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高山から日帰り!ロープウェイで行く北アルプスと温泉の贅沢旅
MATCHA編集部は、高山発のバスに乗って北アルプスの絶景を眺める日帰りの旅を取材。日本唯一の2F建てロープウェイ「新穂高ロープウェイ」で山頂に行き、雪化粧の山々、雪景色を望みます。飛騨豚と飛騨牛に舌鼓を打ち、温泉に入る豪華モデルコースを紹介します!
高山から日帰りで、北アルプスの雪景色を見よう!
岐阜県の高山市は、歴史ある町並みで人気の観光地。高山からはバスに乗って、世界遺産に登録されている白川郷の合掌村へ日帰りで訪れることができます。
冬に雪で白く覆われる合掌村の景色は必見ですが、この美しさに負けないのが、奥飛騨にある雪化粧を施した北アルプスの山々。北アルプスは高山の東北に位置する山脈で、飛騨山脈とも呼ばれ、絶景で知られています。
高山へ行く人は、名古屋からバスで行くのが便利です。名古屋に近い空港セントレア(中部国際空港)は、バンコクや台北、香港、ソウルからの直行便もあるので、高山旅行ではセントレアを利用するとよいでしょう。セントレアから高山までは、電車、バスを乗り継いで3時間ほどです。
今回は、高山発のバスで行く北アルプスへの日帰りの旅を紹介します。
7:00 高山を出発
MATCHA編集部は早朝7:00、JR高山駅の隣にある「高山濃飛バスセンター」で、北アルプスへ向かう「新穂高ロープウェイ」行きのバスに乗りこみました。目的地まで乗り換えはありません。
チケットは事前予約の必要はなく、当日に買えます。購入時にスタッフがバスの1日乗り放題チケットや、バスとロープウェイの乗車券がセットになったチケットなどを紹介してくれるので、旅の目的にあったものを購入できますよ。
今回は、濃飛バスが発行している高山―新穂高間が2日間乗り放題になる「高山&新穂高フリー乗車券 」(4,110円)を購入しました。通常なら片道だけでも2,160円するので、たとえ1日しか使わなくても十分お得です。
8:45 新穂高ロープウェイ到着
乗車後は1時間40分ほどで「新穂高ロープウェイ」の停留所に到着します。バスを降りると、すぐそこにロープウェイの駅舎があります。
駅舎の1Fは売店で、2Fはロープウェイのチケット売り場です。バスの乗車券とセットで購入しなかった人は、ここでチケットを買いましょう。
ロープウェイは、山の中腹まで行く第1ロープウェイと、中腹から山頂まで行く第2ロープウェイがあります。私たちは一番上まで行くので、第1・第2ロープウェイの往復チケットを購入しました。往復の料金は、大人(13歳以上)2,900円、子ども(6~12歳)1,450円です。
第1ロープウェイのゴンドラ
この日は9:00の始発のロープウェイに乗れました。営業時間前に到着したので少し早すぎたかなと思いきや、すでに大勢の人たちが並んでいました。けれど、それほど待たずに乗れましたよ。
4分ほどで第1ロープウェイの終点・鍋平(なべだいら)高原駅に到着です。
鍋平高原駅を出て右に少し行った所に、新穂高ビジターセンター「山楽館(さんがくかん)」があります。ここでは旅行者に好評のアクティビティ、スノーシュー・ハーフデーツアーが開催されているので、立ち寄ってみましょう。
9:30 白銀の世界をハイキング
Picture courtesy of 新穂高ロープウェイ
スノーシュー・ハーフデーツアーは、スノーシューを履いて雪山のなかを散策するアクティビティ。ガイドさんに伴われて、雪の時期だけ入ることができる森の中を歩きます。
運がよければ、森に棲む可愛い小動物にも出会えるかもしれません。大自然の中で綺麗な写真を撮ったり、雪で遊んだりして、2時間たっぷり楽しめます。
スノーシュー・ハーフデーツアー
事前に電話でご予約下さい。0578-89-2254
開催期間 : 12月下旬~3月下旬 (積雪の状態による)
時間 : 1日2回 9:30〜12:00 と13:00〜15:30
参加料 : 大人 4,000円、子ども2,900円(レンタル一式、ガイド代含む)
2名以上で催行
12:10 おいしい飛騨豚でパワーチャージ
写真下2枚 Picture courtesy of 新穂高ロープウェイ/写真上1枚はMATCHA編集部が撮影
雪の中を散策したら「新穂高ビジターセンター」近く、しらかば平駅2Fにある「レストラン あるぷす」 でエネルギーを補給しましょう。
ここには、飛騨牛焼肉丼や飛騨豚かつカレーなど、地元の名産である飛騨牛や飛騨豚を使ったメニューが豊富です。高山ラーメンもありますよ。
飛騨といえば、飛騨牛ばかりが有名ですが、実は飛騨豚も同じくらい人気。MATCHA編集部は、飛騨豚味噌かつ丼(税込1,200円)をいただきました。
サクサクの衣と、胡麻がかかった味噌だれがおいしさを引き立てます。セットで味噌汁と漬物もついてきます。
写真上 Picture courtesy of 新穂高ロープウェイ /写真下2枚はMATCHA編集部が撮影
レストランと同じフロアには、「アルプスのパン屋さん」 が。人気商品はクロワッサンで、プレーンと中身入り(あんこ、チョコ、クリームバニラ)があります。飛騨牛カレーぱんや飛騨牛コロッケを旅のおやつにするのもいいでしょう。
13:15 いよいよ山頂へ
お腹がいっぱいになったら、いよいよ山の上からの景色を見に行きましょう。標高1,308メートルのしらかば平駅から第2ロープウェイに乗ります。標高2,156メートル、山頂にある西穂高口駅までは、わずか7分です。
Picture courtesy of 新穂高ロープウェイ
第2ロープウェイのゴンドラは、日本唯一の2F建て。世界的にも2F建てのゴンドラは珍しいのだそう!
到着したら、駅の5Fに屋上に行ってみてください。雪だるまのにしほくんがお出迎えしてくれる展望台があります。3月の下旬だというのに気温はマイナス7℃でした!
この展望台は、日本で訪れるべき観光地を掲載した「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、2つ星として掲載されています。
展望台も、正面に見える山々もすべて北アルプスの一部。雄大な自然に圧倒されます。
中央の一番高い山は槍ヶ岳(標高3,180メートル)
下を見ると、雪の中を人が歩いているのが見え隠れします。MATCHA編集部も降りてみました。
ここは千石園地(せんごくえんち)と呼ばれる場所で、雪でできた回廊の中を散策したり、写真を撮ったりできます。1月~2月には、雪の壁の高さは3メートルにも達するとか!
気温が低く、雪は溶けることなく降り積もっていくので、雪質はさらさら。試しに手を入れてみると、腕まですっぽりと入りました。
満足するまで写真を撮ったら、西穂高口駅4Fの「喫茶・軽食 マウントビュー」のコーヒーで冷えた身体を温めましょう。熱い飛騨牛串も1本いただきました。
ラーメン、カレー、うどんなども提供されているので、腹ごしらえすることもできます。
3Fの売店には、素敵なおみやげがたくさんありました。オススメは、実際に郵送できる木でできたハガキ「はが木」。西穂高口駅にある日本一標高の高い場所にあるポストに投函できますよ!
珍しいものでは、熊よけの鈴がありました!(写真左下) 鈴の音を聞いた熊は近くに寄ってこないといわれていて、主に山の中を歩く人が利用しています。ほかにも、絆さるぼぼと、ご当地キットカットもありました(写真右下)。
さるぼぼとは、飛騨高山地方の郷土工芸品です。ただ可愛いだけでなく、厄除けのお守りのようなご利益があるとされています。絆さるぼぼは、胸に提げたケースに新穂高ロープウェイのワイヤーが入っていて、ここでしか手に入りません。
14:15 下山して、露天風呂に浸かろう
その後、MATCHA編集部は、西穂高口駅からロープウェイに乗って1つ下のしらかば平駅に行き、再びビジターセンターに向かいました。
お目当ては、天然露天風呂「神宝乃湯」。入浴すると、外の凍えるような冷気と熱い温泉の組み合わせが心地よく、いつまでも湯につかっていたくなります。
環境に配慮して石けんやシャンプーの使用は禁止されています。入湯料は大人600円、子ども400円で、フェイスタオル(200円)やバスタオル(400円)も販売されています。
駅の隣には、無料の足湯もあります。時間がない人は、足湯をして温まるのもよいでしょう。
15:00 旅の終わりにおみやげを購入
旅もそろそろ終盤。第一ロープウェイに乗って、山の麓の新穂高温泉駅まで行き、最後にちょっと買い物をしましょう。
駅構内にある「喫茶・軽食 笠ヶ岳」では、わさびソフトやうどん、そば、ラーメン、そして軽食が食べられます。隣接するショップにさまざまなおみやげ品が並んでいるので、新穂高ロープウェイを訪れた記念の品を購入するといいでしょう。
一方、駅正面にある売店「味処 奥飛騨」には、温泉ゆで玉子や飛騨牛まんじゅうが。こちらは小腹が空いたときにぴったり。ロープウェイの2F建てゴンドラを模した人形焼き・ゴンドラ焼きもここでしか買えませんよ!
15:55 バスで高山に帰ろう
そろそろ高山へ帰る時間がやってきました。
15:55発のバスに乗ると、高山濃飛バスセンターに 17:31に到着します。名古屋行きのバスに乗り継ぐ人は、18:00発の便のチケットを買えば20:30頃に名古屋に到着。高山から名古屋までの料金は2,980円で、電車よりも安くて快適です!
広大な北アルプスの景色を楽しもう
Picture courtesy of 新穂高ロープウェイ
今回紹介した北アルプスの美しい雪景色は、4月下旬頃まで楽しめます(その年の天候により異なる場合もあります)。
しかし、北アルプスでは季節を問わず素晴らしい景色が堪能できるのも事実。夏の山頂は涼しく快適な気候で、新緑の緑が目を楽しませてくれます。秋の紅葉も見逃せません。
春から秋にかけてロープウェイでは、夜に星空を見に行く星空観賞便も運行しています。四季ごとの北アルプスのよさを、実際に訪れて体感してみてください。
中部国際空港セントレア公式HP: http://www.centrair.jp/
セントレア周辺には、ほかにも魅力的な観光スポットがたくさん。「中部地方観光特集」のページでチェックしましょう!
Written by TeiChayangkul
In cooperation with Shinhotaka Ropeway
Sponsored by Chubu Centrair International Airport