【広島】注目の写真映えスポット!うさぎ島と歴史的町並みを巡る日帰りバス旅
広島の最近の注目スポットである「うさぎ島」こと大久野島と「たけはら町並み保存地区」。かわいいうさぎたちや、人気アイドルグループのCMの舞台にもなった町並みは、写真映え間違いなし! 両方を楽に巡れる日帰りバスツアー「竹原・大久野島 定期観光バス」を紹介します。
歴史的町並みと「うさぎ島」が楽しめる「竹原・大久野島 定期観光バス」とは?
趣のある歴史的町並みが人気の広島県の竹原市。900羽ものかわいいうさぎが飛び回り、「うさぎ島」と呼ばれる大久野島。
これら2スポットを巡れるバスツアーが、中国ジェイアールバスの「竹原・大久野島 定期観光バス」です。
「竹原・大久野島 定期観光バス」は、JR広島駅を発着点とする日帰りバスツアー。祝日を除く毎週火、金に運行しています。ツアー開催時間は9:20~18:00頃で、大人の運賃は5,000円、子どもは3,000円です。
筆者は今回、2020年2月に開催されたこちらのツアーに参加しました。その模様をお伝えします!
※本ツアー料金はバスの運賃、竹原での竹細工体験料、町並み周遊券、フェリーの代金を含みます。
たけはら町並み保存地区とは?
9:20にJR広島駅を出発し、高速道路を経由して約1時間。最初の目的地である「たけはら町並み保存地区」に到着しました。
ここは広島県中南部に位置する、竹原市の重要伝統的建造物群保存地区。風情漂う町並みから、映画やドラマのロケ地にも使われています。最近では、人気アイドルグループが出演するJALのCMの舞台となりました。
「たけはら町並み保存地区」がある竹原市は、江戸時代(1603~1868年)前期から酒づくりや塩づくりで栄えました。当時の趣が残る華やかな建物が、今も町のあちこちに残っており、散策しているとノスタルジックな気分に浸れますよ。
日本伝統の竹細工に挑戦
ツアープランには、竹原市の市木である竹を使ったアクティビティーが用意されています。今回は、「たけはら町並み保存地区」の本町通りにある「まちなみ竹工房」で、竹細工体験を楽しみました。
制作するのは、竹細工による風車。薄くカットした竹を編み込み、古くから伝わる手法で風車を作っていきます。
竹細工の経験がなかったり、手先が不器用だったりしても大丈夫。参加者一人ひとりに竹細工職人が付くため、丁寧なアドバイスを受けながら作業できますよ。
完成した風車がこちら。初めての竹細工体験でしたが、アドバイスのお陰で綺麗に仕上がりました。羽部分の折り紙は、さまざまな色や柄から自由に選べます。
工房内には、さまざまな竹細工の作品が展示販売されています。もし気に入った作品があったら、おみやげにしてはいかがでしょうか。
竹細工体験の後は、2時間ほど自由時間となります。
町並み周遊券で松阪邸へ
自由時間に、まず筆者が訪れたのは、「たけはら町並み保存地区」内にある「松阪邸」。
江戸時代末期に建てられた商人の邸宅であり、竹原市の重要文化財に指定されています。この地を繁栄させた豪商の生活模様に触れられるスポットです。
通常、大人200円の入館料がかかりますが、本ツアーには「町並み周遊券」というチケットが付属します。これを使って「松阪邸」や他の有料文化施設を無料で見学できます(※)。
この写真は、縁側から眺めた日本庭園。四季折々の自然と、和風建築の美しい調和が楽しめますよ。
※「町並み周遊券」では、歴史民俗資料館、森川邸、光本(みつもと)邸も無料で見学できます。
松阪邸の1Fにある窓の格子にご注目ください。これは「竹原格子(たけはらこうし)」と呼ばれ、当時の宮大工(寺社仏閣を手掛ける職人)が制作したものです。
切り絵のようなデザインや、かわいらしい模様をあしらったものなど、1つ1つにさまざまな細工が見られます。
「松阪邸」の格子には、「猪目(いのめ)」と呼ばれる細工が施されています。これは、魔除けの効果があるとのことです。
横から眺めるとハートマークに見えることから、「幸せのハート」とも呼ばれます。写真映え間違いなしの撮影スポットですね!
町の見どころをチェック!普明閣にお抱え地蔵
自由時間を使って「たけはら町並み保存地区」を散策。まず訪れたのは、町のシンボル「普明閣(ふめいかく)」です。京都の清水寺を模して建てられたといわれる建築物で、舞台から竹原の町を一望できます。
「おかかえ地蔵」と呼ばれるパワースポットも。願い事をしながらお地蔵さまを抱え、自分が想像したよりも軽ければ願いが叶うと言われています。
筆者が訪れた際は、旅の安全祈願や恋愛成就など、さまざな願い事をする観光客の姿が見られました。
こちらは「日本のウィスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝(たけつる・まさたか)と妻・リタの銅像です。
「たけはら町並み保存地区」には彼の生家があり、彼を主人公とした『マッサン』という日本のテレビドラマも人気を博しました。ドラマに登場する「竹鶴酒造」もあります。
絶品のそばランチに舌鼓
「たけはら町並み保存地区」には、伝統的な日本食が楽しめるグルメスポットがあちこちにあります。
今回訪れたのは、コシのある手打ちそばが人気の「酒蔵そば処 たにざき」。酒蔵の一部を改装したレトロな雰囲気の中で、おいしいそばがいただけます。
筆者は、鯛飯とざるそばのセットメニュー(税込1,000円)を注文。鯛飯とは、白米と真鯛を一緒に炊き込んだ日本料理の一種です。手打ちそばもさることながら、家庭的な味付けの鯛飯が絶品でした。
食後は、併設する「酒蔵交流館」でおみやげ探し。おしゃれ雑貨や陶器、酒粕を利用した「酒花」という化粧石鹸などが販売されています。
さまざまな日本酒を飲み比べる「利き酒」も楽しめるため、お好みの銘柄を探してはいかがでしょうか。
うさぎの楽園、大久野島とは?
「たけはら町並み保存地区」での散策を楽しんだら、いよいよ「うさぎ島」こと大久野島に向かいます。
バスに揺られること約15分。ピンク色のポストが目印の「忠海港(ただのうみこう)」から、大型フェリーに乗り換えます。
フェリーの乗船時間は15分程度。瀬戸内海を渡り、大久野島が見えてきました。
大久野島は、広島県竹原市にある国立公園です。900羽以上のアナウサギが生息する一方で、施設スタッフ以外の定住者はいません。
「うさぎ島」と呼ばれるようになったのは、2011年頃のこと。日本のメディアが大久野島を取り上げ、多くの観光客が来るようになりました。
フェリーから下船した直後、早速たくさんのうさぎが目に飛び込んできました!
うさぎが繁殖した理由については、いくつかの説があります。
代表的なのが、1971年、地元の小学校で飼われていた8羽のうさぎが島に放たれ、繁殖したという説。数十年かけて、900羽まで増えたのですね。
無料シャトルバスで休暇村に移動
大久野島に着くと、2時間弱、自由時間があります。
筆者は港から発着している無料シャトルバスに乗り、「休暇村大久野島」へ向かいました。こちらの施設内にある「うさんちゅカフェ」では大久野島の名物スイーツが楽しめます。
こちらが名物スイーツ、「ウサギのはなくソフト」( 税込380円)。
ソフトクリームの表面に、ココアピーナッツというお菓子をあしらった一品。ココアピーナッツのカリッとした食感が楽しく、濃厚な味わいのソフトクリームとの相性も抜群です。大久野島に訪れたらぜひお試しあれ。
うさぎに囲まれた島内をプチ散策
愛らしいうさぎと自然に囲まれ、ゆったりとした時間を過ごせる大久野島。島内を散策してみると、「うさぎ島」ならではのユニークな発見がありました。
こちらは、うさぎの耳をモチーフにした360度回転型の集音器。好きな方向に回して耳を当てると、鳥のさえずりやフェリーのエンジン音、波の音などが聞こえます。フォトジェニックな写真が撮れる、撮影スポットとしても人気です。
島内のところどころには、穴が開いています。大久野島に生息するアナウサギは、地下に掘った巣穴を中心に生活しています。
アナウサギは通常、夜明けや夕方など薄暗い時間帯に活動しますが、大久野島には天敵が少ないため日中も姿を現します。
散策を終えた後は、再び港に集合し、フェリーで忠海港に戻ります。観光バスに乗ったら、JR広島駅へ。18:00頃に到着し、バスツアーは終了となります。
「竹原・大久野島 定期観光バス」で新鮮な日本体験を
日本には多くのバスツアーがありますが、歴史的町並みと「うさぎ島」を両方楽しめるとなると、めったにありません。
新鮮な日本体験がしたい方は、ぜひ「竹原・大久野島 定期観光バス」を使ってみてください。愛らしいうさぎたちが、あなたを待ってますよ。
「関西広島エリアパス」以外にも、JR西日本では訪日観光客向けにさまざまなお得なフリーパスを販売しています。詳細はJR西日本の公式HPから。また、JR西日本が提供する、岡山・広島を含む中国地方の周遊情報に関しては「西遊紀行」(英、繁、タイ語)をご覧ください。
広島県や、その隣にある岡山県の周遊に関しては、以下の記事も参照ください。
あわせて読みたい
Written by Kazuma Takahashi
Sponsored by Hiroshima Prefecture, JR-West
本記事は、令和元年度訪日外国人旅行者周遊促進事業費補助金を活用して制作しております。