旅の準備はじめよう
大迫力の急旋回!大阪が熱く燃えるだんじり祭
関西の祭りといえば、京都の「祇園祭」を思い浮かべるかもしれません。でも大阪の泉州には、京都とは全く趣の異なるワイルドな「だんじり祭」があります。山車が高速で旋回する様子や、巨大な山車の上で人が踊り狂う様子はスリル満点です!
だんじり祭りが有名な大阪の泉州とは?
日本には数多の祭りがあり、それぞれに特色があります。中でも、地域の人々の熱狂を感じたいなら、オススメは大阪・泉州で行われているだんじり祭。
泉州とは、大阪府の堺市以南から和歌山県との県境までの地域を指します。関西空港、 りんくうタウンといったスポットや、泉州タオルなどの名産品で知られていますが、ここで一体、どんなお祭りが行われているのか、早速見てみましょう。
地域を挙げて行うだんじり祭
だんじりとは車輪付きの山車のこと。だんじり祭では、このだんじりが町内を駆け巡ります。
だんじり祭は関西で盛んですが、特に有名なのは、泉州の岸和田市のものです。
だんじり祭では、町ごとに隊が構成されます。だんじりを曳くのは主に男性で、子どもは男女ともに参加します。だんじりを曳かない女性たちは、飲食物を提供したり、後片付けをしたりします。
各町では、専用の祭り服やタオル、旗や幟などを用意。地域を挙げて、祭りに取り組みます。
各町には、だんじりの保守やメンテナンスを行う専用の小屋も設けられています。
だんじり祭の流れ
だんじり祭が始まるのは、早朝。各町では、だんじりを小屋から近くの神社へ曳いていき、一組ずつ出発します。
出発前に、だんじりの乗り手たちが、観衆にクッキーやキャンディーといったお菓子を投げて配ります。その後、曳行が始まります。
曳行は、16:00~17:00ごろにひと段落。いったん、だんじりは小屋に戻され、提灯で飾られます。その後、19:00過ぎに再び夜間の曳行が行われます。
夜間曳行は日中のように激しくないため、幼稚園や小学生などの子どもたちも祭り服を着て、一緒に山車を引きます。
だんじり祭の見どころ3選
1.特色に富む細やかな木彫り
だんじりの形は、地域ごとに異なります。泉州のだんじりは、美しい木彫りの装飾が施されています。
だんじりは、曳行前にしばらく神社に置かれます。その時に、その細やかな工夫を、じっくり見てみてくださいね。
2.屋根の上で活躍する「大工方」
だんじりには、多くの人が乗っています。まず、屋根の下で太鼓や笛などを演奏する人が目につくでしょう。
しかし、一番目立つのは、屋根の上にいる「大工方(だいくがた)」です。
低い屋根に乗っている大工方は、曳き手に山車の曲がる方向を伝えます。そして屋根の一番上にいる大工方は、山車の曳行が始まると、扇子を手に胸をはだけて、熱狂的に踊り、屋根の左右を飛び跳ねます。
3.迫力満点の急旋回
だんじり祭り最大の見せ場は、「やりまわし」と呼ばれる猛スピードでの旋回です。
通常、日本のお祭りで山車を曳く時は、曲がり角で一度止まってから旋回します。しかし、だんじり祭の場合、上手なだんじりは、走ったまま旋回します。
だんじりは重さ4トン以上になるほか、付いているのは木製の車輪で、しかも前後に曳き手が長い列をつくって引っ張っります。そのため、走りながら旋回するには、絶妙なチームプレーが必要です。
だんじりが道路脇の建物を避けたり猛スピードで旋回したり、大工方が信号機などを避けながら飛び跳ねたり……。だんじり祭は、スリル満点の場面がいっぱいです。
自身の安全確保を
だんじり祭りは、毎年9月・10月に行われる岸和田のものがもっとも有名(2020年は中止)ですが、その他の近隣市町村でも、スリル満点のだんじり祭を見ることができます。祭りの今後の開催予定は、公式HPをチェックしてください。
だんじり祭は、事故も多く発生します。見物する際は、必ずスタッフの指示に従い、自身の安全を守ってくださいね。
あわせて読みたい
喜歡自然,喜歡夕陽,喜歡咖啡館。 喜歡散步,喜歡開車,喜歡探險未知。