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【福島県】秘湯、高湯温泉でミルキーブルーの湯を楽しもう〜アクセスと日帰り温泉、旅館情報など〜
山間に忽然と現れる秘湯、高湯温泉。湯治の地として人気の高い高湯温泉には、古き良き昔の日本の姿が残っています。今回はそんな高湯温泉の特徴やアクセス方法、日帰り入浴スポット、オススメ旅館など、高湯温泉を満喫するのに欠かせない情報をまとめました。
高湯温泉とは
写真提供:高湯温泉観光協会
東京より北に約300km。東北地方の福島県福島市にある高湯温泉は、蔵王(ざおう)温泉や白布(しらぶ)温泉とともに奥州三高湯(おうしゅうさんたかゆ)の1つと謳われる、400年の歴史を誇る温泉です。吾妻(あづま)連峰に囲まれた村里、自然の静寂に包まれた白濁の湯は、秘湯という言葉がぴったりで、歌人・斎藤茂吉(さいとうもきち)も通いました。
400年以上の歴史をもち、火災や政策による温泉閉鎖の危機を乗り越えて、今も変わらぬ姿を守り続ける高湯温泉。悠久の歴史を感じながら、のんびり過ごすのがよいでしょう。
高湯温泉の特徴・効能
写真提供:高湯温泉観光協会
高湯温泉には9つの源泉があり、源泉掛け流しの天然温泉が楽しめます。
その泉質は全国でも有数の、濃度の高い硫黄泉。高血圧、動脈硬化、慢性リウマチ、神経痛やアトピー性皮膚炎などに効くと言われています。
高湯温泉は湯治で有名な温泉地。もちろん1泊や日帰りでも温泉を楽しめますが、湯治を目的に訪れるなら10日間滞在するとよいでしょう。
高湯温泉への行き方
東京からの行き方
東京駅からJR東北新幹線で福島駅まで約1時間30分。料金は自由席で8,430円です。高速バスなら昼便が約5時間、夜行便が約6時間で、料金は4,000円からとなっています。
大阪からの行き方
新大阪駅からJR東海道新幹線で東京駅まで約2時間30分。そこでJR東北新幹線に乗り換えて福島駅まで行きます。料金は自由席で19,670円です。夜行高速バスなら約12時間で、料金は11,600円〜12,700円ほどです。
福岡からの行き方
電車での行き方
博多駅からJR山陽・東海道新幹線のぞみで東京駅まで約5時間。東京駅でJR東北新幹線に乗り換えれば、福島駅はすぐそこです。料金は自由席で27,650円になります。
飛行機での行き方
福岡空港から仙台空港まで、JAL、ANA、IBEXが毎日6便運行しています。飛行時間は1時間40分で、片道料金は普通運賃で48,800円です。仙台空港からはまず仙台空港アクセス線にて仙台駅まで約25分。そこからJR東北新幹線で福島駅まで約30分です。仙台空港から福島駅までの料金は3,810円です。
福島駅から高湯温泉への行き方
福島駅からは、福島駅西口1番乗り場から福島交通バス「高湯温泉行」に乗ります。ただし、1日5本、土日祝日は1日3本しか運行していませんので、ご注意ください。料金は820円です。
旅館によっては福島駅まで送迎バスを用意しているところもありますので、予約の際に聞いてみるとよいでしょう。
高湯温泉の日帰り入浴スポット
写真提供:高湯温泉観光協会
あったか湯(共同浴場)
露天風呂と貸切露天風呂が楽しめる施設です。時間利用になりますが、休憩室もありますし、50m上に整備された「あったか温泉公園」では、高湯の温泉をご覧いただけます。
あったか湯(共同浴場)
料金:1時間大人250円、子ども120円 ※貸切風呂は50分1,000円(入浴税、消費税込み)
住所:福島県福島市町庭坂字高湯25
公式サイト:http://www.naf.co.jp/azumatakayu/attakayu/index.html
高湯温泉のんびり館
本館と別館にそれぞれ内湯と露天風呂があり、貸切風呂も楽しめます。
高湯温泉のんびり館
料金:大人700円 子ども350円(入浴税、消費税込み)。 本館の貸切風呂は50分1,080円、別館の貸切風呂は50分2,160円(消費税込み。入館料・入湯税は別途700円)
住所:福島県福島市町庭坂字高湯14-1
公式サイト:http://www.nonbiri-onsen.com/takayu/
静心山荘(せいしんさんそう)
高湯の中ではぬるめの温度設定となっているので、熱い湯が苦手な方にオススメです。ひのき風呂をのんびり楽しめます。
静心山荘
料金:400円(税別)
住所:福島県福島市町庭坂字湯花沢1-15
公式サイト:http://www.naf.co.jp/azumatakayu/seisinsansou/
高湯温泉のオススメ旅館
写真提供:高湯温泉観光協会
玉子湯(たまごゆ)
青みがかった白濁色のお湯に入ると肌が玉子のようにつるつるになるのと、匂いがゆで玉子に似ていることから、この名前がついたそう。萱ぶき湯小屋「玉子湯」をはじめ、7種類のお風呂が楽しめます。
玉子湯
住所:福島県福島市町庭坂字高湯7
公式サイト:http://www.tamagoyu.net/
吾妻屋(あづまや)
歌人・斎藤茂吉の愛した宿で、2つの露天風呂だけでなく、家族風呂や貸切風呂もあります。
吾妻屋
住所:福島県福島市町庭坂字高湯33
公式サイト:http://www.takayu-azumaya.jp/
安達屋(あだちや)
こちらのオススメは大露天風呂「大気の湯」。自然に囲まれた大露天風呂から、美しい星空を眺められます。 貸切風呂も充実。
安達屋
住所:福島県福島市町庭坂字高湯21
公式サイト:http://www.adachiya.jp/
高湯温泉周辺の観光スポット
写真提供:高湯温泉観光協会
高湯温泉の中心の高台には、湯治客の信仰を集めた、薬師如来が本尊の薬師堂があります。また、熊滝跡、不動滝、鼓滝の高湯三滝のうち不動滝へは、遊歩道で滝壺までアクセスできます。道中にある不動尊展望所からの眺めもお楽しみください。
また、磐梯(ばんだい)吾妻スカイラインを行けば、作家・井上靖が「吾妻八景」と命名した、「吾妻子富士」を含む吾妻連峰の雄大な眺めもご覧いただけます。
高湯温泉は、夏は東京に比べかなり涼しく、冬は3月頃まで雪が深い地域です。夏は念のために羽織るものを、冬は防寒対策をしっかりして行きましょう。
温泉の入り方は、「知っておきたい、日本のお風呂・温泉・銭湯の文化とマナー」をご覧ください。
奈良生まれの旅好きライター。日本の魅力を世界の人々に伝えていきたいです。