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和歌山「Guesthouse RICO」で過ごす癒しの時間。地域のぬくもりを感じる宿
大阪や京都で観光したあと、人混みに疲れたら和歌山県を訪れてみませんか。和歌山は周辺の観光地に比べて人が少なく、落ち着いて過ごせるところです。今回は和歌山だからこそ感じられる自分のペースで日本を旅したい方にぴったりな、和歌山県のゲストハウスと周辺の名所を紹介します。
落ち着いて過ごせる場所、和歌山
和歌山県と聞いて、どんな場所かすぐに思い浮かぶ人は少ないかもしれません。
和歌山県は、日本仏教の聖地「高野山」、世界遺産「熊野古道(くまのこどう)」、日本三名瀑と呼ばれる「那智の滝(なちのたき)」など歴史ある観光地が集まる場所です。
和歌山は大阪や京都を巡ったあと、次の目的地として計画されている方が多いようです。賑やかな観光地を堪能したあとは、「少しゆっくり過ごしたい」という気持ちになっているのかもしれません。
そんな方にぴったりの、リラックスして滞在できる場所があります。JR和歌山駅から徒歩15分、街の中心部からも近いゲストハウス「Guesthouse RICO」です。
緑ゆたかな外観が特徴の「Guesthouse RICO」
入り口は、ガラス張りで開放的な雰囲気。木枠のドア、店先に飾られた植物が印象的です。
「Guesthouse RICO」はアパートをリノベーションして2015年に作られました。そのため、部屋の扉はアパートで使われていたものがそのまま使われています。
ここにはさまざまな職種の旅人が泊まりに来ているそう。デザイナーやDJの方からは、ゲストハウスの雰囲気に「創作意欲が掻き立てられた」という感想も聞きました。
どんな宿泊場所か、写真とともに見ていきましょう!
ゲストルームには、自由に使える和室付きも
部屋はドミトリールームと個室が用意されています。ドミトリールームは女性専用、男性専用、男女混合の3種類(1泊税込3,200円)。どの部屋も天井が高く通路も幅があるため、広々と過ごせます。
「Guesthouse RICO」の大きな特徴は、男女別の部屋に和室付きのドミトリーがあること。和室は、ふすまを開けると大きな1つの部屋にもなります。
共有スペースなので畳の上で寝転がって過ごしたり、地図を広げてこれからの予定を考えたりなど自由に過ごしてください。ここで過ごしていればほかのゲストとの交流も生まれそうですね。
カップルや家族旅行には、個室もオススメ
カップルで旅を計画している方は、プライベート性の高いダブルルームはいかがでしょう。 2名1室で1泊税込7,500円。シャワールームとトイレ、洗面については同フロアの共用設備になります。
個室は、2人でゆっくり旅のことを振り返りたいときにオススメ。静かな空間で、撮ってきた写真やパンフレットを見返しながら、思ったことや感じたことを共有してみてください。
ほかにも、和室のみのプライベートルーム(5名1室税込10,000円/1泊)もあります。ご家族・グループで周りを気にすることなく、家に居るような感覚で過ごせますよ。
プライベートルームには浴室とトイレも付いています。和歌山を拠点に長期滞在したい方にも便利です。
癒しの空間が広がるカフェラウンジ
ゲストハウスの入り口スペースはカフェラウンジになっています。
壁の木は、元々アパートの部屋で使われていた材料を使用。ゲストを迎える空間に、柔らかな印象を与えてくれています。植物との相性もよく、ここに座っているだけで旅の疲れを忘れられるはずです。
また、カフェラウンジではほかのゲストと交流もできます。ここで出会った旅人同士がキッチンを使って、それぞれの国の料理を披露し合うこともあるそうです!
夜はバーになり22:00までお酒を飲むこともできます。部屋に戻るには少し早い、と思う方は、お酒を片手に旅の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか。
地域の人々に支えられながら作られたゲストハウス
ゲストハウスはジェネラルマネージャーの宮原(みやはら)さんを中心に、パートナーの橘(たちばな)さん、スタッフの宮地(みやち)さん、杉本(すぎもと)さんがメインで運営。アルバイトスタッフと一緒にゲストを迎え入れています。
「旅人が滞在できる場所を作り、和歌山をもっと盛り上げたい」という宮原さんの想いから、周辺の学生や住民を巻き込み「Guesthouse RICO」を作ったそうです。
宮原さん:「『Guesthouse RICO』は入居者が少なかったアパートをリノベーションすることで誕生しました。この地域に通う観光学部の学生や、周辺住民の協力を得ながらできあがったゲストハウスです。
学生は観光分野に興味のある人がほとんど。実際にここに住みながら、ゲストハウス運営を学んでいます」
スタッフはもちろん、学生アルバイトの方も英語が話せます。中には、バックパッカーとして世界中を旅している人もいるそうです。
ギターは近所の方が持ってきたもの。ゲストが楽しく弾いていることもある。
カフェラウンジに使用されている壁や棚は、周辺の住民から寄せられたものをリメイクしているため、長年使われてきた人のぬくもりが感じられます。1つ1つのインテリアにストーリーがあるので、スタッフに聞いてみてください。
地域の方にも親しまれており、ゲストが宿の入り口付近にいると声を掛けて一緒に話す姿も見かけるそう。
また、大きなバッグを背負ったゲストが周辺で迷っていると、声を掛けて案内してくれることも増えているようです。
宮原さん:「大阪・京都などの賑やかな観光地で"観光疲れ"してしまった人たちにゆっくり休んでもらいたいです。近くの紅茶の専門店や、シフォンケーキがおいしいカフェへ行ったり、散歩したりしていると、人通りの少ないこの街が不思議と居心地よく感じてくるはずです」
散歩をしたゲストは静かな街に驚き、「この辺の人たちは別の場所へ出かけているの?」と言うこともあるそうです。
のんびり散策にオススメの場所
和歌山を存分に楽しんでもらうため、景色が綺麗でリラックスできる場所を紹介します。まだあまり知られていないため、ゆっくりと過ごせますよ。
1.和歌の浦
歴史的魅力のある場所として認定する「日本遺産」にも選ばれている、和歌の浦(わかのうら)。日本最古の歌集「万葉集」にもその名が登場する、歴史のある場所です。風のない時間帯には水面に風景が反射し、幻想的な世界が広がりますよ。
JR和歌山駅前で自転車が借りられます。駅から和歌の浦までは、自転車で約40分です。
2.雑賀崎
雑賀崎(さいかざき)は海岸の景色が美しく、古くから景勝地として知られている場所です。朝は漁港で働く人たちの様子も見ることができます。
雑賀崎には灯台もあり、街全体が見渡せます。山の斜面に住宅が立ち並び、その奥には海に浮かぶ島々も見えますよ。
JR和歌山駅から出ているバスを利用すると、約35分で到着。山を越えて向かいます。ほかにも提灯が飾られた居酒屋など、向かう途中にも興味が湧く場所がたくさん現れると思います。
ゲストハウスを拠点に観光を楽しもう
和歌山の代表的な観光地 青岸渡寺三重塔と那智の滝
宮原さん:「ゲストハウスを拠点にして、高野山や熊野古道へ日帰りで出かける方もいます。バックパックを背負っての移動は疲れます。大きな荷物はここに置いていってください。そうすれば、身軽に観光地を回れますよ。
落ち着いて過ごせる和歌山に来たら、観光も自分のペースで楽しんでほしいと願っています」
ゲストハウスの前には、タトゥーをしていても入れる銭湯があります。日帰り旅行を楽しんだら、地元の人と一緒になって1日の疲れを取るのもよいですね。
「Guesthouse RICO」に泊まる魅力は、宿泊者同士だけでなく地域の方とも交流の機会が多くなること。さまざまな人と関わることで、新しい発見や自分だけの旅のストーリーができるでしょう。訪れた際には、人々とのコミュニケーションを楽しんでみてください。
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In cooperation with Guesthouse RICO
「RECO〜写真をもっと楽しくするメディア〜」でフォトグラファーとして活動しています。