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【2020年版】日本の原風景を見に行こう!白川郷合掌造り集落完全ガイド〜アクセス、観光スポット、グルメ情報〜

白川郷は、古い建築様式「合掌造り」の家々が立ち並び、日本の伝統的な景観が見られるスポット。本記事では白川郷で人気の展望台やグルメ情報、立ち寄りたいスポットや最新のライトアップ情報など、白川郷の楽しみ方をご紹介!
白川郷・合掌村とは?

白川郷(しらかわごう)は、日本の中部・岐阜県にある、昔ながらの日本の景観が残るスポットです。
1995年には富山県の五箇山(ごかやま)とともに世界文化遺産にも登録されました。

日本独自の建築様式である「合掌造り」(※1)の建物が100棟ほどあり、日本の原風景と言える農村の様子が今も残っています。
※1:合掌造り……手のひらを合わせたような急勾配の茅葺き屋根を特徴とする、日本の伝統的な建築。

Picture courtesy of JNTO
本記事では、日本に来たら一度は行きたい白川郷の、5つの楽しみ方をご紹介します! 記事の末尾には主要都市から白川郷までのアクセスも解説しているので、ぜひ活用してみてください。
ここからは、オススメ観光スポット、グルメなど白川郷の5つの楽しみ方をご紹介します。
1.展望台から白川郷を一望

白川郷のメイン通り
白川郷・合掌村の集落は、歩いて約2〜3時間で回ることができます。合掌造りの民家を見学したり、おみやげ店・食事処・カフェなどを巡って楽しみましょう。集落の中央部には、お店や施設が集まるメイン通りがあります。
少し歩いたら、集落全体を見渡せる場所へと向かいましょう。

「世界遺産「白川郷」の合掌造りを実感!重要文化財「和田家」で当時の様子をのぞいてみよう」より
こちらが、合掌造り集落の様子を一望できる展望台! 記念撮影スポットとしてもオススメです。

展望台は、バスターミナルから遊歩道を歩いて約20分のところにあります。冬季は遊歩道が閉鎖されるため、集落と展望台を結ぶシャトルバスを利用しましょう。
シャトルバスは9:00〜15:40の間、20分間隔で運行しており、料金は片道200円です。年間を通じて運行しているので、大きな荷物がある方などもシャトルバスを利用するのがよいでしょう。
シャトルバス乗り場2.雪の合掌村・ライトアップを見る

よりいっそう美しく、神秘的な白川郷を見られるのが、雪の積もる冬。例年12月〜2月には、雪に覆われた合掌造り集落を見ることができます。
ライトアップ・2020年の開催時期は?

さらに毎年1、2月には、夜になると集落がライトアップされるイベントが開催されます。
真っ暗な冬の空のもと、白い雪とともに浮かび上がる合掌造りの建物の様子はとても幻想的。ただし、ライトアップは2019年から完全予約制になったため注意してください。
2020年は、1月13日(月)、1月19日(日)、1月26日(日)、2月2日(日)、2月9日(日)、2月16日(日)の全6日間、17:30~19:30に開催されます。

完全予約制のため、ライトアップ当日は入村制限が設けられます。事前に民宿の宿泊、駐車許可証、バス乗車券、バスツアーなどを予約すれば参加可能。
2020年の予約方法は白川郷観光協会のHPの詳細を参照してください。
3.散策しながら地元グルメを堪能
白川郷ではレストランや、気軽に食べられるテイクアウトのお店が集まっています。散策中やお昼ごはんで食べることができるグルメ、お店をご紹介しましょう!
岐阜の和牛「飛騨牛」

写真は飛騨高山の飛騨牛串焼き
飛騨牛とは、岐阜県で育てられたブランド和牛です。豊かな自然の中じっくりと育てられ厳しい審査を経たお肉は、きめ細やかな肉質でとろけるような味わい。

白川郷のお店で売っている、飛騨牛を使ったコロッケ
白川郷では、テイクアウトで飛騨牛の串焼きやコロッケなどを販売しており、レストランでも飛騨牛を食べられるお店があります。
白川郷以外にも、岐阜県内のお店ではステーキやしゃぶしゃぶ、串焼きなどさまざまな形で飛騨牛が提供されているので、ぜひ味わってみてください。
散策のおともにぴったり!「五平餅」

右が五平餅、左はみたらし団子
五平餅(ごへいもち)は、岐阜県や富山県などの山間部に伝わる郷土料理です。ご飯をつぶして平たく握り、串にさして甘辛いタレを塗って焼きます。
タレは味噌やしょうゆ、くるみなどを使ったもので、地域によって微妙に異なります。手で持って気軽に食べられるので、散策中のおやつにぴったりです。
清らかな水で作られる「そば」

岐阜県の中でも白川郷の位置する飛騨高山エリアは、そばの栽培が盛んです。そばの香りをダイレクトに感じられる冷たい「ざるそば」や、温かいつゆとともにいただく「かけそば」を、山菜などの天ぷらと一緒にいただくのがオススメです。
中でも白川郷の「脇本」は、名産である飛騨牛やそばをゆっくりと楽しめる食事処。
特に人気なのが、「自然薯(じねんじょ)ミニとろろ丼とざるそばのセット」(1,300円)や(※2)、「飛騨牛ミニステーキ丼と自然薯とろろそばのセット」(2,600円)といったボリュームたっぷりのセットメニュー。自然薯とろろ丼(900円)、飛騨牛ステーキ丼(1,500円)など、単品での注文も可能です。
※2:自然薯……山芋のうち、栽培物ではなく山などに自生しているもののこと。土の中をまっすぐ伸びて育ち、細長い形が特徴。すりおろして「とろろ」にして食べるのが一般的。
合掌造りカフェやスイーツも!

ジェラートを提供している「与(よ)ぜ」
合掌村にはスイーツが食べられるお店や、合掌造りをそのまま使った古民家カフェなどもあるので、歩き疲れたらちょっと休憩するのにぴったりです。
合掌造りカフェは、ぜんざいなどが人気の「落人(おちうど)」や、落ち着いた雰囲気でコーヒーが楽しめる「文化喫茶 郷愁(きょうしゅう)」などが人気です。
4.合掌造りの家を見学する
白川郷の合掌造り集落の中には、内部を見学用に開放している施設があり、人々の暮らしを見ることができます。
和田家

和田家は、集落の中でも最大の規模を誇る合掌造りの建物で、国指定の重要文化財になっています。

囲炉裏の前では記念撮影も
現在も住居として活用されており、1Fと2Fを見学可能。1Fの囲炉裏(いろり)では1年中火を焚いており、まわりでくつろげますよ。見学料金は大人300円、小人150円。
神田家
神田家では1Fから4Fまで見学可能。立派な梁(はり)や柱など重厚な佇まいは圧巻です。
また、無料でいただける野草茶も楽しみの1つ。囲炉裏の鉄瓶で沸かしたお湯で淹れています。見学料金は大人300円、小人150円。
5.温泉・寺など周辺スポットを回る

明善寺
そのほか、県指定重要文化財のお寺・明善寺(みょうぜんじ)でも、建物の内部や昔の道具を見学することができます。

Picture courtesy of 白川郷の湯
また、1日の締めくくりにオススメなのが「白川郷の湯」。天然温泉に浸かってゆっくり疲れを癒せます。露天風呂からは、眼下に川が流れる絶景を見ることができますよ。入浴料は大人700円、6〜12歳(小学生)300円。
合掌造りに泊まれる!白川郷の宿泊施設

白川郷は日帰りで訪れてもじゅうぶんに楽しめますが、集落内にある民宿に宿泊することも可能です。
中には合掌造りの民宿もあるので、白川郷ならではの宿泊を体験してみてはいかがでしょうか?
民宿リストはこちらです。https://shirakawa-go.gr.jp/stay/?index
周辺の観光地:飛騨高山、下呂温泉、飛騨古川など

飛騨高山の街並み
白川郷周辺にもたくさんの観光スポットがあります。
「飛騨の小京都」と呼ばれる古い町並みや、江戸時代から続く朝市が楽しめる飛騨高山。日本三名泉の1つと言われる温泉郷「下呂温泉」などが有名なところ。

『君の名は』に登場する、飛騨古川の気多若宮(けたわかみや)神社
ほかにも山間に5つの温泉街が点在する「奥飛騨温泉郷」や、人気アニメ映画『君の名は』のモデルとなった場所がある「飛騨古川」など、たくさんの見どころがあります。また、人気観光地の金沢もアクセスがしやすいです。
白川郷や飛騨高山、また金沢、富山エリアを周遊する場合には、「高山・北陸エリア周遊きっぷ」の利用がお得です。
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合掌村の気候・服装は?

白川郷周辺は山間部のため、1年を通して東京や大阪に比べて涼しい気候です。
12〜2月は多くの積雪があり、最低気温が氷点下になる日がほとんどのため、しっかり防寒して行きましょう。夏場(7〜9月頃)でも最高気温は30℃前後、最低気温は20℃前後になるので、長袖の上着が1枚あると安心です。
白川郷へのアクセス

北陸新幹線
主要都市から白川郷までのアクセスをまとめています。東京、大阪から向かう場合は乗り換えが必要になるので注意しましょう。
金沢から
金沢からはアクセスしやすく、直通バスがあります。金沢駅より濃飛バス「高山~白川郷・金沢線」に乗車し、白川郷で下車(約1時間20分、2,000円)。
名古屋から
名古屋からも直通のバスがあります。名古屋駅前の名鉄バスストップより岐阜バス「高速白川郷線」に乗車、白川郷で下車(約2時間40分、3,900円)。
東京から
東京からは直通の電車、バスがなく一度乗り換える必要があります。
東京駅から北陸新幹線に乗車、富山駅または金沢駅で下車(約2時間半〜3時間、12,730〜14,120円)。濃飛バス「高山~白川郷・金沢線」に乗り換え、白川郷で下車します(約1時間20分、1,700〜2,000円)。
大阪から
JR大阪駅より、特急サンダーバードに乗車、「金沢駅」で下車(約2時間40分、7,650円)。濃飛バス「高山~白川郷・金沢線」に乗り換えて、白川郷で下車します(約1時間20分、2,000円)。
まとめ
白川郷では、日本の伝統的な文化を体感する1日を過ごせます。農村ならではのゆったりした時間の流れや、昔から大切に伝えられてきた建築などを堪能しに訪れてはいかがでしょうか? ぜひこの記事を参考にしながら白川郷での時間を楽しんでくださいね。
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元記事執筆:Ai Yoneda
本記事は、2015年12月21日に公開された記事をリライトしたものです。