築地に行こう! 巻き寿司作りもできる豪華ツアー体験レポ
ABC Cooking Travelの「築地ツアーと巻き寿司づくり」にMATCHA編集部が参加。英語のガイドさんと一緒に行く、豪華なツアー内容を紹介します。築地に初めて行く人や料理が好きな人、日本文化にふれたい人にオススメです。
築地見学もできる!東京で人気のクッキング・ツアー
訪日観光客に人気の日本のグルメといえば寿司。食べるだけでなく、実際に寿司を作ってみたいという人の要望に応えたツアーが、「築地ツアーと巻き寿司づくり」です。主催するのは、観光スポットや料理の作り方を英語で丁寧にガイドしてくれることで定評のある「ABC Cooking Travel」。
同ツアーは、巻き寿司づくりを学べるだけでなく、活気あふれる築地をガイドさんと一緒に見てまわれるという豪華な内容になっています。ガイドさんは英語で案内してくれるから、日本語ができなくても安心して参加できますよ。
訪日観光客からの人気急上昇中というこのツアーに、MATCHA編集部も参加してみました。
「築地ツアーと巻き寿司づくり」体験記
事前に予約しよう
「築地ツアーと巻き寿司づくり」のツアーに参加するためには、事前にABC Cooking Travelの公式HPから予約をする必要があります。
ツアーは平日ほぼ毎日開催されており、参加者2名以上で催行されます。申し込み後、ABC Cooking Travelからメールが送られるので、詳細を確認して参加しましょう。
9:20 築地本願寺に集合
左からカイルさん、フリアンさん、エヴァンさん、ガイドのナルミさん
ツアー当日の集合場所は築地本願寺です。東京メトロ日比谷線築地駅から徒歩1分の場所にある大きな建物なので、すぐに見つかります。
この日は、コロンビアから来たフリアンさん、アメリカ出身のカイルさんやエヴァンさんも参加。ガイドはナルミさんです。お互いに自己紹介をして、雰囲気が和んだところで築地市場へ徒歩で向かいました。
9:30 築地・場外市場に向けて出発!
築地市場は東京都でもっとも古い市場で、鮮魚の取扱量は世界最大級を誇ります。築地市場が場外市場と場内市場にわかれていることを知っている人もいるでしょう。
場外市場は一般の人でも買い物や食事が楽しめる場所。一方、場内市場はプロの買付人たちが買い物をする場所です。
築地市場について詳しくは「初心者向け 築地市場の「場内」と「場外」の違いとは」の記事をご覧ください。
ガイドさんと一緒に場外市場を見学
まずは、一般客向けの店が立ち並ぶ場外市場を訪れました。場外市場では、ガイドさんが有名な店やユニークな商品を扱う店を選んで立ち寄ってくれます。400もの店が並ぶという場外市場ですが、ガイドさんの案内で効率よく見てまわれました。
また、築地市場の見どころや歴史を、ガイドさんが英語で教えてくれるのがツアーの特徴です。たとえば、寿司のチェーン店前では、年始に行われる賑やかなイベント「マグロの競り」の解説がありました。
「年始の競りでマグロを落札すると縁起がよいと言われ、とても高い値段で落札されるんですよ。過去には1億円以上で競り落とされたこともあります」というガイドのナルミさんの説明に、参加者はびっくり。
場外市場ではおみやげの購入も
さまざまな店をまわるなかで、フリアンさんが気になったのは包丁を取り扱う店です。
「日本の刃物はよく切れると有名ですね。けれど、肉用や魚用などこんなにたくさんの種類があるとは知りませんでした」と感心した様子。
ツアー中は、気になった店でおみやげを購入したり、食べ物を買って食べ歩きを楽しんだりもできます。
築地・場内市場を散策
場外市場の見学が終わったら、場内市場に移動します。賑やかな場外市場とは違い、場内市場は荷物を載せたターレットトラックが行き交うせわしない雰囲気です。ここでは、競りや卸売り用の生鮮食品などの販売が行われています。
場内の魚市場では約20分の自由散策。好きな場所をまわってみましょう。マグロや活きの良い魚をあちこちで見ることができますよ。
「場外市場と場内市場は少し離れているから一人では迷いそうですが、ツアーなら案内してもらえるので安心。なにより、ガイドさんの詳しい説明のおかげで築地への理解が深まりました」とフリアンさんは感慨深げ。築地見学をおおいに楽しんだようです。
料理レッスン開始!
築地市場の見学を終えたら、タクシーでクッキングスタジオのある東京・丸の内へ。お待ちかねの巻き寿司作りのスタートです。スタジオには調理器具や材料が事前に用意してあるから、手ぶらで参加できますよ。
レッスンは英語で行われます。この日はユウコ先生が巻き寿司と玉子焼き、出汁(※1)をとって作る味噌汁を教えてくれました。
※1:出汁……昆布や鰹節でとる、和食のベースとなるスープのこと。
最初に作るのは、玉子焼きです。混ぜた卵に、塩、砂糖、醤油を入れて、四角いフライパンで焼き上げます。はじめにユウコ先生が焼き方の手本を見せてくれました。次は参加者がトライする番です。
途中、玉子焼きが破けそうになるハプニングが発生。それを見た先生が、箸で優しく玉子焼きを返すようアドバイスしてくれました。
「先生が丁寧に教えてくれるのがいいですね。本やネットじゃわからないような料理のコツが掴めました」というカイルさん。
わからないことがあったらその場で英語で先生に聞けるのも、ABC Cooking Travelのレッスンの特長です。
巻き寿司づくりに挑戦!
続いて、メインの巻き寿司を作ります。
まずは寿司の味を左右する「酢飯」から。ここでは、はじめに酢と砂糖の分量や、米粒を潰さないために酢飯をしゃもじ(※2)で切るように混ぜる方法を先生に教わります。
エヴァンさんは「混ぜるだけと思っていたけど、微妙な力加減が必要なんだね!」と興味津々。
教わった通りに米をしゃもじで混ぜると、ツヤツヤとした酢飯が完成しました。「これで、自宅でもおいしい寿司が作れそうだよ!」と自信がついたようです。
※2:しゃもじ……お米を器に盛るためのヘラのこと。
海苔の上に酢飯を広げたら、きゅうりや椎茸、玉子焼きなどの具材を並べます。「具をおさえるように巻いてくださいね」とユウコ先生がコツを教えてくれました。
最後に包丁で切って仕上げます。このとき包丁を手前に引くようにして切ると、巻き寿司の形が崩れません。
フリアンさんは「難しそうに見える巻き寿司ですが、先生が丁寧に教えてくれるのでスムーズに作ることができました。日本料理と西洋料理は、味付けの方法から包丁の動かし方まで、まったく異なります。レッスンでは日本料理の基本をじっくり学べるのがいいですね」と感想を語ってくれました。
12:00 料理が完成! みんなで味わおう
2018年1月からはメニューに手毬寿司も加わりました
おいしそうな巻き寿司が完成! 料理の後は試食タイムです。自分で作った巻き寿司や玉子焼き、味噌汁を味わいます。
当日は、日本酒造組合中央会の協力で特別に焼酎の試飲もできました。
「自分でつくる寿司はおいしいし、楽しかったです」と参加者たちはにっこり。
巻き寿司作りのレッスン後には英語レシピがもらえるので、自宅で巻き寿司や玉子焼きを作ることもできます。帰国後に家族や友人に巻き寿司を振る舞うと喜ばれそうです。
寿司作りに参加をした修了証ももらえました。「達成感があるね!」とフリアンさん。
3時間で築地見学と巻き寿司が作れる内容の濃いツアーは、築地にはじめて行く人や和食が好きな人、日本文化にふれたい人にオススメ。国籍や性別を問わず楽しめます。友人同士や家族連れ、カップルにも大好評です。
予約をしたい人やツアー詳細を知りたい人はABC Cooking Travelの公式HPをチェックしてみてくださいね。
ABC Cooking Travel:https://abccooking-t.jp/japan/
Written by Naho Soutome
Photo by Miho Yamaki
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