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【9月〜11月】秋の行事・祭りで日本文化を体験しよう!
日本には伝統的な行事や祭りがたくさんあります。今回は、秋(9月、10月、11月)に行われる行事や特徴的な祭りをご紹介します。ぜひ日本観光の際に日本の文化や風習に触れてみてください。
日本の秋の行事・祭りといえば?
日本の秋は、9月〜11月にあたり、収穫の季節でもあります。
そのため古来から、さまざまな祭りや行事が行われてきました。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
目次
1.9月の祭りと行事
2.10月の祭りと行事
3.11月の祭りと行事
4.よくある質問(FAQ)
5.まとめ
9月の祭りと行事
お月見
昔の暦で8月15日(今の暦で9月中旬から10月の初頭)の夜を十五夜といい、その夜に見られる満月はもっとも美しいとされ「中秋の名月」と呼ばれます。
その月を観賞すると同時に、ちょうどこの時期に収穫を迎えるコメなどの農作物の豊作を願い、また感謝する儀式でもあります。稲穂に似たススキを邪気払い(災いを避けるためのお守り)として飾り、月に似た団子を供え物として飾って食べます。
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大阪「岸和田だんじり祭」
大阪府岸和田市で毎年行われる有名な祭りです。
もともとは豊作を祈るまつりでしたが、今ではだんじり(彫刻を施した木で作られた祭礼用の大きな曳き車)を500人くらいで曳いて町中を疾走する、勇壮で荒々しい光景が興奮を誘うとして、多くの見物客が祭りを見に訪れます。
走りながらの方向転換、だんじりの中から聞こえるお囃子(和楽器のリズミカルな演奏)、屋根の上でうちわを持って指示を出す様子など、見どころはたくさん。安全にその迫力を満喫するために、公式HPで少し予備知識を入れてから見に行くとよいでしょう。
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10月のまつりと行事
京都「平安神宮 時代祭」
京都三大祭りの1つで、かつて日本の首都であった京都誕生の日である10月22日に、京都の歴史と文化を紹介するための壮大な行列を見ることができます。
約2000人の行列の順序は、明治維新(日本の江戸時代から明治時代になるときの政治的・社会的な改革)から時代を遡るように表現されており、その衣装や道具の1つ1つが専門家の監修のもと厳密に作られています。
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11月のまつりと行事
七五三
日本中どこの神社でも見られる、子どもの健やかな成長を祝う風習で、11月15日あるいはそれに近い週末などに、3歳・5歳・7歳の子どもが晴れ着(多くは和服)を着て参拝する行事です。
もともとは、3歳で髪を伸ばし始める(女子)、5歳で袴(はかま:和装のズボン)の着用をする(男子)、7歳で大人と同じタイプの着物を着る節目の儀式でしたが、今では本来の意味は薄れています。
子どもの長寿を願って、千歳飴(赤と白の細長い飴)を食べるのが一般的です。
浅草 鷲(おおとり)神社/新宿花園神社 酉(とり)の市
秋の収穫を祝って鶏を奉納したのが始まりで、その後開運招福、商売繁盛を願う祭りになり、正月を迎えるための祭りとして定着しました。
有名な縁起物(えんぎもの:幸運を呼び寄せるお守り)である熊手(くまで)が売りだされることで有名です。熊手は、本来は落ち葉などをかき集める掃除用具ですが「福をかきこむ」ということで、買って帰って家に飾るとよいことがあるといわれています。
こうした祭りや行事は、その場に身を置くだけでも日本の伝統文化を肌で感じることのできる絶好のチャンス。機会があればぜひ、体験してみてはいかがでしょうか。
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よくある質問
日本の秋はいつですか?
日本の秋は一般的に9月〜11月までとされています。
9月:秋の始まりで、夏の暑さが徐々に和らぎ、朝晩の気温が下がり始めます。この時期は台風シーズンでもあり、天気が不安定になることもあります。
10月:本格的に秋を感じられる時期です。気温がさらに下がり、空気が澄んで爽やかな日が多くなります。10月中旬から下旬にかけて、北日本や高地では紅葉が始まります。
11月:秋が深まり、全国的に紅葉のピークを迎えます。気温も一段と下がり、冬の訪れを感じさせる時期でもあります。11月末には、寒さが本格化し、初冬の兆しが見られることもあります。
日本の秋の見どころは?
日本の秋は、四季の中でも特に美しく、豊かな自然と文化が楽しめる季節です。気温が穏やかになり、空気が澄んでくるこの時期は、さまざまな魅力があります。また、地域によって気候が異なるため、各地でその地ならではの秋の魅力を感じることができます。
日本ならではの秋の楽しみ方は?
1. 紅葉
秋の日本を象徴する「紅葉」。10月から11月にかけて、全国の山々や公園、寺社などで木々が赤や黄色に染まります。特に京都や奈良、箱根、日光などの観光地では、美しい紅葉を楽しむことができ、毎年多くの人々が訪れます。紅葉の名所では、夜間ライトアップが開催される場所も多く、昼間とは違った幻想的な風景が広がります。
2. スポーツ
涼しい気候はスポーツに最適です。また、運動会シーズンでも知られ秋の定番行事として親しまれています。秋の澄んだ空気の中でのジョギングやハイキングなどのアウトドア活動も人気です。また、プロスポーツも盛んで、野球やサッカーなどの試合が多く開催されます。
3. 芸術と文化
日本の秋は「芸術の秋」とも呼ばれ、文化的なイベントが多く開催されます。美術館や博物館で特別展が行われたり、音楽や演劇の公演が増える時期です。さらに、秋の夜長を利用して、読書を楽しむ人も多く、静かに過ごすのにぴったりの季節です。
日本の有名な「秋祭り」は?
秋は、日本各地で豊作を祝う祭りや、伝統的な祭りが多く開催されます。以下代表的な秋祭りです。
・「岸和田だんじり祭」(大阪)-2024/9/14/(土)、15(日)
・「時代祭」(京都)-2024/10/21/(月)、22(火)
・「浅草酉の市」(東京)-2024/11月5日(火)、17日(日)、29日(金)
・「長崎くんち」(長崎)-2024/10/7/(月)〜9(水)
・「秋の高山祭」(岐阜)-2024/10/9/(水)〜10(木)
これらの祭りでは、神輿(みこし)の行列や伝統的な踊り、屋台での食事が楽しめます。秋の澄んだ空の下で行われる祭りは、地域の文化や歴史を体験する貴重な機会です。
日本の「秋の味覚」といえば?
秋は「実りの秋」とも呼ばれ、食べ物が豊富になる季節です。栗、サツマイモ、カボチャ、キノコ、そして秋刀魚(サンマ)などが旬を迎えます。日本では、この時期に収穫された新米も楽しめます。秋の味覚を楽しむために、これらの食材を使った料理が家庭やレストランで提供されます。松茸ご飯や栗ご飯、秋鮭の塩焼きなど、季節感あふれる食事が楽しめます。
日本らしさ溢れる秋の行事・祭りを体験しよう!
日本の秋は、自然の美しさと文化、食の楽しみが融合した季節です。紅葉狩りや秋祭り、旬の味覚を楽しむことで、日本の秋を存分に堪能することができます。この時期に日本訪れる方は、この日本ならではの豊かな四季の魅力を感じられるでしょう。
また、この時期は温泉旅行に最適な季節でもあります。涼しい気候の中で、温泉に浸かりながら紅葉を楽しむのオススメ! 自然豊かな場所で、秋の風景を満喫しながら過ごしてみては?
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本記事は、2015年11月年6日に公開された記事をリライトしたものです。
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