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セントレア発〜お得なフリーパスを使って、飛騨高山や白川郷を遊び尽くそう
中部地方の観光スポットにもっとも近い空港といえばセントレア(中部国際空港)。三重県や岐阜県、石川県、富山県などへのアクセスもよく便利な空港です。今回は「昇龍道フリーバスきっぷ」を使用し、セントレアから飛騨高山と白川郷の二大観光スポットを訪れるオススメルートをご紹介します!
三重県の伊勢神宮や岐阜県の飛騨高山、白川郷、石川県の金沢など中部地方の主要な観光スポットを目指すなら、セントレア(中部国際空港)を利用するのがオススメです。
本記事ではお得な「昇龍道フリーバスきっぷー高山・白川郷・金沢コースー」 の3日券を利用し、国内外から高い評価を受ける飛騨高山、白川郷の二大観光地に向かいます。まずはこのフリーパスがどんなものかチェックしましょう!
コスパ抜群の「昇龍道フリーバスきっぷ」とは?
「昇龍道フリーバスきっぷ」は中部地方の人気観光地を結ぶバスのセットきっぷで、指定区間のバスが乗り放題になるほか、セントレアから名古屋までの往復電車賃も含まれています。
これを利用すると交通費を節約することができ、乗り換えによるきっぷの購入の手間も省けますよ。
・現在販売しているきっぷは以下の3種類:
昇龍道フリーバスきっぷー高山・白川郷・金沢コースー 3日間 7,500円
昇龍道フリーバスきっぷーワイドコースー 5日間 13,000円
昇龍道フリーバスきっぷー松本・馬籠・駒ヶ根コースー 3日間 7,000円
・購入条件:
外国籍のパスポートを所有している観光客
※日本人および日本在住の外国人は対象外となります。
・購入方法:
以下の名鉄観光ウェブサイトより事前購入
昇龍道フリーバスきっぷ予約サイト
・引換場所:
セントレア内にある名鉄トラベルプラザ、中部国際空港駅、または名鉄名古屋駅、名鉄バスセンターでパスを引き換えられます。その他の引換場所については、予約サイトでご確認ください。
・注意事項:
「昇龍道フリーバスきっぷ」は予約制のバスの手配をウェブサイトや電話から行えません。日本到着後、指定のバスきっぷ販売所でバスを予約しましょう。
1日目
8:30〜 飛騨高山へ向けて出発
「昇龍道フリーバスきっぷ」を利用する場合のセントレアから飛騨高山へのアクセス方法はこちら。パスは受け取った日が利用開始日となるため、飛行機の時間にあわせて受け取り場所と受取日を選ぶといいですよ。
■午前着の便の場合…セントレアでパスを引き換え、以下のルートを利用するとわかりやすいでしょう。
中部国際空港駅→名鉄バスセンター(リムジンバス・パス利用)、名鉄バスセンター→高山濃飛バスセンター(高速バス・パス利用)
■午後着の便の場合…名古屋市内に1泊し、翌朝名鉄バスセンターでパスを引き換えるとパスを有効活用できます。
中部国際空港駅→名古屋駅(名鉄・別途支払い)、名鉄バスセンター→高山濃飛バスセンター(高速バス・パス利用)
【2019年12月更新事項】 2019年12月1日より、中部国際空港⇄高山濃飛バスセンターのバスが1日1本運行しています。詳しくはこちらの時刻表をご参考ください。
高山濃飛バスセンターに到着したら、きっぷ売り場で「高山濃飛バスセンター→白川郷」のバスの座席を予約しておきましょう。
ここから飛騨高山の中心エリアまでは徒歩約10分です。
11:30〜 江戸風情があふれる飛騨高山を散策
写真提供:高山市
飛騨高山は江戸時代、飛騨国(現在の岐阜県北部)の中心地で、宮川を中心に栄えていました。
写真提供:高山市
宮川の東部には現在、江戸時代の面影を残す町並みが保存され、その古き良き雰囲気と飛騨牛のグルメが多くの観光客を集めています。通りにはお手ごろ価格のグルメを気軽に楽しめる店が軒を連ねているので、ここでは食べ歩きに挑戦してみましょう!
グルメたちが太鼓判を押す飛騨牛寿司の専門店「飛騨 こって牛」
「飛騨 こって牛」はネットで話題の店で、その味はもちろん見た目の美しさからも多くのグルメファンに注目されています。
左から:飛騨牛軍艦、しょうが醤油握り、竹炭塩握り
最も人気があるのはこちらの飛騨牛 三種盛りです。握り寿司は3割ほど火が入った飛騨牛を握ったもので、バーナーで炙られ、おいしさが増したところでテーブルに出されます。
軍艦は九州有明産の焼き海苔で巻かれており、20種類もの素材で作った秘伝のタレが使用されているそう。あおさ入りの手焼き煎餅にお寿司をのせて提供されるのも食べ歩きに最適ですね。
ネット通販の楽天市場 肉まん部門第1位「牛まん 喜八郎」
ネット通販で非常に人気の高い「牛まん 喜八郎」は霜降りが均等に入った飛騨牛、国産野菜、高山産の味噌を使って作られています。中の餡もその生地もとてもおいしく、生地の香りと肉の旨味がベストマッチした一品です。
肉まん以外に抹茶まんも大人気! 餡には黒ごまが使用され、内側と外側両方に「祇園辻利」の茶葉が用いられています。口に入れた瞬間、抹茶とごまの濃厚な香りが鼻を抜けていきますよ。
肉汁たっぷりの牛肉焼き「牛多子焼」
「牛多子焼」ってなんだか知っていますか? 牛多子焼はたこの代わりに飛騨牛をふんだんに使ったたこ焼き、つまり「飛騨牛たこ焼き」です。
牛多子焼の表面には生姜醤油が塗られ、食欲をそそる肉の香りとモチモチの食感で、次から次へと口に運んでしまうこと間違いありません。
はしで牛多子焼に穴を開け、ネギと七味をかけてから食べると、食感がさらによくなりますよ。
200年の歴史を持つ伝統酒造「舩坂酒造」
江戸時代末期創業の「舩坂酒造」は、200年以上受け継がれている伝統的な酒造方法だけでなく、さまざまな新しい日本酒造りにも挑戦しています。
こちらの商品はかつて、全国新酒鑑評会 金賞受賞(平成28酒造年度)、全国種類コンクール リキュール部門 第一位受賞(2013年度)などを受賞したことがあります。写真のゆずリキュールは女性観光客からの人気が高く、ブームとなっているそう。
舩坂酒造にはバーやカフェ、レストランが併設されており、お酒やコーヒーを飲みたいときや、高山のご当地グルメを味わいたいときにもぴったりです。
高山の宿泊するときの新しい選択
〜宮川を望むことができるレトロな民宿「IORI MIYAGAWA」
写真提供:IORI STAY
高山の古い町並みは観光客に人気です。このエリアをもっとゆっくり楽しみたい場合は、川沿いにある1日1組限定の民宿「IORI MIYAGAWA」に宿泊するのがオススメ。
写真提供:IORI STAY
ロケーションが良いだけでなく、こちらの宿泊客は近くの人気温泉旅館の温泉を無料で利用できたり、高山の郷土料理の朝ごはんをいただくこともできるそうですよ。
15:50〜 高山濃飛バスセンターから白川郷に出発
高山濃飛バスセンターから白川郷まではバスで約50分。
あっという間に童話の世界、白川郷に到着です。
毎年平均約150万人が訪れる世界遺産—白川郷
岐阜県北西部にある白川郷は1971年に「売らない・貸さない・壊さない」の三大原則を掲げ、住民全体の総意の下「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」を立ち上げました。そして積極的な保存活動を行ってきました。
写真提供:岐阜県白川村
これらの保存活動が認められ、1976年に国の重要伝統的建造物保存地区に選定され、1995年には世界遺産に登録されました。これを契機に、世界中から注目されるようになりました。現在も村内に村民は暮らしていつも通りの生活を、200年以上の歴史を持つ合掌造り建築と一緒に送っています。
以下は白川郷を散策するときの注意事項です。人々が住んでいる村の中を観光させてもらうので、必ず守るようにしましょう!
・喫煙は指定の場所で
・ドローンの使用禁止
・私有地に無断で入らない
・自撮り棒の使用の注意
・ゴミは持ち帰る
・トイレは決められた場所で
・勝手に花を摘まない
・夜の散歩には懐中電灯を
17:00〜 人情味溢れる合掌造りの民宿「与四郎」に宿泊
「与四郎」はご高齢の夫婦が経営している、築200年ほどの合掌造りを利用した民宿です。
宿では朝ごはんと晩ごはんを提供しており、どれもご夫婦の愛情を感じる料理です。地元で採れた食材を多く使用しており、山菜や川魚、そして飛騨牛もいただくことができます。
ご夫婦は外国語がわからないため、尋ねたいことは事前に日本語に翻訳してから行くようにしましょう。
2日目
10:00〜 最大規模の合掌造り建築「和田家」
合掌造りの家屋はもともと、養蚕や火薬作りが行われていた1700年ごろに誕生し、1800年ごろから現在のような建築形態へと姿を変えた言われています。和田家の先祖は江戸時代、村内の重要役人を務め、火薬原料の取引などを行って栄えたのだそう。
1階の一部と2階が観光客に開放されていて、和田家代々の遺物や養蚕の器具を鑑賞することができます。
11:00〜 写真撮影の聖地「荻町城跡展望台」
白川郷には2つの展望台があります。「天守閣展望台」と「荻町城跡展望台」です。この2つからはまるで童話の世界のような美しい風景をカメラに収めることができるため、カメラ好きにオススメの撮影スポットです。
夜景を撮影するときはシャッタースピードを遅く調整することで、道路と合掌造りを一緒に収めることができますよ。展望台に向かうシャトルバスは16時ごろまでの運行なので、迎えのタクシーの手配をしておくとよいでしょう。
12:30〜 手作りのそば専門店「蕎麦庄 やまこし」
四方を木々に囲まれたお店で、落ち着いた快適な空間にあります。
石臼で挽いたそば粉を使用したそばは、店内で打っていて、茹でてすぐに提供されるため、とても新鮮です。口当たりがなめらかで、そばの香りが口いっぱいに広がります。
14:00〜 大人専用のおいしいコーヒーを味わう「文化喫茶 郷愁」
「文化喫茶 郷愁」は合掌造りをリノベーションしたカフェです。店内の大きな窓からは明善寺と田園風景を見渡すことができます。
このカフェはとても個性的です。メニューはコーヒーのみで、子供や5名以上の団体は入店できないというルールがあります。それ故に、静かにゆっくりと時間を過ごしたいという観光客には最適のお店です。
15:00〜 心身ともに癒してくれる聖酒「どぶろく祭の館」
白川郷では毎年9月下旬から10月中旬にかけて、山の神に五穀豊穣や家内安全、里の平和などを願うどぶろく祭が行われます。どぶろく祭の館では、どぶろく祭で使用される道具や関連写真を見ることができ、白川郷について深く理解することができます。
米の米麹、酒粕などの原料を加え発酵させてできたどぶろくは、口に入れると芳醇な甘さが広がります。どぶろくを味わいたい人は案内所で聞いてみてください。
3日目 金沢、富山に出発!または名古屋に戻ろう
今回利用した「昇龍道フリーバスきっぷ」は3日間有効の切符なので、2日間かけて飛騨高山と白川郷を楽しんだあともまだ利用することができます。
最後の1日は金沢や富山に向かい文化を深める旅を楽しんでも、名古屋に戻りショッピングを楽しんでもいいでしょう。
このパスを利用すれば、セントレアから中部地方の観光地へ安く旅することができます。バスの座席の予約が日本国内でないとできないため、余裕をもったスケジュールで旅するのがオススメです!
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中部国際空港セントレアの公式HP:http://www.centrair.jp/
Written by Chen
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東京に出てきて11年目です。