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世界遺産「白川郷」の合掌造りを実感!重要文化財「和田家」で当時の様子をのぞいてみよう
岐阜県にある世界遺産「白川郷」にある、合掌造りの代表「和田家」。国指定重要文化財にもなっている和田家は、合掌造りの中を見学することができます。今回は、和田家の様子について紹介いたします。
白川郷の合掌造り家屋「和田家」ってどんな家?
「合掌造り」の集落で有名な世界遺産「白川郷」。白川郷周辺では冬になると積雪が多くなるため、積もった雪を地面に落としやすくするよう、急こう配の茅葺(かやぶ)き屋根(※1)が作られています。この屋根が、合掌(※2)の形に似ていることから「合掌造り」と名づけられました。
※1:茅葺き屋根……ススキなどの草で覆って作られた屋根のこと。
※2:合掌……両手の指を合わせお祈りしている手の形。
「和田家」は、江戸時代中期に建てられ、300年以上の歴史を誇る白川郷最大規模の合掌造りの民家で、国指定重要文化財にもなっています。「和田家」という名のとおり、展示部分以外のスペースで現在も和田さんのご一家が住まわれているとのこと。
1Fと2F部分が見学スペースなので、入口で靴を脱ぎ、一段上がった部屋にある受付で入館料300円を支払います。チケットを受け取ったら見学開始です!
1Fは家族が暮らした生活の空間
入ってすぐ見つかるのが部屋の一角にある囲炉裏。当時の日本では、囲炉裏は暖房、調理、照明など、様々な役割を果たしていました。
囲炉裏のそばには日付と「和田家」と文字の入ったプレートが置いてあります。定番の記念撮影スポットです。ちなみにこの囲炉裏の火は、年中絶やさずつけられているんだとか。
1Fにある部屋の数はなんと8部屋! 居間、寝室、客室、仏間(※3)など、当時の生活がうかがえます。日本の部屋は以前、部屋をふすまで区切っていたため、ふすまを開けると部屋が繋がり開放的な雰囲気となります。
※3:仏間……仏や先祖をまつる祭壇がおいてある部屋。
突き当りには縁側があります。座って中庭を眺めていると、涼しい風が吹いてきました。家の中にいながら自然を感じられる場所です。
中2F、2Fは生糸(絹)を作る蚕(かいこ)部屋
急な階段を登ると、途中に天井の低いスペースが広がっています。こちらは養蚕などに使う道具の物置に使われていたようです。
2Fでは主に養蚕が行われていました。1Fのように広々としていますが、天井は少し低めで屋根裏部屋のような雰囲気。壁はそのまま、茅葺き屋根の裏側になっています。
また、2Fには食材を保存するのに使われた「桶」や、10人以上の食事は用意できそうなお鍋など、和田家で使われていた道具を見ることができます。
写真も一緒に展示してあるので、当時の様子を垣間見ることができますね。
ひと足のばして、白川郷全体を見に行ってみよう!
白川郷には全体を一望できる展望台があります。徒歩では距離があるため、集落から出ているシャトルバスに乗って向かいましょう。
シャトルバスは1時間に3本、20分間隔で発車しており、料金は片道200円です。所要時間は約10分で、到着時に料金を車内で支払います。
展望台からの眺めは抜群! 和田家はどこにあるかわかりますか? 集落を背景に撮影ができるフォトスポットもあるので、旅の思い出にぜひ立ち寄ってみてください。
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MATCHA編集者兼フリーライター。東京生まれ東京育ち東京在住。これまで渡航した国は30か国以上、住んだ県は4県。日本旅行はもうすぐ全都道府県を制覇!「読んだからこそわかるその土地の魅力」が伝えられることを目指して記事を作っています。森とお寺とラクダが好きです。