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【長崎県】日本屈指の高い天守をもつ島原城〜基本情報・見どころ・アクセスなど〜
島原城とは、九州地方の長崎県島原市にある城。長崎を代表する火山である雲仙岳のふもと、有明海にも近い場所に建てられています。城の特徴は、高く優雅な雰囲気の天守。島原城の基本情報、アクセス、見どころなどを紹介します。
島原城の見どころ
城の内部は、島原市の歴史資料を展示する資料館として利用されています。城の外観だけでなく、内部も見学してみましょう。
天守
1964年に完成した天守は5階建て、建物自体の高さは33mにもなります。これは大阪城や名古屋城の天守(石垣は含まない)に次ぐ、日本でも有数の高さを誇る天守です。再建前と現在の天守の高さはほぼ同じとされています。
400年前に島原城の築城を命じたのは、松倉重政(まつくらしげまさ)という武将。貧しい領民に過酷な労働を強いながら大きな城は完成し、このような圧政が1637年の日本史上最大の内乱、島原の乱(※3)につながったとも言われています。
現在、天守の内部は「キリシタン史料館」で、島原のキリシタン(キリスト教徒)の資料が展示されています。
※3:島原の乱……1637〜1638年にキリスト教徒と農民が起こした日本最大級の反乱。松倉重政とその息子・勝家による、圧政と重税、厳しいキリシタン弾圧が原因と言われる。島原のキリシタン弾圧の様子は、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-Silence-』にも描かれた。
島原城の季節のイベント
画像提供:長崎県観光連盟
島原城では、桜の時期や冬など、季節ごとのライトアップが行われています。
2月〜3月:島原城下ひなめぐり
島原城の周辺で行われるイベントで、商店街や旅館、武家屋敷(samurai residence)など100か所以上の場所で約3,000体のひな人形を見ることができます。
10月:島原城 薪能(たきぎのう)
画像提供:長崎県観光連盟
薪能とは、日が暮れた後に薪を燃やしながら演じる能(noh)のこと。かつて島原城で城主や領民がさかんに能を演じていたため、その伝統を絶やさないようにと、現代でも能の披露が行われるようになりました。夜に観る能は雰囲気たっぷりです。例年10月中旬に開催されています。
周辺の観光スポット
画像提供:長崎県観光連盟
島原城の周辺には、かつて島原城の城主に使えた侍が住んだ武家屋敷がいまでも残っています。市内の清流には、赤や黄色の錦鯉が放流され、落ち着いた雰囲気。島原城を訪れたら、周辺の武家屋敷も見てまわりましょう。
島原城跡周辺のおすすめホテル
※移動時間や交通費の情報は各施設の公式サイトからの情報に基づいて掲載しています。2017年4月現在の情報です。変更になる場合がありますのでご了承ください。