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金沢の名物グルメ特集!ランチ・お土産もこれで決まり
金沢でぜひ味わいたい地元グルメには、金箔をあしらったスイーツやカニ料理、さつまいもを使った逸品などがあります。四季折々の美しさと豊かな文化を誇るこの街で、見逃せない10の名物料理と飲み物をご紹介します。
金沢の文化と食文化
金沢は、日本の洗練された文化が息づく都市として知られています。石川県最大の都市であり、金箔の生産や富裕な商人階級、高い芸術文化との結びつきで名を馳せてきました。
現代の金沢は、伝統文化と現代文化が見事に調和した街で、活気あるアートシーンや日本屈指の隠れた美食が楽しめる場所としても注目されています。石川県の細長い地形のほぼ中央、山と海に囲まれた金沢は、独特の気候と深い歴史を持つ地域です。特に冬には、湿った重たい雪とともに多彩な冬の味覚が楽しめるのが特徴です。
金沢の豊かな自然と歴史に育まれた食文化を、今回ご紹介する10の名物グルメを通じてぜひ体験してください。
目次
1. 金箔グルメ
2. のどぐろ
3. カニ料理
4. さつまいも
5. 金沢おでん
6. かぶら寿司
7. ハントンライス
8. カレーライス
9. 能登の特産品
10. 加賀棒茶
1. 金箔スイーツ
Photo by Pixta
金沢の名前に「金」の文字が含まれるように、この街は1500年代から続く金箔文化の中心地。金箔は無味無臭で安全なため、食用としても人気です。観光客に特に好まれているのが、金箔を贅沢にまぶしたソフトクリームで、金沢市内の観光地で手軽に購入できます。
静かにスイーツを楽しみたい方には、伝統的なひがし茶屋街にある「烏鶏庵(うけいあん)」がおすすめ。こちらでは、金箔をあしらった美しいカステラやお茶を楽しめ、手土産として持ち帰ることも可能です。
烏鶏庵
住所: 石川県金沢市東山1-3-1
営業時間: 9:30~17:00
2. ノドグロ(アカムツ)
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のどぐろは、金沢を代表する魚のひとつです。深い海に生息する黒い喉を持つ魚で、赤ムツとも呼ばれています。のどぐろは、炙り、煮付け、刺身などさまざまな調理方法で楽しまれています。
金沢では、のどぐろが最も美味しいとされる冬に味わうのが一般的です。この時期、脂がのって風味がピークに達します。金沢市内には手軽にのどぐろを楽しめる場所が多くありますが、中でも「紙屋市べゑ (かみやいちべぇ)」では、のどぐろをはじめとする地元の海鮮料理を幅広く堪能できます。特に、もうひとつの名物であるブリ(黄鰤)も見逃せない一品です。
「紙屋市べゑ」は、金沢の海鮮料理をリラックスした雰囲気で楽しめるビストロです。伝統的な建築や装飾に囲まれた店内では、丸ごと焼き上げたのどぐろを味わうことができます。
紙屋市べゑ
住所: 石川県金沢市片町1-8-21
営業時間: 17:00~23:00(日曜15:00~22:00)水曜定休
予約: オンライン予約可
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3. カニ料理
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石川県では、短いながらも特別なカニのシーズンがあります。中でも人気なのが、金沢で獲れるズワイガニです。オスのズワイガニは「加能ガニ」と呼ばれ、石川県の加賀地方と能登地方にちなんだ名前が付けられています。一方、メスのズワイガニは「香箱ガニ」と呼ばれ、その名の通り美味しい卵が宝石箱のように詰まっています。
香箱ガニの漁期はわずか2ヶ月足らず、11月から12月下旬までと非常に短いのが特徴です。この短いシーズンには、ホテル「東山のオーベルジュ 薪の音 金澤」内のレストラン「東山和今」でオスとメスのカニを使った特別な「カニ尽くし」のおまかせコースが提供されます。上質な金沢の海の幸を、美しい空間で味わえる贅沢なひとときを堪能できますよ。
東山和今(ひがしやまわこん)
住所: 石川県金沢市観音町1-5-8
営業時間: 18:00〜(予約制)
4. 五郎島金時(サツマイモ)
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石川県の特産品として有名な金時芋。中でも「五郎島金時(ごろうじまきんとき)」は、金沢周辺の砂地で栽培されています。この品種は農家によって化学肥料の使用が最小限に抑えられており、独自の風味と特性が守られています。
金時芋は加賀野菜の一例であり、レンコンや独特なキュウリなど他の地域特有の野菜と並んで親しまれています。「農家屋カフェ」では、地元産の金時芋を使ったさまざまな料理を提供。冬には温かいスープ、夏にはアイスクリームや懐かしい大学芋まで、多彩なメニューが楽しめます。
農家屋カフェ
住所: 石川県金沢市観音町1-4-6
営業時間: 10:00~17:00、水曜定休 ※休業中の可能性あり
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5. 金沢おでん
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金沢おでんは、日本各地のおでんの中でも独特な地域性を持つスタイルのひとつです。おでんとは、出汁で煮込んださまざまな具材をからしや柚子胡椒と共に楽しむ、温かくヘルシーな料理です。金沢では、地元の海産物を使った透明感のある軽い出汁が特徴です。
金沢おでんの代表的な具材には、カニ、さつま揚げ、バイ貝、車麩(スープに浸すと柔らかくなるスポンジ状の輪形食材)などがあります。「金澤おでん赤玉本店」は片町に位置する人気店で、雪が降り積もる真冬でも行列ができるほどの人気を誇ります。また、「Yahata すしべん」のような手頃な価格でテイクアウトできる地元チェーン店でも金沢おでんが味わえます。
金澤おでん赤玉本店
住所: 石川県金沢市片町2-21-2
営業時間: 12:00~22:00(土日祝21:00閉店)月曜定休
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6. かぶら寿司
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西日本では、保存食としての寿司文化が長い歴史を持ちます。その中でも、押し寿司や柿の葉寿司は金沢で非常に人気のあるスタイルです。しかし、「かぶら寿司」はこの地域以外ではほとんど味わうことができない希少な一品で、金沢でぜひ試してほしい名物です。
かぶら寿司は、塩漬けしたカブの間にブリの切り身を挟み、発酵させて作られる冬のごちそうです。
加賀地方では、おせち料理の一部として新年に食べられることが一般的です。オンライン購入も可能ですが、金沢訪問時には、製造元の本店や駅構内で直接購入するのもおすすめです。
四十萬谷本舗
住所: 石川県金沢市弥生1-17-28
営業時間: 9:00~18:00、日曜定休
7. ハントンライス
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ハントンライスは、金沢発祥の洋食スタイルの家庭料理で、地域特有の味を楽しめる一品です。バターライスの上にオムレツを載せ、さらにケチャップ、揚げたシーフード、タルタルソースをトッピングした料理で、オムライスに似ていますがよりボリューム感があります。
この料理を発明したとされる「グリルオーツカ」は、創業当時と変わらない家庭的な味で提供しています。ケチャップとタルタルの酸味、揚げたエビのカリッとした食感が絶妙なバランスで、どの季節でも美味しくいただけます。
グリルオーツカ
住所: 石川県金沢市片町2-9-15
営業時間: 昼11:00~15:20、夜17:00~20:30、水曜定休
8. カレーライス
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金沢の名物「ゴーゴーカレー」は、濃厚でコクのある黒カレーが特徴的な人気チェーン店で、海外にも店舗を展開しています。ゴリラのマスコットがトレードマークで、子どもから大人まで幅広く愛されるカレーです。
また、金沢カレーの代表としてもうひとつ有名な「チャンピオンカレー」は、ゴーゴーカレーに比べて色が薄く、より複雑な味わいが楽しめます。金沢滞在中にはぜひ両方を食べ比べて、自分好みの味を見つけてみてください。
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9. 能登の特産品
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能登半島は、2024年1月1日の地震で一躍注目を浴びましたが、この地域では他にもさまざまな特産品が生産されています。能登産の豚肉や牛肉は、質の高い純粋な味わいで北陸地方全体で知られています。
さらに、能登ではおいしい海藻や調味料も生産されており、中でも能登の塩は全国的にも高評価を得ています。この伝統的な塩作りは今も受け継がれており、能登特有の食文化を感じることができます。金沢市内のデパートでも購入可能なため、訪問の際にはぜひチェックしてみてください。
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10. 加賀棒茶
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日本茶文化の中でも、金沢を訪れるなら一度は試したいのが加賀棒茶です。この香ばしいほうじ茶は、通常の茶葉ではなく茎を使用しているのが特徴で、マイルドで芳醇な香りが楽しめます。
コンビニや自動販売機でも手軽に購入できますが、東茶屋街の隠れ家的なカフェ「一笑」では、落ち着いた雰囲気の中で本格的な加賀棒茶を堪能できます。時間がある際には、ぜひ訪れてみてください。
一笑
住所: 石川県金沢市東山1-26-13
営業時間: 12:00~17:00、月曜・火曜定休
金沢の食文化を満喫しよう
歴史と文化が織りなす金沢は、混雑を避けつつ日本の魅力を深く味わえる旅行先です。
ぜひこのグルメガイドを参考にして、金沢の食の魅力を存分に堪能してください!