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京都で味わう。とっておきの日本の朝食4選
京都在住のライターがオススメする朝食の店4軒を紹介。京都のお惣菜"おばんざい"がいただける「居様/IZAMA」、シンプルながら手間をかけた料理の「朝食 喜心」、リーズナブルでボリューム満点の朝食「京菜味のむら」など、おいしい店を厳選しました。
京都で味わう日本の朝食
1日のはじまりに欠かせない朝食。白米に、味噌汁に、焼き魚といった日本の朝食を食べたことはありますか?
今回は、筆者が住む京都でオススメの、とびっきりおいしい日本の朝食を提供する店4軒を紹介します。
1. "おばんざい"ビュッフェが自慢の「居様/IZAMA」
Pictures courtesy of 居様/IZAMA
京都の中心地、四条烏丸(しじょうからすま)を少し北西に上ったところにある「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」1Fの和食レストラン「居様 / IZAMA」。
入り口の藍色の暖簾をくぐると、シックで落ち着いた和風の空間が広がります。館内では、薄い漆喰(※1)の白い壁や、既存の蔵を活かした個室などのしつらえが見どころです。
※1:漆喰(しっくい)……建物の壁や天井などに使われる塗料のこと。石灰とふのり、粘土などを水で練り合わせ作られる。
Picture courtesy of 居様/IZAMA
店では、京都の家庭料理・おばんざい(※2)をビュッフェスタイル(税別2,400円)でいただけます。
ひじきの炒り煮やネギぬた(※3)などの小鉢から、蕎麦や湯葉(※4)などの、手間をかけて作ったちょっぴりリッチな和食が堪能できます。
ビュッフェなので、少しずついろんな料理が楽しめるのも嬉しいポイント。ぜひ「居様/IZAMA」で、日本の朝食をお楽しみください。
※2:おばんざい……京都の一般家庭で昔から振舞われてきたお惣菜。
※3:ぬた……ネギなどの野菜類や魚類、貝類、海藻類を味噌や酢で合わせた料理。
※4:湯葉……豆腐を熱したときに表面にできる薄皮のこと。吸い物の具材としてや、単品で醤油をかけて食べられる。
2."一飯一汁"の絶品朝食「朝食喜心 kyoto」
Picture courtesy of 朝食 喜心
石畳(いしだたみ)が美しい花見小路通(はなみこうじどおり)を少し西に入ったところにあるのは、朝食専門店「朝食 喜心(きしん)」です。
印象的な店名は「食事を作ることも食べることも、そのすべてが修行であり、生きることそのもの。喜ぶべき尊い行いである」という、禅の教えからきているそう。
Picture courtesy of 朝食 喜心
店のモットーは、"食に喜心をもって向き合う "こと。
そんな「喜心の朝食」(税抜2,500円)の主役は、土鍋で炊き上げたご飯と、京白味噌を使った豚汁や、夏季限定の冷や汁(※5)など3種類から選べる汁物。
それに、向付の汲み上げ湯葉、ウルメイワシの丸干し、漬物などの付け合わせがセットになっており、まさに日本の古きよき朝食といった印象。
※5:冷や汁……夏場に食べられる出汁と味噌を野菜に合わせた汁物料理のひとつ。
Picture courtesy of 朝食 喜心
営業は、 07:30〜08:50、09:00〜10:20、10:30〜11:50、12:00〜13:20、13:30〜14:50の5部制です。予約優先となっているので、事前に予約をして訪れるようにしましょう。
鎌倉にもお店があります。シンプルながらも味わい深い日本の朝食を味わってみてください。
3. アクセスもコスパも満点◎「京菜味のむら」
Picture courtesy of 京菜味のむら
京都の中心地、烏丸(からすま)エリアに店を構える「京菜味のむら」。近くにはホテルや、電車・バスなどの交通機関も充実しており、京都旅行の拠点にするには便利な場所です。
こちらでは朝の7:00から朝食をいただくことができます。
Picture courtesy of 京菜味のむら
店内は、白と木材の色を基調とした温かみのある空間が広がっています。ここで味わえるのが「朝食おばんざいセット」(税込650円)。お手頃価格が嬉しいですね。
野菜を中心とした10種類以上の日替わり「おばんざい小鉢」から4種類、ご飯は白米と雑穀米から選べます。味噌汁、コーヒーも付いてきます。
ご飯に湯葉入りのあんをかけた「湯葉丼」をセットにすることもできるので、朝からちょっぴり贅沢をしてもいいですね。
Picture courtesy of 京菜味のむら
おいしくてリーズナブルな価格の、おばんざい朝食をぜひ味わってみましょう。
4. これぞ日本家庭の朝食の味「ろじうさぎ」
Picture courtesy of ろじうさぎ
京都の老舗百貨店「髙島屋」のある四条河原町(しじょうかわらまち)から南東に進み、一級河川・鴨川(かもがわ)の近くに佇む「ろじうさぎ」。
京都の古い商人の家・京町屋を活かしたかわいらしい外観が特長的です。
Picture courtesy of ろじうさぎ
店では、普通の日本の家に入るときと同じように、靴を脱いで室内に入るのが特徴。これで畳の上で食事を楽しめるのです。
朝食には、2種類のメニューが用意されています。
そのうちの1つ「京の朝ごはん」(税込900円)には、焼き魚または煮魚、小鉢二品、だし巻たまご、味噌汁、漬物がついていて、ボリュームたっぷり。
Picture courtesy of ろじうさぎ
もう1つの朝食は、「ろじうさカレー」 (900円)。野菜がゴロゴロと入ったおうちカレー。ほっこりと心温まるお味です。
雰囲気のある京町屋で、心のこもった朝食をご賞味ください。
日本のおいしい朝食を味わおう
旅行中は宿泊先のホテルで簡単な朝食を摂る、という方も多いでしょう。
けれど、せっかく京都を訪れたのですから、本記事で紹介した店で伝統的な日本の朝食を味わってみてはいかがでしょう?
きっと思い出に残る体験になります。
In cooperation with 居様/IZAMA, 朝食 喜心, 京菜味のむら, ろじうさぎ
Main picture courtesy of ろじうさぎ
京都在住のアラサー女子。カフェ巡りと紙モノ集めが趣味。 食べることがだいすきです。