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【京都】北欧のデザインと食に出会うカプセルホテル「MAJA HOTEL KYOTO」
2019年12月、京都市の河原町エリアにオープンした「MAJA HOTEL KYOTO」は、北欧のデザインと食を満喫できるカプセルホテルです。フィンランドのプロダクトデザイナーが"小屋(MAJA)"をコンセプトにデザインしたぬくもり溢れる空間に加え、1Fにはフィンランドの本店に続いて世界初進出となる「CAFE AALTO」の2号店を併設しています。
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
京の台所「錦市場」をはじめ、さまざまなジャンルのお店が立ち並び、連日観光客で賑いを見せる京都・河原町。
2019年末に同エリアにオープンしたカプセルホテル「MAJA HOTEL KYOTO(マヤ ホテル キョウト)」は、フィンランドのデザインと食が楽しめる1軒です。
家具や室内装飾など、ホテルのあらゆるデザインを監修するのは、ハッリ・コスキネンさん。フィンランドのプロダクトデザイナーで、その作品はMoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションに選定されているほか、日本でも無印良品やイッセイ ミヤケとコラボレーションするなど世界的に活躍をしています。
1Fには、建築家のアルヴァ・アアルト(1898-1976)が設計したフィンランド・アカデミア書店内のカフェとして知られる「CAFE AALT(カフェ アアルト)」が世界初進出を果たしました。2号店となる京都店でも本店の雰囲気を汲んだ設計やメニューが魅力です。
溢れる小屋モチーフ。マリメッコとの限定テキスタイルにも注目。
フィンランド語で“小屋”を意味する「MAJA」。ホテルの名前以外にも、館内のさまざまな場所に小屋モチーフが取り入れられています。
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
なかでも愛らしさ満点の客室「Hut(ハット)」は、このホテルの象徴的な設備です。2平米の「sleep-in hut」(全40室)と3平米の「walk-in hut」(全20室)の2タイプがあり、両方のHutにはハッリさんがデザインしたハンガーフック、ハンガー、コンセントプレート、タイマー式調光が備わっています。
歩ける高さの「walk-in hut」はベッドの下にスーツケースを置くことができ、コンパクトな「sleep-in hut」はカプセルの他に別室の大きなロッカーを利用できます。
そして見逃せないポイントがもう一つ。カーテンと寝具には、ハッリさんがデザインしたテキスタイルパターンを、フィンランドのライフスタイルブランド「Marimekko(マリメッコ)」が制作。
フィンランドの森(緑)と空(青)をイメージした色の組み合わせと、Hutが連なったデザインは「MAJA KIOTO(マヤ キオト)」という名前がつけられています。館内のショップでは「MAJA KIOTO(マヤ キオト)」のトートバッグやポーチを購入できます。
それにしてもなぜここまで小屋にこだわるのでしょう。その理由をハッリさん(写真上)に尋ねたところ、「三角屋根の小屋は、誰もが“家”と認識できる世界共通のデザインであり、あたたかさや安心感の象徴だからです」と答えてくれました。
ふんだんに使われた無垢材、ところどころで丸みを帯びたデザイン、月の光をイメージしたライトなど、ゲストの心が休まる工夫がなされています。
北欧デザインに囲まれて、暮らすように過ごす
トイレ(2、3、4F)、洗面所(3、4F)、シャワールーム(4F)は全て共用。アメニティは、肌触り抜群のシャツとパンツのルームウエア、タオル、耳せん、スリッパ、シャワールームへの移動時に便利なブラックのオリジナルトートバッグが付いてきます。
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
シャワールームにはシャンプー、コンディショナー、ボディソープが揃っていて、歯ブラシは持参もしくはレセプションで購入するシステムです。
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
2Fの宿泊者専用ラウンジは、ハッリさんがデザインした、MoMAのパーマネントコレクションにも選出されている「ブロックライト」やスピーカーなどが飾られたシンプルな空間。コーヒーミルやトースターなどを自由に利用できます。
食器はフィンランドの「iittala(イッタラ)」のものを中心にセレクトしたそう。
「壁をあえてブランクにしているのは、ここで過ごすゲストたちのムードが反映されたらいいなと思ったからです。ゆったりお茶やコーヒーを煎れて、人が集まるような場所になることを願って大事にデザインしました」
アアルトの家具でフィンランドの定番料理に舌鼓
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
1Fの「CAFE AALTO」は、ヘルシンキに続く2店舗目として日本初上陸。2006年に公開された日本映画『かもめ食堂』にも登場したカフェです。朝食付きの宿泊プランを予約するとこちらで朝食をいただくことができます。
ブルーのタイルが目を引くカウンターを抜けると、ペンダントランプ、大理石のテーブルなどアアルトがデザインした家具が目に飛び込んできます。壁にはヘルシンキ店の大判写真が飾られ、テーブルにセットされた一輪の花に心温まります。
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
そんなアアルトのデザインに囲まれた贅沢な空間で提供されるのは、シナモンロールをはじめ、フィンランド伝統のブレックファースト、大きめのサーモンと野菜がゴロゴロと入ったサーモンスープなどフィンランドの定番料理。
Picture courtesy of MAJA HOTEL KYOTO
コーヒーはフィンランド店のオーナーがセレクトした京都店オリジナルの中煎りで、果実が敷き詰められたブルーベリーパイなどデザートも充実しています。22時まで営業しているので外で夕食を済ませた後に、ほっと一息つくのにもぴったり。宿泊客以外の利用も可能です。
「MAJA HOTEL KYOTO」で、フィンランド生まれの上質なデザインの数々にふれてみませんか?
In cooperation with MAJA HOTEL KYOTO
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素敵な宿を探して、その魅力を紹介する記事を書いています。
お酒は飲まないけれど渋い居酒屋でおいしいものを食べながら、おしゃべりするのが好き。
最近の興味は、上野エリアの散策と好みの和菓子店を見つけること!