旅の準備はじめよう
日本に来たら絶対に食べたい!「とんかつ・カツカレー・カツ丼」とは
とんかつとは、日本で最もポピュラーな料理のひとつ。スライスした豚肉を衣に浸して油で揚げ、とんかつソースをつけていただく食べ方が一般的です。とんかつだけでなく、カツカレーやカツ丼など、豚肉を使用した日本の定食メニューは多く存在します。
とんかつとは?
日本で最もポピュラーな料理のひとつとして知られる「とんかつ」とは、スライスした豚肉に衣をつけて油で揚げたもの。小麦粉と溶き卵を和えた衣を豚ロースやヒレ肉につけ、外側にパン粉をまぶしたら、熱した油で素早く揚げて完成です。外はサクサク、中はジューシー。クセのある食感がたまらないひと品です。ちなみに、とんかつの「とん」は豚という意味、「かつ」は英語のcutlet、またはフランス語のcoteletteからきていると言われています。
とんかつは、とんかつ専門店で提供されることが多く、人気店のランチタイムには行列ができるほど。とんかつ単独というより、千切りキャベツを添えて、白ご飯や味噌汁、お漬物と一緒に定食スタイルで注文するのが一般的です。
とんかつソースとは?
とんかつの主な味付けは、揚げたあとに上からかける「とんかつソース」と呼ばれる液体調味料です。とんかつソースはウスターソースの一種で、野菜や果物から抽出した成分に塩や砂糖、お酢、香辛料を加えて作ったソースですが、地域や家庭ごとにさまざまな味が好まれています。名古屋では「味噌カツ」といって、味噌味(※1)のソースをかける店が多いようです。
※1:味噌(みそ)……大豆が原料の日本ならではの調味料です。
その他の調味料
とんかつの味付けは、上記のようにとんかつソースが一般的ですが、それも含め、あらゆる食べ方があります。例えば、そのまま食べる、塩をつけて食べる、とんかつソースで食べるなど。辛いものが好きな人は和カラシや洋風マスタードをつけても美味しいかもしれません。また、とんかつはご飯と一緒にほおばると、それぞれの美味しさが倍増して、口の中であらたな旨味が生まれます。
とんかつと一緒に添えられた千切りのキャベツは、かつの脂っぽさを消してくれる上、栄養的にもバランスがとれる名脇役。ドレッシングがかかっていることもありますが、かつに添えられたソースで食べる場合もあります。
名古屋では、味噌カツと言って、味噌味のどろっとしたタレがかかったとんかつが主流です。名古屋に住む人々の間では、八丁味噌(はっちょうみそ)と呼ばれる豆味噌が家庭用の調味料として好まれているため、かつの味つけにも度々使用されています。
とんかつを使った料理
とんかつ自体でもすでに立派な料理ですが、さらに、とんかつを用いた人気メニューとして、カツカレーやカツ丼があります。カツカレーは、カレーととんかつを一緒に食べる料理ですが、ご飯の上にとんかつがのっていて、その上にカレールーをかける場合と、ご飯にルーをかけた上にとんかつがのっている場合があります。見た目は少し違いますが、どちらも味に変わりはありません。ボリューム満点で、食べ盛りの若い人に人気のメニューです。
カツ丼は、とんかつを甘い醤油ダシでさっと煮込み、溶き卵で和えてご飯にかけて食べる「丼もの」の一種です。おだしの味がご飯の下のほうまで染みて、最後まで美味しく食べられる、人気のランチメニューです。
94年生まれ。神戸出身、東京在住。アメリカからの帰国子女。旅、アート、食が大好きな大学生。