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水に浮かぶ美しい砦、富山城址公園〜アクセス・見どころ・観光スポットなど〜
富山城趾公園とは、富山県富山市丸の内にあった富山城の跡地を公園として整備した場所。富山城は川の水を城の周りに引き、城の防御に利用した城でした。水に浮いたように見えたため、別名「浮城(うきしろ)」とも呼ばれた富山城のアクセスや見どころを紹介します。
富山城趾公園とは
富山城趾公園とは、富山県富山市丸の内にあった富山城の跡地を公園として整備した場所。もともとあった建物はほとんど解体されてしまい、当時のまま残っているのは、1849年に建てられた千歳御門(ちとせごもん)のみです。一説には天守(※1)はなかったと言われています。
公園内には、外から3F建てに見えて内部は4F建てになっている「3重4層」の城郭 (城の建物)が1950年代以降に建てられました。この建物は、富山の歴史に関わる品を展示する「富山市郷土博物館」として利用されています。このほか、公園内には、富山県出身の実業家で茶人(茶道に通じた人)、佐藤助九郎(さとうすけくろう)が寄贈した古美術品が展示された「佐藤記念美術館」があります。
富山城は、富山を流れる神通川の水を城の周りに引き、城の防御に利用していました。このため城は水に浮いたように見え、別名「浮城(うきしろ)」と呼ばれていました。かつて、水に浮かぶ美しい砦であった富山城へのアクセスや見どころを紹介します。
※1:天守……日本の城郭に建てられる最も高い建築物のこと。その城のシンボルとなる。
富山城趾公園の基礎情報
©︎JNTO
富山城址公園は年中無休、入場料は無料です。富山市郷土博物館と佐藤記念美術館にはそれぞれ入館料がかかります。
富山市郷土博物館と佐藤記念美術館はそれぞれ、12月28日~1月4日が定休日になっていますが、それ以外は9:00〜17:00まで開いています。入場は16:30まで。入館料はそれぞれ大人210円、高校生以下は無料です。(すべて税込)
富山城趾公園への行き方
東京から富山までは、新幹線はくたか・金沢行で富山駅に向かいます。所要時間はおよそ2時間30分、料金は自由席で12,210円です。
富山市の中心地にある富山城までは、JR富山駅から徒歩10分で到着します。富山の街並みを楽しみながら、城への道のりを楽しんでください。
富山城趾公園の見どころ
富山城址公園の見どころです。
千歳御門(ちとせごもん)
千歳御門は、1849年に建てられた富山城の正面の門。富山市の文化財に指定されています。赤胴色の瓦と木造の大きな扉が特徴です。
富山市郷土博物館
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真っ白な壁が目を引く城郭は、1954年に愛知県の犬山城の天守などを参考にして建てたもの。館内には、かつてあった富山城や富山を統治していた前田家に関する資料を展示しています。