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冬にだけ現れる"雪と氷の村"、北海道「しかりべつ湖コタン」【2022年版】
日本には、冬にだけ人々の前に現れる幻想的な村があります。北海道「然別湖(しかりべつこ)」の上で毎年行われているイベント「しかりべつ湖コタン」の、雪と氷の村です。北海道ならではのイベントを少し覗いてみましょう。
冬にだけ現れる小さな村へ
南北に細長い日本には、沖縄県のような南国から北海道のような雪国まで、ありとあらゆる自然や環境が存在しています。
今回はその中から北海道に注目。寒い地方ならではのイベントをご紹介します。場所は鹿追町と上士幌町(かみしほろちょう)にまたがる「然別湖(しかりべつこ)」です。
ここでは毎年、雪と氷を使って小さな村を作る「しかりべつ湖コタン」というまつりを開催しています。Googleのストリートビューを通して、ユニークな氷の祭典を覗いてみましょう。
2022年の開催期間
毎年1月後半〜3月後半。2022年は1月29日(土)~3月13(日)まで。
氷が張った湖上に現れる“雪と氷の村”
然別湖は北海道の中心のあたりに位置しており、冬になると湖面が完全に凍結します。
厚い氷の上に雪と氷を使って、さまざまな建物を作って、来場者に楽しんでもらうおまつりが今回ご紹介する「しかりべつ湖コタン」です。
しかりべつ湖コタンの様子を少しご覧いただきましょう。一面の雪景色の上に、雪と氷で作られた小さな建物があちこちに立っています。この下は全て湖だというのですから驚きです。
氷の家々が並び建つ姿は、まるで村のよう。そう、「しかりべつ湖コタン」の"コタン"とは、アイヌ語(※1)で「村」という意味なのです。
画面の上にカーソルを合わせクリック&ドラッグすると、画面が回転したり画面の中を移動できます。試しに画面の中央付近をクリックしてみてください。奥の方へと通りを進むことができます。
※1……アイヌとは、北海道に昔から暮らす先住民族の名前。アイヌ語とは彼らの使う独自の言語。
どんどん通りを進むと、尖った屋根の建物が現れます。近くで見るとこのように見えます。人が2~3人入れそうな大きさです。
今度は中の様子を見てみましょう。
雪の壁の中に氷で作ったシンボルが輝いて見えます。ここは「氷の教会」なんだとか。
雪と氷で作ったとは思えない、巨大な“アイス・バー”
氷の教会を後にして湖畔の方に移動すると、ほかの建物と比べても明らかに大きな建物が見えてきます。
この建物も入っていけるようです。入ってみましょう。
入ってみるとびっくり。かなり天井が高く、広い部屋があります。隅を見るとバー・カウンターがあります。ここは氷でできたバー、「アイス・バー」だそうです。
バーカウンターも大きな氷でできており、部屋の中には、氷を積み上げた柱が何本も立っているのが見えます。
建物の大きさにも驚きますが、氷のガラスのような透明度にも驚かされます。
おわりに
いかがでしたか? 然別湖で開催する「しかりべつ湖コタン」の様子をご覧いただきました。
氷で作るアイス・バーは、毎年人気を集める名物だそうです。このほかに、「氷上露天風呂」もあります。
ストリートビューを見て興味をそそられたという方がいらっしゃいましたら、ぜひ本物を見に行ってみてください。
詳しい開催情報などは、公式HPをご確認ください。
※本記事は2015年12月25日に公開した記事を2022年版にリライトしました。
ストリートビューMedia(https://media.l-s.co.jp/streetview/)を運営。 『世界に日本を伝えよう!』をテーマに、Googleストリートビューを通して 世界中の見たことがないような素敵な場所を紹介しています。