絶景の海を満喫!船をテーマにした静岡の旅館「星野リゾート 界 アンジン」でゆったり過ごそう
「星野リゾート 界 アンジン」は静岡県伊東市にある、高級温泉旅館です。この旅館は有名な小説『将軍』のモデルとなった日本初の西洋式帆船を造船したウィリアム・アダムスこと三浦按針の活躍をモチーフにしています。
「界 アンジン」は「星野リゾート」が運営する温泉旅館の一つ。東京から特急列車で1時間半ほどの静岡県伊東市にあります。
伊東は温泉だけでなく美しいビーチでも知られているほか、アジやサバの料理、そしてわさびやみかんの産地としても有名です。また、伊東は江戸時代初期に重要な役割を果たした場所でもあり、「界 アンジン」もその歴史的な場所に建てられています。
本記事では、MATCHAライターの目線を通して「界 アンジン」の魅力をお伝えします。
館内のあちこちに船のモチーフが!
まるでテーマパークのよう
「星野リゾート 界 アンジン」のロビーに入ると、大小の船の模型や船をテーマにした書籍など、古い西洋船にちなんだものがあちこちに置かれていることに気づくでしょう。フロントデスクの脇にある壁も、船のパーツを組み合わせたものです。
また、チェックインの際には客船の乗船時と同様に「界 アンジン」への乗船カードが渡されるという遊び心も。
「界 アンジン」に船に関するものが多いのは、この場所で1604年に日本で初めて西洋式帆船が建造されたことによります。
かつてここには、現代でいうところの造船ドックがありました。「界 アンジン」という名称は、この地で日本初の西洋帆船を建造した三浦按針からとられています。
“青い目のサムライ”三浦按針の歴史がわかる
アクティビティも
後に三浦按針の名で知られることになるイギリス人のウィリアム・アダムスは、貿易のために極東の地へ旅立ちました。
苦しい航海の末、アダムスの乗った船は1600年に日本に漂着したのです。当時の日本は鎖国をしており、イギリス人のアダムスが受け入れられるのは容易ではありませんでした。
しかし、彼は後に将軍となる徳川家康にその思考力と知識を気に入られました。そして、1604年、家康に西洋式帆船の建造を要請され、現在旅館が建っている場所でそれに応えたのです。
その後、家康から信頼を得て顧問兼通訳として活躍。日本で初めて侍となった数少ない西洋人のうちの一人となり、三浦按針の名を与えられています。
1975年に出版されたジェームズ・クラベルの有名な小説『将軍』はウィリアム・アダムスの人生に基づいた物語です。
彼について詳しく知りたい方は「界 アンジン」のロビーで上映されている、『青い目のサムライ紀行』と題された短編映画をご覧ください。アダムスが日本に漂着してからの物語です。
15分の映画の後は、スタッフの説明を聞きながら、江戸までの航海図を描く体験が用意されています。スタッフの説明は日本語で行われますが、解説用の英語のパンフレットもあります。なかなか楽しい体験で、興味深い歴史の知識を学ぶこともできますよ。
詳しくは「星野リゾート 界 アンジン」公式HPのご当地楽ページをご確認ください。
全室オーシャンビュー!
美しい海原を心ゆくまで満喫できる
客室に置かれたソファの正面には壁一面の大きな窓があり、くつろぎながら船が行き交う伊東の海をのんびりと眺めることができます。
また室内には船に関わる品々や日本の古い家屋の建具などが巧みに飾られており、マリンアンティークな雰囲気を味わえますよ。
客室には美しい風呂敷(物を包む布)と、亜麻製の浴衣などが備えられています。
風呂敷は、館内を移動するときに持ち物をまとめるためのもので、おみやげに持ち帰ることもできます。浴衣は館内着として着用すると、旅館らしさを味わえるでしょう。
「星野リゾート 界 アンジン」の客室について詳しく知りたい方は公式HPの客室ページをご確認ください。
飲み物を楽しみながらくつろげる
トラベルライブラリーと絶景のデッキ!
トラベルライブラリーは古い船の図書室を模してデザインされており、歴史や文化、工芸や地理の書籍がそろっています。ここではレコードの音に耳を傾け、お茶やコーヒーを飲みながら読書を楽しむことができます。
トラベルライブラリーには各地の紅茶やハーブを使ったフレーバーティーも置かれています。茶葉の入っている瓶には国旗が付けられ、産地が分かるような工夫も。
茶葉は、三浦按針が乗船した船が寄港した場所にちなんだものを用意しています。
上階には、三浦按針が日本で初めて造船した洋船「サン・ブエナ・ベントゥーラ号」にちなんで名付けられた“サンブエナデッキ”があるので、到着後や温泉に入った後は、ここでくつろぐのもオススメ。
デッキではインディアン・ペールエール・ビールが振る舞われています。これは長期保存が可能なアルコール度数の高いビールで、アダムスの時代にはよく船に積まれていたそう。夏限定で、イギリス人のアダムスにちなんだ紅茶味のかき氷も提供されていました。
さまざまなサービスに関しては「星野リゾート 界 アンジン」公式HPのご当地楽ページをご確認ください。
温泉・マッサージなど、リラクゼーションも充実
温泉施設は男湯と女湯に分かれていて、それぞれ露天風呂と内風呂があり、すばらしい海の眺望が楽しめます。
早起きして客室やサンブエナデッキから日の出を眺めようと思う方は、屋上で開催される「オーシャン・ストレッチ」に参加してはいかがでしょうか。フロントで申込みができます。
新鮮な朝の空気を呼吸して、簡単なエクササイズを行なうことで一日の活動に必要なエネルギーを蓄えられます。こちらも夏季限定となっています。
気分を一新するマッサージを受けることも可能です。マッサージ師が客室を訪れ、ベッドで施術してくれます。事前に英語の質問表が渡されるので、日本語がわからなくてもどこを施術してほしいか依頼できますよ。
詳しくは「界 アンジン」公式HPの温泉ページをご確認ください。
季節の海鮮料理をアートに囲まれた部屋で楽しめる!
「界 アンジン」の食事処は半個室です。各々が異なったデザインで、仕切り壁はガラスや紙、ワイヤーで作られた文字、書籍などでしつらえられています。読書家と伝えられたウィリアム・アダムスにちなみ、旅館のいたるところに本が置かれているのです。
朝食と夕食には地元の新鮮な食材が使われています。静岡は海産物が特に有名なので、料理には魚介類が多く登場します。
「界 アンジン」は英国料理にヒントを得た和会席を提供しています。そんなメニューの一つが「金目鯛とあさりの香煎包み焼き」です。
素材と料理法は季節によって変わります。詳しくは「界 アンジン」公式HPの食事ページをご確認ください。
日本の歴史に触れ、海沿いの旅館でくつろごう
「界 アンジン」での宿泊は、数少ない西洋人の侍であり、『将軍』のモデルとなった人物の人生に触れるきっかけとなります。これは一種の時間旅行で、同時に伊東の海を満喫しながらくつろぐ機会でもあります。
「界 アンジン」に乗船して、日本が西洋と貿易を行なった歴史に接してみてはいかがでしょう。
公式HP:星野リゾート 界 アンジン
空室検索と予約はこちらのページをご覧ください。
Written by Chiara Mischke
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