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「高山」徹底ガイド。高山でしたいこと15選・アクセスなどまとめ
古い日本の町並みが残る風情あふれる観光地、高山。東京や大阪、名古屋から高山までのアクセス、そして駅近にある魅力的な観光スポット、「高山祭」などのイベント、オススメのグルメを紹介します!
高山とは
日本列島のちょうど真ん中あたりに位置する岐阜県。その中心部にある高山市は、古い日本の町並みがいまも残る人気の観光スポットです。
江戸時代の古い建物が現存する「さんまち通り」や、毎年春と秋に行われる豪華絢爛な「高山祭」で、国内外から多くの観光客が訪れます。
市から車やバスで1時間ほどのところには、ユネスコ世界遺産にも登録された「白川郷の合掌村」もありますよ。高山で行くべきスポットや人気のイベントなどを紹介します!
目次:
高山でしたいこと15選
┗①高山で行きたい!駅近の人気スポット&温泉など
┗②高山で見逃せない季節のイベント
┗③高山で外せないグルメ&おみやげ
高山へのアクセス
東京・大阪・名古屋から高山への行き方・市内の移動手段
その他
飛騨地方の気候・まとめ
高山を訪れたらしたいこと15選を、【①スポット】、【②イベント】、【③グルメ&おみやげ】の3つのカテゴリに分けて紹介します!
①高山で行きたい!駅近の人気スポット&温泉など
高山の名所のなかでも、JR高山駅から徒歩やバス、タクシーで簡単に行けるスポットを集めました! 駅からのアクセス抜群だから、1日に4、5スポットを回ってみるのもよさそうです!
1.古い町並み「さんまち通り」に行こう
飛騨高山で一番人気の観光地が、「さんまち通り」。別名「古い町並み」と呼ばれる、江戸時代の家や商家が残る地域です。高山の名産品である日本酒やせんべい、飛騨牛をつかった焼肉やコロッケのお店が並び、買い物や食べ歩きをする人で賑わっています。
JR高山駅から徒歩5分とアクセス抜群。高山を訪れたらぜひ立ち寄ってみましょう。
2.「飛騨民族村 飛騨の里」で白川郷・合掌村みたいな景色を発見
「白川郷の合掌村に行きたいけど、時間が足りない!」という人にオススメなのが、JR高山駅からさるぼぼバスで10分、もしくは徒歩で20分ほどの位置にある「飛騨民族村 飛騨の里」です。
白川郷で見られるのと同じ「合掌造り」の民家が移築され、日本の昔の農村の景色が再現されています。ここに行けば、合掌村ような風情あふれる景色に出会えますよ。
飛騨の里周辺のおすすめホテル
3.「高山陣屋」で江戸時代の雰囲気を満喫
高山には、古い建物がたくさん残っていますが、「高山陣屋」もその1つ。陣屋とは"役所"という意味で、この場所は江戸時代に役所としてつかわれていました。
江戸末期には60カ所ほどあったという陣屋ですが、いま残っているのは日本でもここだけで。中にはいれば、江戸時代を描いた映画にでてくるような雰囲気たっぷりの建物と庭が見られます。
高山陣屋の前では毎朝、フルーツや野菜を売る「朝市」も開かれるのでこちらも要チェック。時間は6:00〜12:00頃までです。飛騨陣屋は、JR高山駅からまちなみバス(左回り)で5分、もしくは徒歩8分ほどです。
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4.高山を代表する寺「飛騨国分寺」に行こう
JR高山駅から徒歩5分ほどのところにある「飛騨国分寺」は、高山を代表する仏教寺院。寺のシンボルである三重塔は、1820年に造営されました。本堂には平安時代の作とされる仏像が祀られています。境内の樹齢1250年以上といわれる大イチョウも必見です。
飛騨国分寺周辺のおすすめホテル
5. 「飛騨高山まつりの森」で、高山祭の屋台を見る
高山といえば毎年4月と10月に行われる「高山祭」が有名です。祭りで登場する豪華な「屋台」を1年中見られるのが、博物館「飛騨高山まつりの森」。合計8基もの大きな屋台が展示されていて、ここに来ればいつでも祭りの雰囲気を感じることができますよ。
JR高山駅からはタクシーで15分もしくは、さるぼぼバスで20分ほど。徒歩では30分ほどかかるので、バスの利用がオススメです。
6. 「櫻山八幡宮」と「高山祭屋台会館」に行こう
高山にある「櫻山八幡宮」は、秋の高山祭の会場として有名な神社です。神社の隣には「高山祭屋台会館」が併設され、実際に祭りで使われている屋台のうち4台が展示されています。JR高山駅からまちなみバス(右回り)で15分、もしくは徒歩20分です。
櫻山八幡宮周辺のおすすめホテル
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7. 「日下部民藝館」で歴史ある建物を見学
「日下部民藝館(くさかべみんげいかん)」は、歴史ある民家を一般に公開している場所です。建物は、江戸時代の建築様式を用いて明治時代に建てられました。その見事な建築技術から建物全体が国の重要文化財に指定されています。JR高山駅からはまちなみバス(左回り)で13分、もしくは徒歩15分です。
日下部民藝館周辺のおすすめホテル
8.「奥飛騨温泉郷」で疲れを癒す
高山市内には、5つの温泉の出る地域があり、これらを総称して奥飛騨温泉郷と呼んでいます。宿泊はもちろん、日帰り温泉や足湯も楽しめます。JR高山駅から各温泉地までは高山濃飛バス 平湯・新穂高線で移動できます。
平湯温泉までの乗車時間は1時間ほどで運賃は1,570円、福地温泉までは1時間10分で運賃1,810円、新平湯温泉までは1時間15分で運賃 1,820円、栃尾温泉までは1時間20分で運賃1,890円、新穂高温泉までは1時間30分で運賃2,160円です。
9.足を伸ばして、白川郷の合掌村を見に行こう
高山から少し足を伸ばして訪れたいのが白川郷(しらかわごう)。1995年に、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として登録ユネスコの世界文化遺産として登録された、風光明媚な地域です。高山から白川郷までは、濃飛バス 高山~白川郷・富山線で50分、運賃は2,600円です。
②高山で見逃せない季節のイベント
高山で経験したいことに、桜や紅葉、そして地域の「祭り」があります。高山で参加したいイベントを紹介します。
10. 4月初旬、見ごろの高山の桜を観賞
毎年4月上旬頃に、高山でも桜が見ごろを迎えます。JR高山駅の周辺では、JR高山駅から徒歩12分ほどの「中橋」周辺や、駅からタクシーで8分もしくは徒歩で20分の「宮川緑地公園」の桜がオススメ。とくに中橋周辺の桜は、夜にライトアップもされ幻想的な光景が楽しめます。
11. 豪華絢爛!4月と10月の「高山祭」を見に行こう!
高山がもっとも賑わうのが毎年4月と10月の「高山祭」です。江戸時代の衣装を身につけた人々の行列や、豪華な屋台をひと目見ようと、春・秋それぞれ20万人を超える人が訪れます。春の会場は日枝神社と、秋の会場は櫻山八幡宮とそれぞれメインの会場が異なります。
「高山祭」について詳しくは「江戸時代にタイムスリップできる!? 岐阜県「高山祭」のアクセス・見どころなど」の記事をご覧ください。
12. 10月中旬から11月中旬、高山の紅葉を観賞
秋、といえば日本では紅葉の季節。高山も10月中旬から11月中旬頃まで紅葉が見ごろです。オススメは、高山駅からタクシーで8分(もしくは徒歩で20分)ほどの「城山公園」。たくさんの木々の葉がオレンジや赤に染まる様子は圧巻です。
そのほか、古民家を移築した「飛騨の里」でも、風情ある紅葉が楽しめます。
③高山で外せないグルメ&おみやげ
高山を訪れたら食べたい人気グルメ、そして人気のおみやげを紹介します!
13. 「高山ラーメン」を食べよう!
高山のご当地グルメといえば「高山ラーメン」。醤油ベースのスープに、ネギ、チャーシュー、メンマなどがトッピングされています。一般的なラーメンはまっすぐなストレート麺を使いますが、高山ラーメンでは縮れた麺を使っているのが特徴です。
駅前や「さんまち通り」には高山ラーメンを提供する店が多数あるので、立ち寄ってみてはいかがでしょう?
14. 絶品!「飛騨牛」のグルメを堪能
自然豊かな岐阜県では、昔から畜産が盛んでした。高山駅前や「さんまち通り」には、岐阜県の名産品・飛騨牛をつかった料理の店が並びます。
世界的には神戸牛が有名ですが、飛騨牛も神戸牛に負けないくらいのおいしさ。ステーキやすき焼き、レアのお肉を乗せたにぎり寿司など、さまざまな飛騨牛のグルメを現地で味わってみてください。
15. 「さるぼぼ」をおみやげにしよう
地域の言葉で「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」という意味。この地域では古くから魔除けの人形として作られてきました。もともとは疫病を払うとされる赤色のものが主流でしたが、今日では青や黄色、ピンクのさるぼぼも登場しています。値段は大きさによって異なりますが、小さなストラップは1個500円ほどで販売されています。
東京・大阪・名古屋から高山への行き方
東京や大阪、名古屋などの各都市からJR高山駅までのアクセスを紹介します。
東京から高山への行き方
東京駅から高山を目指す場合、名古屋経由と富山経由の2つの行き方があります。
利用する交通機関 | 所用時間 | 料金 |
新幹線(名古屋経由) | およそ4時間30分 | 13,930円〜 |
新幹線(富山経由) | およそ4時間 | 14,790円〜 |
①名古屋経由の場合:【東京駅】(東海道新幹線)→【名古屋駅】(JR特急ワイドビューひだ)→【高山駅】
名古屋を経由する場合のルートです。東海道新幹線で東京駅から名古屋駅まで向かい、「特急ワイドビューひだ」に乗り換えて高山駅に行きます。時間は計4時間30分ほどです。料金は13,930円(新幹線自由席の場合)です。
②富山経由の場合:【東京駅】(北陸新幹線)→【富山駅】(JR特急ワイドビューひだ)→【高山駅】
富山を経由するルートです。東京駅から北陸新幹線で富山に向かい、「特急ワイドビューひだ」に乗り換えて高山駅に行きます。所要時間は4時間ほどで、料金は14,790円(新幹線自由席の場合)です。
名古屋も富山も人気の観光スポット。経由したい土地で行き方を決めてもいいかもしれません。
新宿から高山への行き方
新宿からは高山へいく高速バスが出ています。交通費を安く抑えたい人にオススメです。
高速バスで行く場合:バスタ新宿→高山バスセンター
濃飛バスまたは、京王バスから高山行きのバスが出ています。乗り場は「バスタ新宿」です。高山バスセンターまでは6,500円前後。時間は計5時間30分です。
名古屋から高山への行き方
名古屋駅からは、電車やバスで高山に行けます。
利用する交通機関 | 所用時間 | 料金 |
新幹線 | およそ2時間20分 | 5,510円 |
高速バス | およそ2時間45分 | 3,000円前後 |
①電車で行く場合:【名古屋駅】(JR特急ワイドビューひだ)→【高山駅】
JR特急ひだで名古屋駅から高山駅までは5,510円。乗り換えは不要です。時間は計2時間20分です。
②高速バスで行く場合:【名古屋駅】(JR東海バス・名鉄バス・濃飛バス)→【高山バスセンター】
JR東海バス・名鉄バス・濃飛バスなど各社から高山行きのバスが出ていて、名古屋駅から高山バスセンターまで行けます。時間は計2時間45分、料金は3,000円前後です。
大阪から高山への行き方
利用する交通機関 | 所用時間 | 料金 |
新幹線 | およそ3時間30分 | 9,820円〜 |
高速バス | およそ5時間20分 | 5,000円前後 |
①電車で行く場合:【新大阪駅】(東海道新幹線)→【名古屋駅】(JR特急ワイドビューひだ)→【高山駅】
新大阪駅から高山に行く場合も、名古屋駅での乗り換えが必要です。東海道新幹線で新大阪駅から名古屋駅に行き、「特急ひだ」で高山に向かいます。所用時間は計3時間30分ほど、料金は9,820円(新幹線自由席の場合)です。
②高速バスで行く場合:【大阪東梅田】(濃飛バス・近鉄バス)→【高山バスセンター】
濃飛バス・近鉄バスで大阪東梅田から高山バスセンターまで行けます。時間は計5時間20分、料金は5,000円前後です。
市内の移動には「飛騨高山周遊バス」
市内の観光には「飛騨高山周遊バス」の利用が便利。高山駅の西側をめぐる「まちなみバス」と東側をめぐる「さるぼぼバス」の2つの路線があります。料金は、まちなみバスは大人・子どもとも100円、さるぼぼバスは大人210円、子ども110円です。
1日何度でもバスを乗り降りできる「1日フリー乗車券」もあります。まちなみバスとさるぼぼバスの2つの路線で利用できて、料金は大人620円、子ども310円です。1日フリー乗車券は、高山駅近くの「高山濃飛(のうひ)バスセンター」で購入できます。車内での販売はありませんので、ご注意ください。
高山濃飛バスセンター
住所:高山市花里町6-65 GoogleMap
飛騨地方の気候
高山の気候は、夏は比較的涼しく、冬は寒さが厳しいのが特徴です。5月から6月、10月は最高気温20℃前後、最低気温10℃前後と過ごしやすく、高山観光にオススメの月です。
7月から9月の最高気温は25〜30℃、最低気温15〜20℃と東京よりも10℃ほど涼しいので、都心から高山に避暑に訪れる人もいます。
一方、12月から2月にかけての最高気温は3〜6℃、最低気温はマイナス3〜マイナス6℃と冷え込みます。12月から2月にかけて市街地でも雪が積もることがあり、交通に遅れが出ることもあります。移動の際は時間に余裕をもって行動しましょう。
まとめ
古い日本の景色が楽しめる高山。市内の観光スポットは駅近にあり、移動が楽なのも特徴です。風情あふれる観光スポットをまわって、おいしいグルメでお腹を満たす。そんな理想の旅をしに、高山に行きませんか?
photo by Pixta. and Takayama City
元記事執筆:Sawada Tomomi