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ここでしか手に入らない!日本の郵便局のポストと限定商品を見に行こう
日本の郵便局には珍しいハガキや、「ドラえもん」などのマンガのキャラクターの郵便局限定のグッズが販売されているのをご存知ですか? せっかく日本に来たなら、見逃してはもったいない、レアなおみやげにもなる郵便局グッズと、日本の珍しい郵便ポストをご紹介します。
みなさんが日本にやってきたときに、必ず行く場所はどこですか? スーパー? コンビニエンスストア? それともドラッグストアでしょうか?
それらの場所も面白いですが、郵便局もオススメ。通常、郵便局というと、ご当地切手やハガキを販売しているだけですが、日本の場合はさらに趣向を凝らしているんです! 手紙や荷物を送る予定がなくても、郵便局へ行ってみましょう。
本記事では、日本の郵便局と、郵便ポストについて、知っていると日本滞在が楽しくなるヒントをご紹介します。
日本の郵便局の紹介
日本郵便の正式名称は「日本郵便株式会社」といい、本社は東京にあります。
過去100年は国家機関でしたが、2007年から徐々に民営化され、2017年には全面的に民間の企業へと変わる予定です。現在のところ日本全国に13社の子会社があり、24,000以上もの郵便局(簡易郵便局を含む)があります。
郵便局の営業時間
日本全国の各都市に多くの郵便局があり、都市ごとに中央郵便局が置かれています。中央郵便局は、その他の小型の地方郵便局とは営業時間が異なります。
各地の中央郵便局は月曜日から日曜日まで毎日営業しており、平日は9時から19時、土曜日は9時から17時、日曜日、祝日は9時から12時半です。その他の一般的な郵便局は平日の9時から17時までの営業となっています。
特色のある郵便ポスト
日本を訪れるとよく見るのが「地方限定」のアイテム。日本郵便ももちろん手を抜いていません! 各都市の特色に合わせて、その都市ならではの郵便ポストを設置しているんです。どうやら、東京から遠くへ行けば行くほどポストは特色あるものになっているよう。
ここでは、日本各地で集めたポストの写真をみなさんにご紹介します!
1. 日本でここだけ!北海道札幌の丸型ポスト
日本最北の地、北海道の札幌駅前に設置されています。この形の変わったポストは日本の円柱状のポスト100周年を記念して作られたもので市民の投票によって選ばれました。日本でオンリーワンの特別なメモリアルポストです!
2. 伝説の生物 岩手遠野のカッパポスト
東北の岩手県遠野市は「日本の民間神話のふるさと」と呼ばれ、カッパの発祥地と公認されています。カッパとは、頭にお皿を載せ、キュウリを好む伝説上の生物で、遠野市に出没したと言われています。膝を抱えて座っている様子のカッパ像がのせられたポストは遠野駅前に置かれ、遠野の山々を眺めています。
3. 平安建都1200年記念の京都のポスト
1994年は京都に平安京が作られて1200年を記念する年だったことから、京都中央郵便局の前に「京のぞみ(みやこのぞみ)」記念ポストが設置されました。小豆色のポストの上には平安時代の服装をまとった「京のぞみ」と呼ばれる女の子が置かれています。
この女の子は京都の希望で、未来へ向かって一歩踏み出す気持ちで、発展する京都を見守っています。
4. 人生の出発点・霊魂の終着点 和歌山熊野の八咫烏(やたがらす)ポスト
和歌山の熊野古道は神聖な地と称され、その中の熊野三山(※1)は霊場として崇められています。熊野のシンボルと言えば三つの足をもつ烏、八咫烏で、日本の伝説では太陽の化身だとされています。この黒く輝くポストは熊野本宮大社にあるため、神聖なポストと言っても過言ではないでしょう。
※1:熊野三山……熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称。
5. 日本三大名園の一つ 岡山後楽園タンチョウポスト
日本三大名園の一つ、岡山後楽園はその美しい庭園で有名なだけでなく、園内にはタンチョウが飼育されています。後楽園ではタンチョウの放鳥イベントが行われることもあり、イベント時には園内で自由に羽をのばすタンチョウを見ることができます。その様子は楽園大門前のポストの上にある像と同様で、麗しく羽を動かしています。
郵便局にはおみやげにしたいアイテムも!
日本郵便の注目すべき点は、ポストだけではありません。各地の郵便局では限定ハガキなどの周辺アイテムも販売しています。日本らしく、工夫のあるアイテムばかりで、おみやげにもぴったり。見たらきっと買いたくなってしまうはずです!
ご当地限定ハガキ
日本の郵便局で販売されている周辺アイテムの中、最も頭を悩ますのは「ご当地限定のハガキ」です。日本47都道府県すべての都市で特色あるハガキを販売しています。このハガキの特徴は、その形がさまざま(定形外ハガキ)で、イラストで各地の特徴を表現していることです。
1つの県で1種類のみを販売しているのではなく、2016年時点では1県当たり7種類のハガキを作っています。7種類それぞれに特徴があり、しかもその地にしかないものになっています。これはその地まで出向かないと手に入らないレアアイテム。訪れた際は忘れず郵便局に立ち寄りましょう!
テーマのあるハガキ
この他にも線路や世界遺産、日本の古城などについてのハガキも何種類も販売しています。コレクションしたくなってしまう方も多いのでは?
2016年12月に終わったばかりの大人気大河ドラマ「真田丸」もハガキとなって販売され、ファンからとても好評です。
「わたしだより」は日本郵便局が新しく販売を始めた商品で、一人旅が好きな旅行者のためにデザインされたもの。旅行の計画や感想をハガキ上に書き留め、旅先から自分に宛てて出すというのがこのハガキの使い方。2016年時点では、東京、名古屋、京都、福岡の4つの地域でのみ限定販売されているものと、全国で販売されているものがあります。
左の2点のハガキが全国共通で販売されているもの。右側の桜模様とお寿司のデザインは東京限定販売のものです。1枚200円(税込)。
郵便局限定グッズ
漫画大国の日本では、郵便局も漫画とコラボしないわけにはいきません。写真の「ドラえもん」や「ムーミン」、「スヌーピー」のカレンダー、バッグ、ポーチなどのほか、過去には「ワンピース」のグッズも取り扱っていました。これらはすべて、郵便局限定。ファンとしては見逃せませんね!
日本で人気のお菓子キットカットも郵便局限定のものがあります。
2017年は酉年(とりどし)ということから、年初には鳥をデザインした「キットカット」がおみくじ付きで販売されていました。こちらももちろん郵便局でのみ販売されている限定品です!
伝統的な赤いポストを型取ったマーカーは、1本で太字と細字両方を書くことができます。1本257円(税込)。赤と黒があります。
復刻版の青いポストのキーホルダーもあります。青いポストは速達郵便用のポストで、東京にも数か所しかないレアなポストです。レトロ感が漂うデザインが人気を集めています。1個648円(税込)。
まとめ
日本の郵便局の魅力が伝わりましたか? 地方へ訪れたら郵便局へ立ち寄り、ご当地限定のハガキで自分に宛ててハガキを出す、というのもロマンチックな旅の思い出になるのではないでしょうか? みなさんもお気に入りを探しに、郵便局に行ってみてくださいね!
東京に出てきて11年目です。