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【吉祥寺】美食家たちが毎日集う、1本90円の焼き鳥「いせや」
吉祥寺にはリーズナブルなグルメが多く存在しています。焼き鳥屋の老舗「いせや」は1本90円の焼き鳥を提供。注文が入ってから焼き上げるスタイルで、全てのお客さんをもてなしています。毎日通っても飽きのこない味わいで、多くの常連客が毎日訪れます。
お得なグルメが楽しめる吉祥寺
雑貨屋やドラッグストア激戦区で知られる吉祥寺。新宿や渋谷から電車で20分程度のこの場所は、低価格グルメが集まる場所としても有名です。
MATCHAでは今回、吉祥寺駅から「井の頭恩賜公園(いのかしらおんしこうえん)」に向かう途中にある焼き鳥屋「いせや」を紹介します。地元の美食家も集う焼き鳥のおいしさはいかなるものか、チェックしてみましょう!
創業90年の歴史をもつ、吉祥寺を代表するグルメ「いせや」
日本の人気ドラマ『GTO』や有名俳優オダギリジョー主演の映画『転々』にも登場する「いせや」は、吉祥寺を代表する庶民派グルメのひとつ。
1928年の創業当時は精肉販売店でしたが、のちに料理も販売するようになり、「焼き鳥を売ってほしい」というお客さんの声から焼き鳥屋を始めました。
「いせや」は台風や大雪の日でさえも、お店を休むことなく営業しています。今では天気のよくない日でも常連客がたくさん集まる料理店となったそうです。
「いせや」は現在、吉祥寺に3店舗あります。最初の本店は建物の老朽化のため、2008年に現在の場所へ建て直されました。旧本店の雰囲気を残し、とくに外観は忠実に再現されています。
「いせや」では毎日、さまざまな年代の人が焼き鳥を買うために列をなしています。お店のスタッフが、真剣な眼差しで焼き鳥を焼く姿も見れますよ。
来店がないと心配!常連客をニックネームで呼び合う友好関係
30年近く勤務している店舗責任者に「いせや」の魅力について尋ねてみました。
「ここでは同僚でもお客さんでも、みんな友達のような関係なんです。常連さんにはニックネームをつけて呼んでいます。10年以上通ってくれる方も多く、大体決まった時間に来店してくださいます。もし来ていないとスタッフみんなで心配してしまいますよ!」(店舗責任者)
おいしい焼き鳥の販売数は1日3,000本!
初めてお店を訪れる方は、メニューを見て驚くでしょう。通常、焼き鳥の値段は1本100円以上がほとんど。しかし「いせや」では、全ての焼き鳥がなんと一律90円なのです!
中国語や英語、韓国語のメニューも準備されているので、訪日観光客でも安心して注文できます。
今回は「ミックス焼き鳥」(4種類で360円)を注文しました。もちろん単品での注文も可能です。ミックス焼き鳥で頼んだレバーはほとんど臭みがなく、さっぱりした味わい。内臓系が苦手な筆者もおいしくいただくことができました。
ふりそで(鶏肩肉)は肉質が柔らかくも、しっかりした歯応えがあります。次から次へと食べたくなる1本です。野菜は国産を使用。串焼きにしたネギは繊維が細く、自然な甘みと炭火の香りが口の中に広がります。
焼き鳥はタレと塩の2種類から選べます。タレは秘伝のレシピで作られた、お店の手作りです。たくさん食べても飽きのこない味が最大の特徴です。
常連客だけが知るおいしい食べ方
常連客は、日替わりの「本日のお楽しみ品」を注文するのだそう。「本日のお楽しみ品」はスタッフがその日に提供する料理を決めており、焼き鳥以外が出てきます。冬は温かいメニューや牛丼も登場するそうです。
いつも座る自分の席に座り、冷たいビールと「本日のお楽しみ品」を合わせるのが、常連客の楽しみ方です。
さらに常連になると、スタッフを指名して焼いてもらいます。こうすることで、以前食べた焼き鳥と同じ味を味わうことができるそうです。指名料は無料ですよ!
まとめ
1人旅の場合、1人だけで焼き鳥店に入るのは少し勇気が必要かもしれません。しかし常連客も1人で訪れる人が多いため、気まずさを感じることはなく、時には隣の席の人と自然に会話が弾むことも。
おいしくてリーズナブルな美食をゆっくりと味わいながら、お店の雰囲気を楽しみましょう。
※本記事は繁体字版の記事を翻訳・再編集したものです。