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まずはここを押さえたい!"東洋のベニス"富山のオススメスポット7選
“東洋のベニス”とも呼ばれる富山市には、奥深い歴史や豊かな文化を感じさせる素敵な場所がいくつもあります。本記事では地元の人たちが太鼓判をおす観光スポット7選をまとめました。オススメのおみやげや旅の拠点にピッタリのホテルも紹介します!
”東洋のベニス” 富山県の歴史と見どころ
富山県は荘厳な 立山連峰の玄関口として有名なスポット。立山連峰は日本の北アルプスとも言われ、多くの登山客が訪れています。
富山市内には南から北へ7本の川が流れ、山からの澄んだ水が日本海に注ぎ込みます。そのため富山は "水の都"として名高く、時に "東洋のベニス"と称されることもあります。
東京から新幹線でおよそ2時間10分。活気あふれる文化、おいしい郷土料理、美しい景観が味わえる富山は、日本の秘境のひとつとして観光旅行にぴったりの場所です。
また、富山市は港町として知られており、古くから京都を含む南の地域へ荷物が運ばれていきました。戦国時代(15〜16世紀)には、町をめぐって大名たちが争った歴史があります。町は江戸時代(1603〜1868年)に繁栄し、とりわけ富山で作られた高品質の薬は当時の名物でした。
第二次世界大戦時に甚大な被害を受け、富山の歴史を示す痕跡は残念ながらほとんど残っていません。実際、1945年8月1日の空襲で市の99パーセントが破壊されてしまったと言われています。
しかし戦後、富山市は灰の中から立ちあがりました。今では緑が豊かで、新しいビルが並ぶ現代的で立派な街になっています。
富山市はガラス産業が盛んで、市内には大きなガラス窓のあるビルや全面ガラス張りのビルが数多く見られます。そのようなビルと澄んだ川の水があいまって街は明るく透明感に満ち、その光あふれる美しさは言葉では言い表せないほど。
今回は富山の魅力がわかるスポットや、地元の人オススメレジャーを7つご紹介します。
1.松川遊覧クルーズ
富山市を探索するなら、街の中心を流れる松川の遊覧船がオススメ。松川は北アルプスと日本海をつなぐ神通川の支流です。
川の両岸に桜の木が立ち並ぶため、春のレジャーではこの遊覧クルーズが一番人気です。夏はエメラルド色をした木々が清涼感を与えてくれるので、思わず暑さを忘れてしまいます。
秋は、見惚れるほど見事に紅葉した木々のトンネルを、街の景色とともに鑑賞することができますよ。
※松川の遊覧船は12月から3月半ばまで運休になります。詳細は運航カレンダーをご確認ください。
松川の遊覧クルーズは1回30分。江戸時代から現代にかけ、富山発展の変遷や、第二次世界大戦後からの立ち直りの様子など、船頭(※1)による説明を聞くことができます。
船頭の語り口は生き生きとしており、ベテランの語り部ならではのユーモアもたっぷりです。話を聞けば街の見方が変わり、橋や建物ひとつひとつが富山再生のシンボルに思えてくるでしょう。
※1:船頭(せんどう)……船を操作するトップの人。
松川にかかるいくつもの橋には、街の歴史に関する逸話がそれぞれ存在しています。
歴史的建造物であることはもちろん、外観も非常に美しく、遊覧船に乗った人だけが見られる眺めを楽しむことができます。
遊覧船は貸し切りが可能で、食事会にも利用できます。ろうそくの火が灯る船上独特の雰囲気の中で、格別の郷土料理を味わいたい方にはオススメ。水の都の忘れがたい思い出になりますよ!
遊覧クルーズチケットの購入と予約は、富山城址公園内の川沿いにある喫茶店「松川茶屋」で可能です。
市内観光中に休憩したくなった時も松川茶屋はオススメです。軽食や甘味、飲み物でひと息つけますよ。
滝廉太郎記念館には、作曲家の滝廉太郎にまつわる品や資料が収められています。結核をわずらい、23歳という若さでこの世を去りましたが、才能豊かなピアニストとして、また数多くの作品を残した作曲家として人びとの心に刻まれています。
『荒城の月』は滝が作曲した中で最も有名な曲のひとつ。富山の景観からひらめきを得たと言われています。
松川の遊覧クルーズでは、滝の人生や、富山にまつわる様々なことに触れることができます。思い出に残る水上観光の詳細は以下をご覧ください。
松川遊覧船乗り場(松川茶屋)周辺のおすすめホテル
2016年よりMATCHA編集者。 能楽をはじめとする日本の舞台芸術に魅せられて2012年に来日。同年から生け花(池坊)と茶道(表千家)を習っています。 勤務時間外は短編小説や劇評を書いていて、作品を総合文学ウェブメディア「文学金魚」でお読みいただけます。