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日本でインターネットを使う7つの方法!どれが便利でお得?
訪日旅行では、インターネットがいまや必須となっています。本記事では、日本でインターネットを使うための7つの方法や、それぞれのメリット・デメリット、そしてオススメのサービスを紹介します。
日本旅行にインターネットは必須
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旅先でGoogle Mapを使ったり、宿泊や飛行機の予約を確認したり……。日本旅行にインターネットはいまや不可欠です。
本記事では、訪日旅行客の方向けに、日本でインターネットを使う方法と、おすすめのサービスを紹介します。
目次
日本でインターネットを使う7つの方法
初めに:おすすめはポケットWifiかSIM
日本ではフリーWifiが使える場所が限られています。また、ローミングは金額が高い、インターネットカフェはあまり外国語対応していない、といった問題があります。
そのため、日本旅行では、ポケットWifi、SIMカード、あるいはeSIMを事前に予約しておくとよいでしょう。あるいは、仕事で出張する場合は、スマートフォンごとレンタルするのもひとつの手です。
ポケットWifi・SIM・eSIMの比較
ポケットWiFiルーター | SIMカード | eSIM | |
こんな人にオススメ |
・たくさんデータを使いたい人 ・グループ旅行 |
・なるべく荷物を減らしたい人 | ・なるべく荷物を減らしたい人 ・訪日旅行の直前に申し込む人 |
メリット |
・たくさんデータが使える ・複数のデバイスつなげる ・設定が簡単 |
・安い ・持ち運びやすい |
・手続きが簡単 ・(SIMカードに比べ)物理的なカードの抜き差しがない |
デメリット | ・持ち運びが多少不便 |
・初期設定が多少難しい。 ・SIMカードの入れ替えが面倒 |
・初期設定が多少難しい |
日本でインターネットを使う7つの方法
続いて、日本でインターネットを使う方法を7つ、紹介します。
1.フリーWifi
日本では近年、空港や主要な駅はもちろんのこと、宿泊施設やカフェ、ショッピングモールなどでもフリーWiFiを提供する施設が増えてきました。
また、日本の通信大手・NTTでは、複数の言語に対応したアプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」を提供しています。こちらをダウンロードすると、日本国内50,000以上のスポットでWiFiが使えるようになります。
もっとも、フリーWiFiは、特定のスポット周辺でしか使えないので、道を歩きながらGoogle Mapをリアルタイムで使いたい人にとっては、不便です。
また、フリーWiFiはその性質上、不特定多数とネットワークを共有することになります。そのため、クレジットカード情報など大切な情報の入力は、できれば避けたいところです。
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2.ポケットWifi
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ポケットWiFiルーターは、スマートフォンより少し小さいくらいのサイズの機器です。電源を入れ、接続したい機器にパスワードを入力すればすぐに使える手軽さが魅力です。
また、一般的に使えるデータ量も多いほか、複数のデバイスにつなぐことができます。そのため、グループ旅行や、ゲーム好きの方、仕事の出張の方などにオススメです。
一般的にポケットWiFiはSIMカードより料金が高めです。しかし、Ninja Wifiは、割引を使えばSIMと同等程度の安さになります。
ただし、ポケットWiFiルーターは基本的にレンタルのため、帰国前に返却をする手間がかかります。また、機器の破損に対する保険をつけるかどうかも検討すべきポイントです。
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3.SIMカード
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SIMフリーのスマートフォンに差しこんで使うSIMカード。ポケットWifiと異なり、スマートフォン内に差し込むので持ち運びが便利です。また、ポケットWifiと比較して、一般的に使えるデータ量が少なめですが、価格も安めです。
もっとも、事前にスマートフォンのSIMロックを解除する必要がある、SIMカードの差し替えが面倒といったデメリットがあります。
また、初期設定(APN設定)に苦戦する人もいるかもしれません。実は筆者も、海外旅行時にSIMカードを何度か使っていますが、APN設定のやり方が分からず30分くらいかかったこともありました。
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4.eSIM
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eSIMとは、Embedded SIM(本体組み込み型のSIM)の略称です。
通常のSIMカード(Physical SIM)は、端末からスロット(差し込み口)を出してカードを入れ替える必要があります。この場合、入れ替える手間がかかるのはもちろん、SIMカードを紛失したり、破損したりする恐れもありました。
それに対し、eSIMは機器上での設定変更のみで使うことができ、物理的な抜き差しは不要です。金額的にはSIMカードとほとんど変わらず、かつ手間はSIMカードよりも少ないので、オススメのサービスです。
もっとも、eSIMは、古いスマートフォン機種では対応していない場合があるので注意しましょう。
なお、SIMカード、eSIMとも、基本的にはインターネットのみで、電話は使えません。しかし、Sakura Mobileは2024年2月に電話機能付きのSIM/eSIMの提供を始めています。Sakura Mobileは英語圏からの旅行者にとても評価の高いサービスです。
このほか、日本に在住する外国人のためのさまざまなサービスを行っているGTNが提供するGTN Prepaid eSIMといったサービスもあります。
5.ローミング
契約している携帯会社のサービスを外国でもそのまま使えるローミング。手間がかからず使えるのが最大のメリットです。
一般的に、料金は高額になりがちですが、携帯会社ごとにさまざまなプランがあります。
もっとも、携帯会社によっては、電話やメッセージの送受信はできるけれど、それ以外のデータのやり取りができない場合もあったりと、さまざまな制限があるので、ご注意ください。
6.インターネットカフェ
インターネットカフェのイメージ Photo by Pixta
有料でパソコンとインターネットを使用できるインターネットカフェは、大都市を中心に日本各地にあります。
日本の場合、マンガがたくさん置かれている「マンガ喫茶」として営業している店舗が多いのも特徴です。また、ドリンクが飲み放題だったりするのも嬉しいところです。
日本では、特に「快活CLUB」「自遊空間」といったチェーン店が有名です。
料金相場としては、オープンスペースの利用で3時間700円程度。鍵付きの個室などになると、より料金が高くなります。
もっとも、日本の多くのインターネットカフェは、外国語に対応していない場合が多くあるので、利用する際はご注意ください。
7.スマートフォンのレンタル
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日本には、スマートフォンの機器そのものを貸し出すサービスもあります。
ソフトバンクは、1日550円~で、スマートフォンのレンタルを行っています(データ通信のやり取りは別途、1日0~990円かかります。)
一部のサービスを除き、日本のSIMカードやポケットWifiでは、インターネットにはつなげても、電話をかけることはできません。電話も使いたい場合、スマートフォンごとレンタルするのもひとつの手です。
長期滞在する場合のインターネット
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本記事では、主に短期で旅行をする訪日旅行客向けのサービスを紹介しています。
しかし、留学・仕事などで東京に半年~1年程度の滞在する場合にも、日本にはさまざまなサービスがあります。
ポケットWifi
留学や仕事で半年~1年程度、日本に滞在する場合、SIMカードとポケットWifiの両方をそろえておくとよいでしょう。
mobalやSakura Mobileは、中長期滞在向けの便利でお得なポケットWifiを提供しています。
家にインターネット回線を引く
日本に1年以上滞在する場合は、より安く大容量のデータを使うため、家にインターネットの回線を引くこともぜひ検討してみてください。
以下のMATCHA記事で、主なインターネットのサービスを紹介しています。特にSakura Mobileは英語だけで申し込みできるサービスを提供しています。また、GTNも、英語以外のベトナム語や繁体字、簡体字、韓国語などさまざまな言語に対応したサービスを行っています。
日本人向けの格安スマホサービスを使う
日本人向けの格安のスマートフォン・SIMを使うのもひとつの手です。近年、日本では法規制の改定により、たくさんの格安サービスが誕生しています。
それらの多くは、申し込みは日本語のみとなります。ただ、日本語に慣れてきたり、日本人の友人に手伝ってもらえたりする場合は、ぜひトライしてみてください。
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よくある質問
日本でどうやってインターネットを使えばよい?
日本でインターネットを使うには、7つの方法があります。
1.フリーWifiを使う
2.ポケットWifiを使う
3.SIMカードを使う
4.eSIMを使う
5.ローミングを行う
6.インターネットカフェに行く
7.スマートフォンをレンタルする
日本のインターネットは良い?
日本では現在、人が少ない無人島などを除き、ほぼすべてのエリアでインターネットがつながります。また、近年、地下鉄などでもスムーズにつながるようになりました。
日本にはフリーWifiはある?
日本では、空港や主要な駅、カフェ、ホテルの多くでフリーWifiを提供しています。特にマクドナルドやスターバックスなどでは、フリーWifiがスムーズにつながります。
私のスマートフォンは日本で使えますか?
多くの携帯会社は、海外で使える国際通話やインターネットのローミングサービスを行っています。会社ごとにプランは異なっているので、ご自身が使っているスマートフォンの会社の情報を調べてみてください。
日本旅行で必要なデータ量は?
旅行時に必要なデータ量は、使い方によって異なります。以下を目安に検討してみてください。
日本の通信データ量の目安(1GBの場合)
メール送信:2,090通(1回あたり約500KBを想定)
動画視聴:中画質で約4時間16分
Google Map:約1,432回閲覧(1回あたり10分の閲覧を想定)
参照:Wi-Fiレンタルどっとこむ
自分に合ったサービスを探そう!
インターネットのサービスは、使い勝手の良さや使えるデータ量などを含め、自分に合ったものを選ぶのが大切です。
本記事を参考に、次の日本旅行で使うインターネットのサービスを検討してみてくださいね!
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。