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【2024最新】京都のおすすめ美術館・博物館15選!京セラ・福田美術館など、今熱いスポットを紹介
京都には、現代アートから伝統工芸、マンガ、お菓子など、多彩なテーマを扱う美術館や博物館があります。本記事では、京都市京セラ美術館や福田美術館をはじめ、今熱いスポットを紹介。注目のイベントもお伝えします。
多彩なテーマ・イベントが楽しめる京都の美術館・博物館
京都は、古くから陶芸や漆芸といった多彩な工芸・芸術が、茶道などとともに発展してきました。
そして現在は、これらの伝統芸術と、現代アートが交わる活気あふれるアートシーンが出現しています。本記事では、京都で今熱い15の美術館・博物館を紹介します。
京都の美術館・博物館15選
1. 京都市京セラ美術館
2. 福田美術館
3. 何必館・京都現代美術館
4. 京都国立近代美術館
5. 京都国立博物館
6. 細見美術館
7. 古田織部記念館
8. 野村美術館
9. アサヒグループ大山崎山荘美術館
10. 美術館「えき」KYOTO
11. 京都国際マンガミュージアム
12. 京都伝統産業ミュージアム
13. 祇園 花街芸術資料館
14. 京菓子博物館
15. 京都岡崎 蔦屋書店
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1. 京都市京セラ美術館
Photo by Pixta
「京都市京セラ美術館」は、京都のアートシーンを代表するスポットのひとつ。1933年に開館した、日本で最も古い美術建築のひとつです。2019年のリノベーションを経て、レトロな西洋建築と現代建築が融合した美しい姿によみがえりました。
京都市京セラ美術館の特別展は、京都や世界各地の美術に焦点を当てています。これらの展示は優れたキュレーションがなされ、多くの訪問者を惹きつけています。
2024年のハイライトには、「キュビズム革命 - パリのポンピドゥー・センターのコレクション展」と「村上隆 もののけ京都展」があります。
コレクションルームでは、さまざまな時代やジャンルの約4,400点の京都美術のコレクションを鑑賞できます。このコレクションは、伝統と革新が交差する京都のアートシーンの進化を体現しています。この中には、日本画、西洋画、彫刻、版画、工芸、書道が含まれます。
Photo by Pixta
京都市立京セラ美術館の近くには、平安神宮や、桜の名所として知られる岡崎公園があります。ミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」では、琵琶湖疏水を眺めながら、焙煎したてのコーヒーやクラフトアルコールとともに京スイーツを楽しむことができます。
2. 福田美術館
Picture courtesy of Wabunka
嵐山の渡月橋の近くにある「福田美術館」は、2019年に開館。すばらしい建築と美術コレクションにより、たちまち注目を集めました。
館内のデザインは、伝統的な京町家のモチーフと現代的な日本の美意識を調和させ、嵐山の美しい自然に溶け込んでいます。
Picture courtesy of Wabunka
福田美術館には、江戸時代から現代までの日本画約2,000点が収蔵されています。中にはめったに一般公開されない貴重な作品も含まれています。これらは常設展示されていませんが、年に4回行われる特別展で展示されます。
この美術館では、伊藤若冲や横山大観といった有名な日本画家の作品も見ることができます。特に美人画の作者・竹久夢二のコレクションは日本最大級です。
見学の後は、美術館のカフェで美味しいデザートや軽食、飲み物を楽しみながらリラックスできます。
3. 何必館・京都現代美術館
「何必館(かひつかん)・京都現代美術館」は祇園にあります。1981年に設立され、既成概念にとらわれない現代アートを展示しています。
美術館のコレクションの中心は、日本画家の村上華岳(1888-1939)、油彩画家の山口薫(1907-1968)、書道・絵画・陶芸家の北大路魯山人(1883-1959)らの作品。彼らの作品と美学は、日本の伝統美術と、現代美術の架け橋となっています。
特別展は毎年春と秋に開催されます。5Fには茶室と太陽の庭があり、ここでは訪問者が芸術と自然のつながりを感じることができます。
何必館・京都現代美術館
住所: 京都市東山区祇園町北側271 Map
時間: 10:00 - 18:00
休館日: 月曜日
公式HP: http://www.kahitsukan.or.jp/frame_e.html
4. 京都国立近代美術館
Photo by Pixta
「京都国立近代美術館(MoMAK)」は、日本および世界各地の20世紀の美術作品と関連資料の収集と保護を目的とする国立機関です。
特に京都や関西地方の芸術家や芸術運動、京都派の日本画に焦点を当てていますが、日本の近代美術・工芸の全体像に触れられるとともに、世界各地のさまざまなジャンルの作品も楽しめます。
MoMAKでは、年間5回の特別展や巡回展を開催するほか、コレクションギャラリーの作品を年に約5回定期的に展示替えしています。詳細はMoMAKの公式HPをご覧ください。
京都国立近代美術館
住所: 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1 Map
時間: 10:00 - 18:00
休館日: 月曜日
公式HP: https://www.momak.go.jp/
5. 京都国立博物館
Photo by Pixta
「京都国立博物館」は、東京国立博物館や奈良国立博物館とともに、明治時代に設立された初期の帝国博物館のひとつ。初めての展示会は1897年に開催されました。
現在は、歴史的遺物や有形国宝の保存と研究にも積極的に取り組んでいます。
京都国立博物館のコレクションには、仏教美術から絵巻物、中世の絵画、書道、彫刻、陶磁器、漆器、織物、衣装など、日本の芸術表現のあらゆる分野の傑作が含まれています。
何世紀にもわたって日本の芸術や工芸がどのように進化してきたかを知るにぴったりの場所です。
京都国立博物館
住所: 京都市東山区茶屋町527 Map
時間: 9:30 - 17:00 ※月曜定休
公式HP: https://www.kyohaku.go.jp/jp/
6. 細見美術館
Picture courtesy of PR Times
細見美術館は、日本美術コレクターの細見家のアートコレクションを展示するため、1998年に設立された美術館です。
Picture courtesy of PR Times
ギャラリーが集まる京都の「文化圏」ともいえる京都東部の岡崎エリアにある「細見美術館」には、平安時代や鎌倉時代の仏教美術や神道美術、室町時代の水墨画など、日本の歴史の主要な時代の美術品約1,000点が所蔵されています。
その中には、漆器や茶道具、桃山陶磁器、琳派や伊藤若冲による江戸時代の絵画など、人気の展示品も多くあります。
敷地内にある茶室も一般公開されています。ここは、茶道のイベントにも定期的に使用されます。
美術館内のカフェは、訪問後にくつろぐのに最適です。美術館内のアートキューブショップでは、和のデザインを取り入れた美しいアイテムを取り扱っています。
細見美術館
住所: 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 Map
時間: 10:00 - 17:00
休館日: 月曜日
公式HP: https://www.emuseum.or.jp/
7. 古田織部記念館
Example of an Oribe-style container (*for illustration purposes only). Photo by Pixta
古田織部は、茶人千利休の七弟子の一人であり、将軍徳川家康をはじめとする当時の大名の茶道の師範を務めました。
織部は、不規則な形やめずらしいモチーフなど、個性の強い茶碗を好むことで知られています。美濃焼、唐津焼、備前焼の職人たちとともに茶碗、茶道具、建築、庭園などの制作に自ら携わりました。
2014年にオープンした「古田織部博物館」では、織部様式の茶道具の世界を紹介しています。この博物館がなければ、今日のような形の茶道はありえなかったでしょう。美術館は京都府立植物園の近くにあります。
古田織部記念館
住所: 京都市北区上賀茂桜井町107-2, B1
交通アクセス: 市営地下鉄烏丸線北山駅下車 4番出口 徒歩3分
時間: 9:30 to 17:00
休館日: 月曜日(祝翌日休館)、年末年始、展示替え期間中
公式HP: http://www.furutaoribe-museum.com/about.html
8. 野村美術館
「野村美術館」では毎年春と秋の2回、野村徳七が収集した美術品を展示する展覧会を開催しています。
徳庵が茶の湯と能楽に造詣が深かったことから、展示品は、貴重な茶道具、能面や能装束、書道作品など多岐にわたっています。
また、館内には「長軒」と呼ばれる茶室があり、定期的に茶会が催されています。
春や秋に京都を訪れるなら、野村美術館で日本文化の真髄に触れてみてはいかがでしょうか。
野村美術館
住所: 京都市左京区南禅寺下河原町61 Map
時間: 11:00 - 16:30
開館期間: 3月上旬〜6月上旬までと、9月上旬〜12月上旬までの年2回の展覧会期間中のみ営業
休館日: 月曜日(月曜が祝日の場合は翌日) (*closed on Monday, or Tuesday if Monday is a national holiday)
公式HP: https://nomura-museum.or.jp/publics/index/16/#block157
9. アサヒグループ大山崎山荘美術館
1996年に設立された「アサヒグループ大山崎山荘美術館」は、日本と西洋の近代美術を紹介しています。
大山崎山荘は、1920年代に実業家・加賀正太郎氏が個人的な週末の保養地として建設したもので、加賀氏の英国文化への憧れと自然との深い結びつきを体現しています。
また、アサヒグループの初代社長であり、加賀と並ぶ民藝運動のパトロンであった山本為三郎氏の美術コレクションをキュレーションしており、その豊かな文化遺産に触れることができます。
モネの作品をはじめとする西洋美術コレクションは、著名な建築家、安藤忠雄氏の設計による別館「地下の宝石箱」に収められています。この建物はヴィラの自然環境と調和し、周囲の景観美を引き立てています。
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10. 美術館「えき」KYOTO
Pictures courtesy of PR Times
「美術館「えき」KYOTO」は、京都駅構内のJR京都伊勢丹の7Fにある。文化の交流、創造、振興の拠点として1997年にオープンしました。
絵画、写真、絵本、工芸、アニメーション、ファッションなど、さまざまなジャンルの展覧会を開催。専門的なキュレーションによる魅力的な展示で、誰からも愛され親しまれる美術館を目指しています。
2024年は、20世紀初頭の日本画を紹介する展覧会や、現代美術家・みうらじゅんの作品を紹介する夏の展覧会など、多彩な展覧会を開催する予定です。
美術館「えき」KYOTOは、アートを身近に感じ、気軽に日本美術に触れることのできる場所です。
美術館「えき」KYOTO
住所: ジェイアール京都伊勢丹 7F
時間: 10:00 - 19:30
公式HP: https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/index.html
11. 京都国際マンガミュージアム
Photo by Pixta
京都市と京都精華大学の協力により設立された「京都国際マンガミュージアム」は、30万点にも及ぶマンガ資料を収蔵しています。
江戸時代の浮世絵から、明治、大正、昭和初期の雑誌まで、その展示は実に多彩。さらに、第二次世界大戦後の貸本や、現代の人気マンガシリーズ、世界中のコミック本までがコレクションされています。
来館者は幅広いジャンルのマンガに触れることができるだけでなく、館内で開催されるマンガをテーマにしたワークショップに参加することもできます。
京都国際マンガミュージアム
住所: 京都市中京区金吹町452 Map
時間: 10:00 - 17:00
公式HP: https://kyotomm.jp/jp/
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12. 京都伝統産業ミュージアム
Picture courtesy of PR Times
1977年の開館以来、京都に根ざした工芸品とその背景を紹介し、伝統工芸の振興に努めてきた「京都伝統産業ミュージアム」。
伝統工芸は、茶の湯や生け花、能や狂言などの芸能など、独自の芸術が花開いた京都の文化と深く結びついています。これらの芸術はすべて、高度な技術を持つ専門の職人によって作られたオブジェ、道具、衣装を使用しており、彼らの仕事は日本文化そのものを形成してきました。
同館は2020年にリニューアルし、現代の匠の活動を紹介する取り組みをさらに充実させています。伝統と現代の実用性が見事に融合した本物の工芸品との出会える場所です。
京都伝統産業ミュージアム
住所: 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ B1F Map
時間: 10:00 - 18:00
公式HP: https://kmtc.jp/
13. 祇園 花街芸術資料館
Photo by Pixta
2024年5月にオープンした「祇園 花街芸術資料館」は、京都の芸妓・舞妓文化を紹介する施設です。祇園地区の中心、八坂神社のすぐ向かいにあるこの美術館は、祇園の豊かな遺産に触れられる常設展示が特徴です。
祇園甲部歌舞練場(ぎおんこうぶかぶれんじじょう)は、芸妓・舞妓が舞踊を披露する有名な年中行事「都をどり」のメイン会場です。この行事の歴史は1872年までさかのぼります。
博物館を訪れる人は、芸者や舞妓と一緒に写真を撮ったり、魅惑的な伝統舞踊を鑑賞したりできますよ!
14.京菓子博物館
伝統的な和菓子の歴史や工芸を紹介する施設として「京都菓子博物館」は1978年に開館しました。
歴史的な文書や、職人が精巧な菓子を作るために使う道具、本物の花や木のように作られた菓子などの展示を見ることができます。
入館料は無料なので、誰でも気軽に利用できます。また手ごろな価格で、抹茶と季節の京菓子を一緒に楽しむことができます。
この美しい京菓子は、美術館に隣接する銘菓店「俵屋吉富」によるもの。家族や友人への気の利いた贈り物にも最適です。
京菓子博物館
住所: 京都市上京区柳図子町331-2 Map
時間: 10:00 - 17:00
公式HP: https://kyogashi.co.jp/shiryoukan/
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15. 京都岡崎 蔦屋書店
Picture courtesy of PR Times
豊かな文化を誇る街・京都の蔦屋書店では、コンシェルジュが、アートと日本のライフスタイルをテーマにした書籍やグッズを厳選しています。
「京都岡崎 蔦屋書店」は京都の文化地区岡崎に位置し、劇場、美術館、岡崎公園に隣接しています。このスタイリッシュな文化空間では、コーヒーを楽しんだり、本を読んだり、アートや工芸品のギャラリーで展示を楽しんだりできます。
京都岡崎蔦屋書店のアートギャラリーでは、現代アートの展覧会を定期的に開催しています。この場所を訪れて、日本のアートの最新動向に触れたり、アーティストやその作品に出会ったり、コレクション用のアート作品を購入したりすることもできます。
京都岡崎 蔦屋書店
住所: 京都市左京区岡崎最勝寺町13 ロームシアター京都 パークプラザ1F Map
時間: 8:00 - 20:00
公式HP: https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/
京都でアートを楽しもう
京都は、芸術を楽しむ機会がたくさんあります。
伝統文化と近現代アートがどのように共存し、日本のあらゆる芸術様式が互いに刺激し合い、刺激し合っているのかを知るには、日本でもっとも適した場所のひとつと言えるでしょう。
毎年10月に開催される、視覚芸術や舞台芸術を紹介する日本有数のフェスティバル「KYOTO EXPERIMENT 」も、京都の文化の鼓動を感じるには絶好の手段です。
京都でアートを楽しみたい方は、上記で紹介した美術館やギャラリーをぜひ参考に訪れてみてはいかがでしょうか。
2016年よりMATCHA編集者。 能楽をはじめとする日本の舞台芸術に魅せられて来日。 そして、日本文化について日々学べるすべてが私をここに留まらせています。
2012年からいけばな(池坊)と茶道(表千家)を習っています。 勤務時間外に書いた短編小説や劇評は総合文学ウェブメディア「文学金魚」にてお読みいただけます。