旅の準備はじめよう
『君の名は。』聖地巡礼1日コース|岐阜・飛騨古川観光も楽しもう!
岐阜県「飛騨古川」は、映画『君の名は。』のモデルとなった場所を見に来る人でにぎわい始めました。しかし、それ以外にも「飛騨古川」にはじっくりと味わってほしい魅力がたくさんあります。着物に着替え、聖地巡礼・古い街並みへの旅に出かけましょう!
魅力的な田舎町「飛騨古川」
2016年に上映されたアニメ映画『君の名は。』に登場するスポットが、国内外の観光客の聖地となりました。岐阜県の飛騨古川もその聖地のひとつ。
今回は、映画内のスポットを取り入れながら飛騨古川の街歩きについて紹介していきます。古い時代の雰囲気が残る街があり、ゆっくりとその情緒を堪能できますよ。
目次:
・魅力的な田舎町「飛騨古川」
・和服に変身「染めと呉服 大洞」
・趣のある町並みをそぞろ歩き
・良縁を祈願する 三寺巡礼
・カフェで一息ついて、地酒のおみやげ探し
・観光案内所で情報収集
・飛騨古川の宿泊
・飛騨古川へのアクセス
・日本文化好きもアニメ好きも満足する町、飛騨古川
和服に変身「染めと呉服 大洞(おおぼら)」
日本風情の漂う飛騨古川に到着したら、まず和服レンタルがオススメ。想像してみてください、和風な建物の残る街並みを日本伝統の服装で歩く、まさに和風×和風の組み合わせ!
SNS映えする写真が撮れ、さらに非日常も感じることができるはずです。
「染めと呉服 大洞」は飛騨古川唯一の和服レンタルを行う店舗です。住居と繋がった木造の建物で、熟練の技術をもつ女将さんが着付けをしてくれます。
自分の体型に合った着付けなので、その人に合わせて美しく仕上げてくれますよ。
また店内では、『君の名は。』で主人公の三葉が作っていた「手作り結縄」を体験することもできます。追加料金がかかりますが、ぜひ旅行の中に組み込んでみるのもいいでしょう。
趣のある町並みをそぞろ歩き
白壁土蔵街(しらかべどぞうがい)
和服に着替えたら散策に行ってみましょう! 「飛騨古川」で見逃すことのできない観光スポットが「瀬戸川と白壁土蔵街」です。瀬戸川は江戸時代に作られた人工の水路で、この川の水が集落の隅々にまで引かれています。
そのため飛騨古川では、至るところで家の脇に置かれている水車を見ることができます。
「白壁土蔵街」には真っ白な壁の倉、柳の木、そして川の岸を繋ぐ石橋があり、このエリアのロマンチックな雰囲気を際立たせています。
水道よりも透き通って見えた川は、以前は汚染がひどかったそうです。
しかし住民の方々の環境保護に対する意識の高まりから、浄水管理方法について学ぶようになり、現在では鯉を飼育できるほどまで綺麗な水質に変化しました。
古川祭 「起し太鼓」
「白壁土蔵街」のそばには、毎年4月19,20日に開催「古川祭」で使う「起し太鼓」が展示されている場所があります。「日本三大裸祭り」のひとつと称される「古川祭」では、さらしを巻いた男性が大きな太鼓を叩き、その音色を響かせます。
古川祭に参加できない方はここの台に上がり自分で太鼓を打ってみましょう。願い事を唱えながら叩くと、願いが叶うかもしれませんよ。
映画にも登場する「味処古川」
「起し太鼓」の広場を抜けた右側にある店が、『君の名は。』で登場人物たちが五平餅を食べた場所のモデルです。「味処古川」の軒下の休憩スペースは撮影スポットになっています。
五平餅片手に映画と同じポーズで写真を撮ってみるのもいいでしょう。
お腹が空いてきたら、「味処古川」で飛騨牛カレー(税別1,210円)や飛騨牛朴葉味噌ステーキ定食(税別3,080円)、飛騨古川ラーメン(税別770円)などで腹ごしらえしましょう。おいしい飛騨牛が味わえる食事処ですよ。
良縁を祈願する 三寺巡礼
「飛騨古川」の300年以上の歴史がある縁結びイベント「三寺まいり」は毎年1月15日の夜に行われます。若い女性が着物を着て、「円光寺」、「真宗寺」、「本光寺」の3つのお寺を巡拝し、良縁を願います。
三寺まいりの中、ろうそくに灯される雪の情景は古川の冬の風物詩です。
もちろん、1月15日以外の日でも大丈夫。三寺を巡拝し、お賽銭を投げいれ、恋愛祈願をしてみましょう!
カフェで一息ついて、地酒のおみやげ探し
レトロな雰囲気の通りには多くの木造建築がリフォームされて、カフェやレストランになっています。三寺を回ったあと、好きなカフェに入って休憩するのもよいですね。
日本各地には、その地域で作られたおいしい地酒があります。飛騨古川ならではの自慢の日本酒もありますよ。
また、『君の名は。』に出てくる「口噛み酒」をモチーフとしたお酒も販売しています。
観光案内所で情報収集
また、飛騨のゆるキャラ「飛騨牛」のぬいぐるみと写真を撮ることもできますよ。
さらに、案内所の壁には「どこから来ましたか?」というメッセージとともに世界地図が貼られているので、自分の故郷の場所に印を入れておきましょう!
オススメの宿泊施設
飛騨古川の街には、有形文化財の旅館やどこか懐かしさのあるゲストハウスなどさまざまなタイプの宿泊施設が点在しています。飛騨古川の魅力を存分に楽しみたい方は宿泊がオススメ。日帰りでは物足りない方必見です!
料亭旅館 八ツ三館
Picture courtesy of Booking.com
飛騨古川駅から徒歩7分。登録有形文化財に指定されている「料亭旅館 八ツ三館」は、日本家屋のノスタルジックな温かみある雰囲気で、訪日観光客にとても人気の旅館です。ウエルカムサービスにいただけるお抹茶とお饅頭が旅の疲れを癒してくれます。
客室は「観月楼、招月楼、光月楼」と趣の異なる3タイプから選べます。館内には、庭園露天風呂や大浴場、共有スペースも完備。冬の寒い時期は、雪見風呂が楽しめるんだとか。また、飛騨の名産品などが購入できるおみやげを取り揃えた「ギャラリー蔵」も必見です。
食事は全個室料亭で、季節の食材をふんだんに使った月替わりの懐石料理がいただけます。庭越しに日本の風情を感じならがらいただく料理は格別です。家族やカップルでゆったり寛げる素敵な空間で、歴史ある文化財と共に四季を通じて、貴重なひととき過ごしてみませんか?
【Booking.com】料亭旅館 八ツ三館の予約はこちら!
飛騨古川へのアクセス
東京から岐阜への行き方
東京から岐阜までのアクセス方法は、主に、鉄道(新幹線+特急列車)・高速バス・車の3つです。
速さを重視するなら所要時間約4時間〜5時間の鉄道(新幹線+特急列車)、安さを重視するなら7,000円ほどでアクセスできる高速バスがオススメです。
飛騨古川に行くためには、大きく分けて2つのルートがあります。まず東京駅から北陸新幹線「かがやき」か「はくたか」に乗り、富山駅まで行く必要があります。富山駅からは、JR特急ワイドビューひだ号・名古屋行に乗り、飛騨古川駅で降りましょう。所要時間は3時間35分〜4時間、料金は15,260円です。
また、東京駅から東海道・山陽新幹線「のぞみ号」か「ひかり号」に乗り、名古屋駅を経由して行く方法もあります。名古屋駅からは、JR特急ワイドビューひだ号・富山行に乗り、飛騨古川駅で降りましょう。所要時間は5時間、料金は15,200円〜15,410円です。
高速バスの場合、直行便がないのでバスタ新宿から高山駅まで行き、在来線や路線バスに乗り換える必要があります。
関西地域から岐阜への行き方
大阪・京都などの関西地域から岐阜県へアクセスする場合も前述と同様で、新幹線を利用する方法が一般的です。安さを重視する方は高速バスを利用しましょう。
なお、高速バスの場合は直行便がないので高山駅まで行き、在来線や路線バスに乗り換える必要があります。高山駅までは、大阪からは約5時間、京都からは約4時間でアクセスすることができます。
Hokuriku Arch Pass(北陸アーチパス)
また、訪日観光客の方にはお得に旅が楽しめる東京、大阪から金沢、富山などの北陸までを周遊できるJR 東日本・JR西日本共同のレールパス「Hokuriku Arch Pass」もオススメです。
エリア内の北陸新幹線(東京〜金沢間)、JR 東日本・JR西日本特急・急行・普通(新快速・快速含む)列車の普通車指定席および自由席が、7日間乗り放題に。
このほか、東京モノレールやのと鉄道(七尾〜和倉温泉間)などでも利用できます。オンラインや日本国内窓口でも購入できますが、海外のJR指定販売店で購入する方が1,000円安くなります。
【Klook】Hokuriku Arch Passを購入する
運転好きの方には車もオススメ
一方で、より自由に旅行を楽しみたいという方はレンタカーを借りてアクセスするのもよいでしょう。東京周辺から出発する場合は中央自動車道経由がオススメです。
東京から飛騨古川まで高速道路を利用した場合の移動時間は約5時間。高速道路料金は、ETC割引適用で約6,590円です。加えて、約315キロメートルを走る分のガソリン代も計算しておきましょう。
MATCHAでは、日本で有名なレンタカー会社「ニッポンレンタカー」で利用できる10%OFFクーポンを発行しています。ぜひこちらの利用も検討してみてください(※)!
※近年の需要急増により、車の台数不足でレンタルできない場合があります。
<ETC割引>
深夜割引 0時〜4時 30%割引
休日割引 土、日、祝日 30%割引
日本文化好きもアニメ好きも満足する町、飛騨古川
紹介したほかにも、『君の名は。』の聖地である古川駅や古川図書館は街の近くにあります。街からは少し離れますが、映画の主人公が住んでいた「気多若宮神社」など、映画好きにはたまらない場所がたくさん。
しかし「飛騨古川」を堪能したいなら、情緒あふれる街歩きがオススメ。朝に神社を参拝し、そのあとは和装で街歩きと聖地巡礼を楽しむのはいかがでしょうか?
あわせて読みたい
※本記事は繁体字版の記事を翻訳・再編集しました。
Main image by Pixta
東京に出てきて11年目です。