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冬には温泉に入る姿も⁉長野県「地獄谷野猿公苑」へニホンザルに会いに行こう!
日本に生息し、日本の昔話にも数多く登場するニホンザル。長野県の地獄谷野猿公苑では1年を通してニホンザルを観察することができます。特に冬期はサルが温泉に入ることで有名ですが、ここにいる全てのサル達が温泉に入るわけではないんです。そんなニホンザルの生態をじっくり観察できる、地獄谷野猿公苑の楽しみ方をお届けしたいと思います。
表情はまるで人のよう 温泉に浸かるスノーモンキー!
世界中からやって来た訪日観光客を魅了する、スノーモンキーがこちら。温泉に入っている姿はとっても気持ち良さそう。「湯加減はどうですか?」と思わず声をかけたくなりますね。
実は、温泉に入っているのはメスとその子どもたちばかり。体力のあるオスは寒さを我慢することがほとんどで、メスも若い頃はあまり温泉に入らないそう。
基本的には世界中どのサルも濡れることを好みませんが、地獄谷のサルは日本有数の豪雪地帯に生息しているため、温泉に入って寒さをしのぐことを覚えたのだとか。その姿が反響を呼び、ニホンザルが世界中で「スノーモンキー」として親しまれるようになりました。
また、全てのサルが温泉に入るわけではないんです。サル同士の力関係に関わらず、温泉に入る習慣のある家系と習慣のない家系があり、子どもの頃からお湯に慣れているサルだけが大人になって温泉に入るようになります。
そんな興味深いスノーモンキーの生態を知れたことももちろんですが、何よりも温泉に入っているサル達の表情にとても癒されます。
地獄谷野猿公苑ではライブカメラが設置してあるので、サル達の様子が気になる方はぜひ一度公式サイトをご覧ください。
スノーモンキーを観察するときの注意するべきポイントについて
写真提供:地獄谷野猿公苑
最後に、スノーモンキーを世界中のみなさんに楽しんでもらうために、地獄谷野猿公苑からのお願いです。サル達はペットのように飼いならされているわけではなく、私達を友達だとは思っていません。
サルに食べ物を見せない・与えないこと、触れないこと、セルフィースティックなどを近づけ過ぎないことなど、自分がやられたら嫌なことを相手にしないというというふうに、サルに対しても同様に接してあげましょう。
また、この場所は野生動物の生息する自然豊かな環境であるため、車両等は森の奥まで入ることが一切出来ません。豪雪地帯ですので、冬場はスニーカーやサンダルなどで訪れることは避けましょう。もしスリップや転倒によりケガをしても、救急車も入ってこれませんので担架での搬送となります。
ニホンザル本来の魅力を知るための心構えに加え、環境に合わせた服装や履物の用意を心がけ、楽しくニホンザルの生態を観察してみてください。
また、地獄谷野猿公苑へのアクセスについては様々な方法がございますので、こちらのサイトからご確認ください。
取材協力:地獄谷野猿公苑
Kyoto / Kameoka 「遠くて近い」を探りながら、肌で感じる面白さを綴っていきたいです。