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9月〜11月が見頃の「秋の花23選」鑑賞スポットも紹介
日本の秋に咲く花に興味のある方必見!コスモスや金木犀、ダリアなど、有名な23種類の植物を観賞スポットとともにご紹介します。秋に見頃を迎える草花をチェックして、秋の風情を楽しみましょう!
9月〜11月が見頃!
秋の訪れを感じる花といえば?
日本の秋は、色とりどりの花々が咲き誇り、自然の美しさを存分に楽しめる季節です。秋の花々は、その美しさだけでなく、香りや風情も楽しむことができます。
本記事では、秋の代表的な花々とその見頃、観賞スポットについて詳しく紹介します。さあ、一緒に秋の花の魅力を探っていきましょう!
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定番の秋の花一覧
1.コスモス
コスモスは日本の秋を代表する多年草(※)です。名前の由来は、ギリシャ語で「調和」や「美」を意味する「Kosmos」だといわれています。
花びらの形が桜に似ていることから、日本語では秋の桜を意味する「秋桜」と書きます。
9月から11月にかけて日本全国で咲き、特に広大なコスモス畑は観光地として人気を集めます。色鮮やかな花々が一斉に咲く姿は圧巻で、写真愛好家や家族連れに大人気です。
コスモスはピンク色が有名ですが、ほかにも白やオレンジ、黄色、黒などがあります。
ピンク色は「乙女の純潔」、白色は「優美」「美麗」など、それぞれ異なる花言葉があるので贈り物にする際には花言葉を調べてみてくださいね!
※多年草:季節が変わっても枯れることなく、毎年花を咲かせる植物のこと。
コスモスの観賞スポット
【関東】昭和記念公園(東京)、国営ひたち海浜公園(茨城)
【関西】花博記念公園鶴見緑地(大阪)、万博記念公園(大阪)、大阪市立長居植物園(大阪)
2.キバナコスモス
キバナコスモスは、鮮やかな黄色や濃いオレンジの花を咲かせます。花言葉は「野生美」や「調和」。力強くエネルギーに満ちた姿は小さな太陽のようです。
普通のコスモスより開花時期が早いのが特徴で、6月頃~10月下旬まで長い期間楽しむことができます。
原産地はメキシコで、日本には大正時代(1912〜1926年)に伝わり、広く愛されるようになりました。
暑さに強く丈夫なので、初心者のガーデニングにも好まれます。キバナコスモスは育てやすく手に入れやすいため、公園の花畑だけでなく、民家の庭先で見る機会も多いでしょう。
キバナコスモスの観賞スポット
【関東】昭和記念公園(東京)
【関西】大阪万博記念公園(大阪)、藤原宮跡花園(奈良)
3.キンモクセイ(金木犀)
キンモクセイ(金木犀)は9月下旬から10月中旬にかけて、甘く芳醇な香りのある小さなオレンジ色の花をたくさん咲かせる樹木です。庭木や街路樹として育てられていることも多く、秋になると遠くまでその香りが漂ってきます。
金木犀は中国が原産で、中国名は「桂花」と言います。中国では、キンモクセイを漬け込んだ桂花陳酒というお酒もあります。日本には、江戸時代(1600年頃〜1868年)に日本に伝わってきました。
オレンジ色の花を咲かせるキンモクセイに対して、白い花を咲かせるギンモクセイもあります。ただし、ギンモクセイはそれほど強い香りは放ちません。
どちらも身近な秋の花として様々な場所で楽しまれているので、ぜひ探してみてください。
金木犀の観賞スポット
【関東】新宿御苑(東京)、代々木公園(東京)
【関西】大阪城公園(大阪)、東寺(京都)、西本願寺(京都)
4.バラ
華やかなバラは、春から初夏にかけて咲くイメージが強いですが、秋にも美しい姿を見せます。
花はやや小ぶりで、涼しい秋の気候がバラの香りを一層引き立て、庭や公園に豊かな香りをもたらします。秋のバラを楽しむには、色や姿だけでなく、香りで選ぶのも良いでしょう。
秋のバラは、夏の暑さを乗り越えたことで、花の色が濃く深みが出る傾向があります。黒バラと呼ばれる黒みがかった赤バラがあり、秋になるとその色が一層深まります。
各地で秋のバラまつりや、フラワーイベントが開催されるので、チェックしてみるといいでしょう。
バラの見頃と観賞スポット
【関東】神代植物公園(東京)
【関西】中之島バラ園(大阪)
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5.シュウメイギク
シュウメイギク(秋明菊)は、8月中旬~11月に咲く優雅な花。
古い時代に中国から伝わったといわれており、京都の貴船地方では野生のシュウメイギクを見ることができます。これは「貴船菊」と呼ばれ親しまれています。
野生のシュウメイギクは日本各地で見ることができ、地名をとって「越前菊」や「加賀菊」と呼ばれることもあります。
シュウメイギクは名前にキク(菊)とついていますが、菊ではなくアネモネの仲間。英語名ではジャパニーズアネモネと呼ばれ、白やピンクの小さく可憐な花が特徴です。
アネモネより細くしなやかに伸びる茎が風に揺れる姿は、秋の風情を感じさせます。
シュウメイギクの観賞スポット
【関東】新宿御苑(東京)
【関西】善峯寺(京都)
6.ダリア
華やかな花が印象的なダリアは、9月から11月にかけて見頃を迎えます。
ダリアの名前の由来は18世紀のスウェーデンの植物学者、アンドレー・ダールにちなんで名付けられました。日本には1842年に伝わり、盛んに栽培されるようになったと言われています。
ダリアには多くの品種があり、赤、ピンク、黄色、白など、色とりどりの花を楽しむことができます。切り花としても人気があり、室内に飾ることで秋の雰囲気を楽しむことができます。秋は全国各地でダリアの美しい花を楽しむイベントが開催されます。
ぜひ、この秋はダリアを取り入れて、色鮮やかなガーデンライフを楽しんでみてください。
ダリアの観賞スポット
【関東】神奈川県立フラワーセンター大船植物園(神奈川)
【関西】兵庫県立フラワーセンター(兵庫)
7.桔梗
キキョウ(桔梗)は、日本の秋を象徴する美しい多年草で、五角形の花が特徴です。その整った花形が優雅で、見る者に静かな美しさを感じさせます。
見頃は通常8月から10月にかけてで、日本全国の様々な場所で観賞することができます。
桔梗は、古くから和歌や俳句、茶道などの日本文化に深く関わってきました。季節を象徴する花として多くの詩歌に詠まれています。桔梗の根は漢方薬としても利用されます。のどの炎症を抑えて痛みをやわらげる効果が期待できます。
一般的には澄んだ青紫色の花が知られていますが、白やピンクの品種もあります。花言葉は「永遠の愛」や「誠実」で、その意味と共に多くの人に愛されています。
桔梗の観賞スポット
【関東】向島百花園(東京)、箱根湿生花園(神奈川)
【関西】廬山寺(京都)
8.彼岸花
ヒガンバナ(彼岸花)は、秋の風物詩として広く知られる多年草で、鮮やかな赤い花が特徴です。
名前は、ヒガンバナが仏教行事のお彼岸の時期(9月中旬)に咲くことに由来しています。
特に墓地や田んぼの畦道でよく見かけることができ、群生しているのが特徴。日本の風景に深く根付いた花で、その強烈な赤色は多くの人々に秋の訪れを感じさせます。
細い茎や繊細な形の花びらが美しいヒガンバナですが、球根に毒性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。独特な美しさを持つヒガンバナは、他に似た花もありますが、その存在感は唯一無二です。
彼岸花の観賞スポット
【関東】巾着田(埼玉)
【関西】大原の里(京都)
9.リンドウ
リンドウ(竜胆)は、秋を代表する草花のひとつとして人気が高いです。
開花時期は8月から11月までと長く、夏の終わりから秋にかけて咲くため、秋の訪れを知らせる花としても知られています。
花言葉は「正義」や「誠実」で、その高貴な印象をさらに引き立てます。青紫色がもっとも有名ですが、その他にもピンク、白のリンドウもあります。
漢方薬として活用されるリンドウもあり、関節痛や筋肉痛、足腰の痛みに効果があるといわれています。
湿地を好むリンドウは、野生で見ることができる植物。秋の風景に彩を添えるリンドウを見に出かけてみましょう。
リンドウの見頃と観賞スポット
【関東近郊】志賀高原(長野)
【関西】六甲高山植物園(兵庫)
10.ホトトギス
ホトトギスは、独特な魅力がある秋の花。個性的な斑点模様が特徴で、花びらの模様が鳥のホトトギスの羽に似ていることから、その名前がつきました。
品種が多く、日本固有のものもあります。花色は白や紫色、黄色などに斑点模様が入っているものが一般的ですが、なかには斑点のない真っ白な花びらを持つ品種もあります。
控えめでありながら美しい花姿は、和の趣を感じさせます。古風で落ち着いた雰囲気は、和室の装飾や茶席の花としても人気があります。
開花時期は9月から10月にかけて。明るい日陰を好み、やや湿った斜面や崖、岩場で見ることができます。
ホトトギスの見頃と観賞スポット
【関東】新宿御苑(東京)
【関西】京都御苑(京都)、京都府立植物園(京都)
11.ケイトウ
ケイトウ(鶏頭)は、アジアやアフリカの熱帯地方を原産とするといわれる一年草です。
その名の通り、鶏のトサカに似た、丸みのあるユニークな形状が特徴です。羽毛のようにふわふわとした形状の種類もあり、花の色も赤、オレンジ、黄色、ピンクなど多彩です。
花言葉は「気取り屋」「個性」「風変わり」「おしゃれ」。唯一無二の姿や、華やかな印象が花言葉にもよく表されています。
暑さに強く寒さに弱い性質なので、寄せ植えやガーデニングにも人気です。公園の花壇などでも見ることができます。
開花時期は7月から11月頃までと長く、長期間咲くため、長く秋の彩りを楽しむことができます。
ケイトウの観賞スポット
【関東】那須フラワーワールド(栃木)、国営武蔵丘陵森林公園(埼玉)
【関西】部緑地公園の花の広場(大阪)、安城デンパーク(愛知)
12.サルビア(サルビア・スプレンデンス)
サルビアは品種が多く、全部で900種ほどありますが、最もポピュラーなのは赤い花を咲かせるサルビア・スプレンデンスです。
花が咲くのは、見頃の6月~11月。ハーブで知られるセージもサルビアの仲間です。
原産国は南米で、もともとは多年草ですが、日本の気候では一年草となることが多いです。サルビア・スプレンデンスは日当たりの良い場所を好み、比較的丈夫で暑さにも強いため、庭の彩りとしても重宝されています。
サルビアの観賞スポット
【関東】新宿御苑(東京)、マザー牧場(千葉県)
【関西】兵庫県立公園 あわじ花さじき(兵庫)、京都府立植物園(京都)
13.サザンカ
サザンカ(山茶花)は、美しく咲くツバキ科の常緑広葉樹で、公園や庭で広く親しまれています。
秋から冬にかけて(10月~12月)咲くため、季節の移り変わりを感じさせる花として知られています。
名前は「山茶花」と書くことから由来し、鮮やかなピンクや白い花が特徴です。姿はツバキとよく似ていますが、ツバキの花が根元から落ちるのに対してサザンカは花びらが一枚ずつ散っていきます。また、ツバキはサザンカと異なり、早春から春にかけて咲きます。
日陰でも良く育つため、庭や公園での栽培だけでなく、生垣にも活用されてきました。日本の街の景観や庭文化と深いかかわりのある植物です。
サザンカの観賞スポット
【関東】小石川植物園(東京)
【関西】神戸市森林植物園(兵庫)
14.ススキ
ススキ(芒)は、日本各地で秋の風物詩として親しまれてきました。各地に自生しており、山や田んぼの畦道など、さまざまな自然環境で見ることができます。
尾花(オバナ)という別名があり、動物のしっぽに似たその姿が由来だといわれています。このススキの特徴的な穂は、細長い葉が束になってふわりと広がり、秋風に揺れる姿は非常に美しいです。特に夕暮れ時に風に揺れる姿は圧巻です。穂が夕日に照らされると金色に輝き、絵画のような風景を作り出します。
この自然の美しさは、古くから日本文化に深く根付いており、月見の飾りとしても利用されてきました。
ススキの観賞スポット
【関東】仙石原(神奈川)
【関西】砥峰高原(兵庫)
15.モミジ(紅葉)、カエデ(楓)
モミジ(紅葉)やカエデ(楓)の紅葉は、日本の秋を代表する美しい風景です。京都の嵐山、奈良の東大寺、東京の高尾山などの紅葉の名所は、毎年世界中からの観光客で賑わいます。
モミジとカエデはよく似ていますが、モミジは葉に細かい切れ込みがあるのが特徴で、秋になると赤や橙色に色づきます。カエデは葉が大きく黄色から赤に変わります。
これらの木々が最も美しいのは、秋が深まる11月から12月にかけて。紅葉を楽しむには晴れた日がおすすめで、日差しが葉を透かし、美しいグラデーションを堪能できます。また、秋の美しさはもちろんですが、夏の新緑の時期も格別ですがすがしい緑を堪能できます。
モミジ、カエデの観賞スポット
【関東】いろは坂(栃木)
【関西】嵐山(京都)、渡月橋(京都)、鹿王院(京都)
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16.セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)は、北アメリカ原産の多年草で、日本では秋に河川敷や空き地など、あちこちで自然に繁殖しているのを見ることができます。その名の通り、背が高くなる草で、黄色い花を咲かせます。
非常に繁殖力が高いため、近年は外来種として問題視されることもありますが、その美しい花は秋の風景に彩りを添えます。空き地、公園などでよく見られます。特に日当たりの良い場所を好み、土壌の質を選ばずに育つため、都市部でも見かけることが多いです。
実はセイタカアワダチソウは食べることもできます。新芽を天ぷらやおひたしなどにすることで美味しくいただけます。
秋の散歩の際には、ぜひその美しい花を楽しんでみてください。
セイタカアワダチソウの観賞スポット
【関東】丹沢山地(神奈川)
17.アキノタムラソウ
アキノタムラソウは、秋に咲く美しい多年草で、日本の山間部や草地に自生しています。
シソ科に属しており、紫色の小さな花が集まって咲きます。花の形状は細長く、葉には細かい毛が生えています。開花時期は7月~11月にかけて、比較的長い期間見ることができます。
アキノタムラソウは観賞用として庭園や公園に植えられることが多く、美しい紫色の花が秋の風景を鮮やかに彩ります。
特に、他の秋の花と組み合わせることで、庭全体に統一感と季節感を持たせることができます。
アキノタムラソウの観賞スポット
【関東】小峰公園(東京)、高尾山(東京)
【関西】花博記念公園鶴見緑地(大阪)
18.オミナエシ(女郎花)
オミナエシ(女郎花)は秋に咲く多年草のひとつです。原産地はシベリアから東アジアにかけて。日本全土でその姿を見ることができます。
その名前は秋の草木の中でも特に優雅で美しい花が咲くことからつけられました。細長い茎の先に小さな黄色い花が密集して咲く姿は、まるで星が輝いているかのようです。
オミナエシは日本の伝統的な七草の一つで、古くから親しまれてきた花です。万葉集などの古典文学にもその名前が登場するほど、歴史的に深い意味を持っています。
オミナエシの花言葉は「親切」「美人」「はかない恋」など、繊細で優雅なイメージが込められています。
オミナエシの観賞スポット
【関東】東谷山・真性寺(埼玉)
【関西】明日香村(奈良)
19.キセワタ
キセワタは、秋に見頃を迎える多年草の一つです。草丈60~90センチのシソ科の植物で、日本に古くから自生しています。
縦に伸びる茎に、小さな紫色の花がいくつも咲きます。キセワタの名前の由来は、その花が綿毛のような柔らかさを持つことから来ています。
白やピンク色の可憐な花を咲かせ、10月~11月にかけて美しい風景を作り出します。
従来は北海道から九州まで全国各地の野山で自生していましたが、現在は絶滅危惧種に指定されており、自然の中で出会う事が出来たらラッキーです。
育てることは難しくなく、植木店などで販売されています。
キセワタの観賞スポット
【関東】日光植物園(栃木)
【関西近郊】知県立牧野植物園(高知)、香美町(兵庫)
20.キンミズヒキ
キンミズヒキは、バラ科に属する多年草で、秋の訪れを告げる野草のひとつ。自然公園や山地の散策路など、日本各地に自生しています。
視聴すると高さは30センチから1メートルに達し、黄色い小さな花が穂状に咲く姿が特徴です。開花時期は7月から10月で、特に秋に多く見られます。
キンミズヒキは古くから薬草として利用され、仙鶴草または竜牙草という名前の生薬としても知られています。日本の民間療法では整腸薬、下痢止め薬として用いられてきました。疲労回復に効果があるともいわれており、お風呂に入れる地方もあるそうです。
キンミズヒキの花言葉は「感謝」と「助け合い」。雑木林や公園など、日当たりの良い場所に咲いていることが多いため、秋の訪れとともに探してみましょう。
キンミズヒキの観賞スポット
【関東】国営武蔵丘陵森林公園(埼玉)
【関西】根来山 げんきの森(和歌山)
21.シュウカイドウ(秋海棠)
シュウカイドウ(秋海棠)は、中国が原産地の多年草です。
8月から10月にかけて、ピンク色や白色の小さく美しい花を咲かせます。可憐な花が地面に向いてうつむいているように咲くことから、「恋の悩み」「片想い」といった花言葉があります。
姿が良く似ている植物にバラ科のカイドウがありますが、「秋に咲くカイドウ」としてシュウカイドウになったといわれています。
特に湿度の高い場所を好み、半日陰でも元気に育ちます。そのため、庭の隅や木陰などに植えると良いでしょう。シュウカイドウは育てやすく、初心者でも簡単に栽培することができます。
シュウカイドウの観賞スポット
【関東】高尾山(東京)、長谷寺(神奈川)
【関西】岩湧の森(大阪)
22.トリカブト
トリカブトは秋に咲く美しい多年草の一つであり、8月~10月が見頃です。
花びらが帽子のように反り返った形をしています。花の色は青紫や紫、白、ピンクなどがあり、それぞれが美しく目を引きます。
愛好家の間でも人気がある花ですが、その美しさとは裏腹に非常に強い毒性を持っているため、取り扱いには注意が必要です。薬用植物としても古くから利用されてきましたが、誤って摂取すると命に関わる危険があります。自生しているものも約20種ほどあり、主に北アルプスに分布しています。山歩きの際に見かけることがあるかもしれませんが眺めるだけにとどめておきましょう。
トリカブトの毒は、古来、狩りや戦の毒矢として利用されていたそうで、北海道のアイヌ民族はクマを仕留めるためにトリカブトを使ったといわれています。
トリカブトの観賞スポット
【関東】国立科学博物館筑波実験植物園(茨城)
【関西】六甲高山植物園(兵庫)
23.水引(ミズヒキ)
ミズヒキ(水引)は、秋の庭を美しく彩る多年草です。細長い花穂が特徴で、花一つ一つは上半分が赤色、下半分が白色になっており、これがお祝いごとに使われる紅白の水引に似ていることが名前の由来です。
ミズヒキは雑木林などでよく見られ、日陰でも育ちやすい特性を持っています。そのため、日当たりが少ない庭の場所にも適しています。
7月から10月にかけて花を咲かせ、風に揺れる細長い花穂は非常に風情があり、庭に動きを加えます。
さらに、ミズヒキの花言葉は「感謝」と「喜び」であり、名前の由来にも通じるおめでたいものです。
ミズヒキの観賞スポット
【関東】新宿御苑(東京)
【関西】京都府立植物園(京都)
秋の花や草を探してみよう!
秋の季節は、自然が織り成す美しい色彩が街中にも広がり、特別なひとときを楽しむことができます。
普段の散歩や通勤・通学の途中でも、少し足を止めて周囲を観察してみると、新たな発見があるかもしれません。
秋の自然を感じながら、街中での探索を楽しんでみましょう!
Pictures courtesy of Pixta
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