知り合う方々を繋げ、仲よくなっていく姿を見ることが楽しみのひとつだそうですよ。
旅の話を通じて仲よくなっていく経験は、ゲストハウスの醍醐味。「今日は何があったの?」「明日はどこに行くの?」と、ぜひみんなに話しかけてみてください。気づかなかった穴場スポットが、出てくるかもしれません。
ドリンクチケットで注文できる「桜トニック」は、名前の通り綺麗な桜色をしたカクテル。サクラリキュールの甘酸っぱい味が特徴です。海外の方にも大人気だそうですよ。
広々としたキッチン
キッチンにはダイニングテーブルがあり、こちらでも食事をとることができます。フライパンや包丁などの調理器具から、お皿、コップ、スプーンなどの食器、調味料も一通りそろっているので自炊も可能です。
自分の名前を書いて、食べ物を冷蔵庫に入れておくこともできます。
長野県はリンゴやブドウなどのフルーツが名産です。購入して帰ってこちらで食べてもよいですね。また、コーヒーや紅茶も自由に入れて飲むことができます。
遊び心あふれるインテリア
共有スペースにあるインテリアは、レトロで温かみのある小物が勢揃い。これらは古道具屋で購入したり、使わなくなった商業施設などの解体現場からもらってきたものがほとんどとのこと。
「今度、ここで何か販売もできたらよいなと思って揃えてるんです!」と楽しそうに話す小澤さん。どんなものが販売されるか、今から楽しみですね。
ソファ側の壁にある曲線は、松本市から見える山々を表現しています。「生まれ育った松本を、旅人に紹介していきたい」と話す小澤さんのこだわりが伺えます。
宿泊スペース
部屋は女性専用、男女混合のドミトリーと、1〜3人用の個室部屋があります。
木目調で揃えられたドミトリー
ドミトリーは女性専用の6人部屋、男女混合の8人部屋があります。値段は1人1泊3,500円~3,800円(税込)。各ベッドにコンセントと読書ライト、ハンガーもついています。
ドアには鍵もかかるので、同部屋以外の人の出入りはありません。それでも心配な方は廊下に個人ロッカーも用意されています。
個室は伝統的な日本和室
1泊1名6,800円~。2名は9,000円~、3名は12,000円~で宿泊可能。いずれも税込です。2人で泊まる場合は、部屋にテーブルと座椅子が用意されます。布団は各自お好みのタイミングで敷いてください。
冷暖房の使い方や布団の敷き方が書いてあるシートが用意されているので、「布団を敷いたことがない」という方も安心。
また、tabi-shiroオリジナルの周辺マップも英語で用意されています。街歩きに嬉しいアイテムですね。
シンプルできれいなシャワールーム
シャワールームやトイレ、洗面スペースは1Fに男女共用、2Fに女性専用で用意されています。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープやコンタクト洗浄液のアメニティはもちろん、女性用には化粧水や乳液も充実。
近くには昔ながらの銭湯もあるので、湯船にゆっくり浸かりたい方はそちらに行ってみてもよいかもしれません。
連泊する方には嬉しい、物干しスペースもあります。洗濯した洋服はこちらで乾かすことができます。もちろん洗濯機と乾燥機も、朝と夜の時間帯に利用可能です。
朝食で地元のパンを堪能
朝は300円(税込)で朝食セット(バタートースト・飲み物・リンゴジャム)が頼めます。トーストは近隣で人気のパン屋から買ってきているもの。プラス50円でハニーバタートーストにも変えられます。
口に運ぶと、バターのよい香りが漂います。外はパリッと、中はモチモチとした、まさにおいしいパンの代表。名産のリンゴがジャムになって付いているのも嬉しいですね。
「ただいま」と帰ってきたくなる場所
共有スペースにある薪ストーブ。寒い時期はストーブ近くの椅子に座り、談笑する旅人の姿も(写真提供:tabi-shiro)。
「1人1人、宿泊されている方が寂しくないように、共有スペースでは積極的に話しかけるようにしています。ただ、1人が好きな方もいらっしゃるので、その方の性格や周りの様子も考えて、みんなが楽しめるようサポートしています」とスタッフの方は語ります。
写真提供:tabi-shiro
お話のとおり、小澤さんやスタッフの方々が旅人のパイプ役となり、夜は宿泊客のみんなで和気あいあいと話す雰囲気がありました。
松本を拠点にする観光地が上高地や安曇野など、自然を楽しむスポットが多いからか、お客さんも穏やかな方が多いそうです。
チェックアウト後も、「行ってらっしゃい、お気をつけて」と明るく送ってくれるので、また帰ってきたくなるような気持になります。
まるで家にいるように、安心して滞在できるtabi-shiro。一晩泊まればきっと、松本を昔から馴染みのある土地のように感じられるでしょう。
あなたもtabi-shiroを、"自分のホーム"に変えてみてはいかがでしょうか。
取材協力:tabi-shiro
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MATCHA編集者兼フリーライター。東京生まれ東京育ち東京在住。これまで渡航した国は30か国以上、住んだ県は4県。日本旅行はもうすぐ全都道府県を制覇!「読んだからこそわかるその土地の魅力」が伝えられることを目指して記事を作っています。森とお寺とラクダが好きです。